こんにちは、高校中退投資家TOSHIです!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年1月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券の人気米国ETFの違いやランキング上位の商品について解説しますので、商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2022年12月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2023年1月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2023年1月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
4 | プロシェア ウルトラプロ ショート QQQ ETF (SQQQ) | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL) |
5 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
6 | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) | バンガード トータル ワールド ストックETF (VT) |
7 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETF (FM) |
8 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | Direxion デイリー FTSE中国株 ブル 3倍 ETF (YINN) |
9 | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
10 | Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF (SPXS) | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は1/23~1/27、楽天証券は1/22~1/28の週間売買代金ランキング。
SBI証券は先月のランキングからVT、TMV、TECSの3銘柄が外れて、TECL、QQQ、SPXLがランクインしました。
楽天証券の方も3銘柄(TMF、SPXS、TECS)が外れて、FM、YINN、TECLが入ってきました。特にYINNは中国株へ投資する米国ETFで今まで上位にあまり入ってこなかった銘柄です。
なお、赤字で示した3銘柄ずつが片方のランキングにしか含まれていない銘柄です。
SBI証券ではQQQのブル・ベア型の商品が入っており、楽天証券ではフロンティア市場や中国へ投資するETFが入っています。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の8位にランクインしたYINNをご紹介していきます。
- Direxion デイリーFTSE中国株ブル3倍ETF (YINN)
DirexionデイリーFTSE中国株ブル3倍ETF (YINN)
「DirexionデイリーFTSE中国株ブル3倍ETF (YINN)」はFTSE中国50指数へ投資するETFです。
「FTSE中国指数」は香港証券取引所で取引される中国企業のうち、特に時価総額が大きく流動性も高い50銘柄により構成される指数です。
また、銘柄名に「ブル3倍」とある通り、FTSE中国指数に対して3倍の投資成果を目指すETFです。したがって、以下の通り値動きが大きくリスクの高い商品だと言えます。
FTSE中国指数が上昇→3倍大きく上昇
FTSE中国指数が下落→3倍大きく下落
なお、経費率は1.42%とかなり高めに設定されています。
投資銘柄
YINNの投資銘柄トップ10を下表にまとめます。
順位 | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|
1 | Tencent Holdings | 9.39% |
2 | Alibaba Group | 8.59% |
3 | Meituan | 8.39% |
4 | JD.com | 5.93% |
5 | China Construction Bank | 5.07% |
6 | Industrial Commerce Bank China | 4.63% |
7 | Ping An | 4.48% |
8 | Baidu – Class A | 3.73% |
9 | Bank of China | 3.34% |
10 | Wuxi Biologics | 3.28% |
注: 2022年12月31日時点の情報を基に作成
TencentやAlibabaなど世界的に有名な企業が上位に並んでいます。また、5位、6位、9位の3社が銀行である点も注目です。
「FTSE中国指数」はたった50銘柄で構成される指数であるため、1位〜3位の銘柄の割合が8%以上と高いことも特徴です。
セクター別の割合
次にYINNのセクター別の投資割合を下表にまとめます。
順位 | セクター | 構成比 |
---|---|---|
1 | 一般消費財 | 34.63% |
2 | 金融 | 26.96% |
3 | 通信サービス | 18.47% |
4 | エネルギー | 4.51% |
5 | ヘルスケア | 3.70% |
注: 2022年12月31日時点の情報を基に作成
一般消費財がトップで約35%と高い割合を占めます。
2位と3位の金融と通信サービスまでの割合が高く、4位以降は5%未満と一気に低くなります。
YINNの株価推移
YINNのここ半年の株価推移を下図に示します。
2022年7月に100ドル/株程度であった株価は、2022年11月には25ドル/株以下まで大きく下がっています。その後2023年に入ってから60ドル/株前後まで回復しています。
このように株価が大きく変動するのがブル型ETFの特徴と言えるでしょう。
暴落率
YINNの暴落率を以下に示します。
- 1年:−71.94%
- 3年:−52.53%
- 5年:−41.08%
注:2022年12月31日時点
長期で見るとリターンが低いことが分かります。やはり短期投資に使うETFであり、長期での保有は向いていないでしょう。
まとめ
本記事では2023年1月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、FTSE中国50指数へ投資するETFであるYINNという銘柄の詳細をご紹介しました。
YINNは中国株へ投資できるETFですが、銘柄数は50と少なく、セクターにも偏りがある銘柄です。加えて、ブル型の商品で株価の変動が非常に大きいので注意が必要です。
長期リターンでも大きなマイナスとなっていますから、短期投資に自信がある方以外は手を出さない方がよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。