米国株を購入する方が気にすべきなのが為替手数料です。
よくあるのが米国株の購入のために円からドルへ交換するケースです。
米ドルの為替手数料が業界最安クラスであった住信SBIネット銀行ですが、近々為替手数料を改定するとのニュースが飛び込んできました。そこで本記事では改定内容と今回の改定が我々に与える影響について解説していきます。
住信SBIネット銀行の為替手数料が改定されます!
住信SBIネット銀行の為替手数料は以下の通り変更されます。なお、改定されるのは2022年7月25日からです。
外貨普通預金/外貨定期預金 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
1米ドル | 4銭 | 6銭 |
1ユーロ | 13銭 | 14銭 |
1英ポンド | 28銭 | 24銭 |
1豪ドル | 25銭 | 24銭 |
1NZドル | 25銭 | 24銭 |
1カナダ・ドル | 25銭 | 24銭 |
1スイスフラン | 28銭 | 24銭 |
1南アランド | 14銭 | 19銭 |
外貨積立 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
1米ドル | 2銭 | 3銭 |
1ユーロ | 11銭 | 7銭 |
1英ポンド | 26銭 | 19銭 |
1豪ドル | 5銭 | 19銭 |
1NZドル | 23銭 | 19銭 |
1カナダドル | 23銭 | 19銭 |
1スイスフラン | 26銭 | 19銭 |
1香港ドル | 3銭 | 4銭 |
1南アランド | 12銭 | 7銭 |
出典:住信SBIネット銀行HPより作成
赤字で示した通貨が今回の改定で値上げとなる通貨です。
ここで注目すべきなのは米ドルがこの値上げの対象になっている点です。なぜなら、一般的な投資家が購入する外貨は米ドルくらいだからです。
残念ながら外貨普通預金/定期預金は4銭→6銭、外貨積立は2銭→3銭と1.5倍の値上げとなりました。
改定内容はどの程度影響を与えるのか?
それでは今回の改定はどれくらいの影響を与えるのか考えてみましょう。
そもそも1銭は0.01円です。事例として、10,000米ドルを購入する場合の為替手数料を以下に示します。
住信SBIネット銀行で米ドルを購入する際にかかる手数料
10,000ドルを購入する場合
- 普通預金:400円(改定前)→600円(改定後)
- 外貨積立:200円(改定前)→300円(改定後)
1ドル130円で考えれば、130万円(10,000ドル)を米ドルに交換する際に400円から600円へと為替手数料が200円アップする計算です。
外貨積立のケースなら、200円から300円と100円のアップです。
このコスト増をどのように捉えるのかという話になります。
確かに安ければ安い方がよいのは事実です。ただ、一般的な投資家であれば年間10,000ドルも投資できる方は稀でしょうから、個人投資家の年間コスト増は200円以下になるでしょう。
他社と比較してどうか?
以下のような銀行であれば住信SBIネット銀行と比較して安い為替手数料で米ドルを購入することが可能です。
GMOあおぞらネット銀行:1ドルあたり2銭
注:ただし、2022年6月1日時点
また、期間限定ではあるもののマネックス証券であればドルの買付は0銭です。
一方で、今回の改定があっても住信SBIネット銀行の米ドルの為替コストは業界最安レベルをキープしています。
また、住信SBIネット銀行ならSBI証券との連携も抜群ですから投資がしやすいというメリットもあります。
他社との為替手数料の差は微々たるものですから、このメリットを捨ててまで他社に乗り換える必要はないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では住信SBIネット銀行の為替コストの改定についてご紹介しました。
確かに手数料アップは個人投資家にとっては大きな痛手です。しかし、年間130万円を米ドルへ交換してもたった100円程度のコスト増にしかなりません。
普通の投資家は月10万円以上も米国株を購入できないでしょうから、負担するコスト増はもっと低くなるでしょう。
このような細かい部分を気にするよりはもっと大きな固定費の削減に注力した方がよっぽど効果的です。高校中退投資家は引き続き住信SBIネット銀行を活用していきます。
以上、ご参考になれば幸いです。