こんにちは、高校中退投資家TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年11月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2023年10月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2023年11月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2023年11月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | SPDR S&P 500 ETF (SPY) |
2 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
3 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
5 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
6 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
7 | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
8 | バンガード 超長期米国債 ETF (EDV) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
9 | iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT) | バンガード・超長期米国債ETF (EDV) |
10 | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF(SPXL) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は11/20~11/24、楽天証券は11/19~11/25の週間売買代金ランキング。
SBI証券では4銘柄が、楽天証券では3銘柄が先月のランキングから入れ替えがありました。
一方で、SBI証券と楽天証券のランキングはほぼ一緒で、赤字で示したTLTとSPXL以外に銘柄の違いはありませんでした。
注目すべきなのはランキング上位に債券ETFが増えた点です。SBI証券ではTMF、EDV、TLTの3銘柄が、楽天証券ではTMFとEDVの2銘柄が入っています。
また、楽天証券の1位には米国のS&P500指数へ投資するSPYがランクインしてきました。いつもは同じくS&P500指数へ投資するVOOの方が上位ですが、今月はSPYが1位という珍しい結果になりました。
ランキング上位の商品のご紹介
今月はSBI証券の9位にランクインしたTLTの詳細をご紹介します。
- iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT)
iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT)
「iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT)」は残存期間が20年を超える米国債へ投資する米国ETFです。
今月のランキング上位に債券ETFがいくつか入っている通り、最近は米国債への注目が高まっています。
その理由はインフレを抑えるために実施されてきた米国での利上げがそろそろ終了しそうだからです。
債券価格と金利はシーソーの関係にあると言われます。金利が上がると債券価格は低下し、逆に金利が下がると価格は上昇する傾向にあります。
米国の利上げはそろそろ終了し、今後は利下げ局面になっていきます。利率の高い米国債を今のうちに購入しておけば、利下げ局面で価格の上昇が期待できると考える投資家が多いのでしょう。
なお、過去12ヶ月の分配金から算出したTLTの分配金利回りは3.5%程度もあります。20年と長期の米国債でこの利回りは魅力的な水準と言えます。
株価推移
TLTの株価推移を下図に示します。
TLTの株価は最近になって急激に下落していることが分かります。この下落は2022年始めから実施されてきた利上げの時期と一致しています。
出典:Yahoo finance
リターン
TLTの年率リターンを以下に示します。
1年:-10.82%
3年:-16.73%
5年:-3.40%
10年:0.57%
出典:ブラックロックのHPより(2023年9月末時点)
直近で大きくマイナスになっています。これは株価推移で示した通り、2022年からの利上げに伴う大幅な下落が影響しています。
一方で、今後の利上げ局面では大きく株価が上昇する可能性があります。今が仕込み時と言えるかもしれません。
まとめ
本記事では2023年10月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の9位にランクインしましたTLTについて詳細をご紹介しました。
TLTは残存期間が20年を超える米国債へ投資する米国ETFです。
利上げの影響で現在の株価はかなり低下していますが、今後の利下げ局面では株価上昇が期待できます。加えて、2023年11月時点で3.5%程度と高い分配金利回りもあります。
今まで債券へ投資してこなかった方も、この機会にTLTのような債券ETFを投資対象に加えてみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。