投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2022年9月)

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こんにちは、高校中退投資家TOSHIです!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2022年9月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券の人気米国ETFの違いやランキング上位の商品について解説しますので、商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2022年8月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETF週間売買ランキングを考察(2022年8月)本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の2022年8月の米国ETFランキングをご紹介します。また、ランキング上位のVUGという米国のグロース株へ投資するETFの詳細をご紹介します。米国ETFの購入を検討されている方、保有されている方は必見です。...

2022年9月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2022年9月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF (SOXS)
2 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
3 Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
4 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS)
5 Direxionデイリーテクノロジー株ベア3倍ETF (TECS) Direxion デイリー テクノロジー株 ベア 3倍 ETF (TECS)
6 バンガード S&P 500 ETF (VOO) バンガード S&P 500 ETF (VOO)
7 DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL)
8 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL)
9 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) Direxion デイリー ダウ・ジョーンズ・インターネット ベア3倍 ETF (WEBS)
10 Direxion Dow インターネット ベア3倍 ETF(WEBS) Direxion デイリー 米国小型株 ベア3倍 ETF (TZA)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は9/26~9/30楽天証券は9/25~10/1の週間売買代金ランキング。

SBI証券では2銘柄が、楽天証券では1銘柄がランキングに入れ替えがありました。

SBI証券ではSHVとVUGがランキングから外れて、QQQとWEBSがランクインしました。一方で、楽天証券はQQQが外れて、TZAが新たにランクインしました。

SBI証券と楽天証券のランキングはほぼ同じで、違いは赤字で示したQQQとTZAのみでした。

ランキング上位の商品のご紹介

今月はSBI証券の3位、楽天証券の4位にランクインしたSPXSという米国ETFについてご紹介していきます。

  • Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS)

Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS)

「Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS)」は、米国の優良企業500銘柄を集めたS&P500指数への連動を目指すETFです。

同様のコンセプトの商品にはSBI証券、楽天証券ともにランキング1位だった「バンガードS&P500ETF (VOO)」があります。VOOとの違いは、約3倍大きく株価が変動することです。

商品名に「ベア」とある通り、S&P500指数が下落する際に、逆に株価が上昇するように設定されています。さらに「3倍」とありますので、S&P500指数の値動きの約3倍になることを目指しています。

つまり、SPXSは以下のように株価が上下します。

S&P500指数上昇→3倍下落

S&P500指数下落→3倍上昇

米国株式が下落すると考えている方が投資する銘柄になります。

投資銘柄

SPXSの投資銘柄トップ10を下表にまとめます。

ベア3倍の商品と言っても中身はS&P500への投資ですから、上位は聞いたことがある銘柄ばかりです。1位のアップルと2位のマイクロソフトが6%以上と割合が高くなっています。

順位 銘柄 構成比
1 Apple 6.61%
2 Microsoft 6.02%
3 Amazon.com 2.91%
4 Alphabet Inc – Class A 2.05%
5 Alphabet Inc – Class C 1.89%
6 Tesla 1.77%
7 Berkshire Hathway – Class B 1.55%
8 Unitedhealth 1.51%
9 Johnson & Johnson 1.46%
10 Nvidia 1.19%

注: 2022年6月30日時点の情報を基に作成

セクター別の割合

次にSPXSのセクター別の投資割合を下表にまとめます。

情報技術が約30%と最も高い割合です。2位のヘルスケアが約15%ですから、約2倍近い差があることが分かります。

順位 セクター 構成比
1 情報技術 26.86%
2 ヘルスケア 15.14%
3 金融 10.84%
4 一般消費財 10.54%
5 通信サービス 8.87%

注: 2022年6月末時点の情報を基に作成

株価推移

SPXSの株価推移を下図に示します。

2022年の米国株は株価の変動が大きいため、SPXSの株価も激しく動いています。最大幅で見れば2倍近く株価が変動しています。

SPXS株価推移_2022年10月
出典:Yahoo finance

経費率

ランキング上位のインデックスファンドであるVOOやVTIは0.1%未満の経費率ですが、SPXSの経費率は約1%です。

したがって、長期で保有するような銘柄ではありません。こういったレバレッジのかかった商品は経費率が高くなりますので購入前に注意が必要です。

まとめ

本記事では2022年9月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、S&P500指数に連動するベア3倍のSPXSという商品の詳細をご紹介しました。

SPXSはS&P500指数の下落局面で逆に株価が大きく上昇する銘柄です。値動きが激しい銘柄ですから初心者が手を出す必要はありません。経費率も高く長期保有にも向いていません。

以上、ご参考になれば幸いです。

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