本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2022年5月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券の人気米国ETFの違いやランキング上位の商品について解説していきます。
なお、2022年4月末時点の米国ETFランキングは下記の記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2022年5月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2022年5月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリーテクノロジー株ベア3倍ETF (TECS) | Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF (SOXS) |
3 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
4 | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
5 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
6 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxion デイリー テクノロジー株 ベア 3倍 ETF (TECS) |
7 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) |
8 | DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
9 | Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS) | Direxion デイリー 米国小型株 ベア3倍 ETF (TZA) |
10 | iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV) | Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF(SPXS) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は5/23~5/27、楽天証券は5/22~5/28の週間売買代金ランキング。
SBI証券の上位10銘柄は先月末と同じで銘柄の入れ替えはありませんでした。一方で、楽天証券はVYMが抜けてTZAが新たにランクインしました。その他の銘柄に変更はありません。
また、SBI証券と楽天証券のランキングの違いはほとんどありません。赤字で示したSBI証券10位のSHVと楽天証券9位のTZA以外はすべて同じ銘柄です。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の9位にランクインしたTZAについてご紹介していきます。
- Direxion デイリー 米国小型株 ベア3倍 ETF (TZA)
Direxion デイリー 米国小型株 ベア3倍 ETF (TZA)
「Direxion デイリー 米国小型株 ベア3倍 ETF (TZA)」は米国の小型株へ投資するETFです。なお、経費率は1.00%/年と高めです。
投資先は米国の小型株ですから、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)のような大企業は含まれません。
また、銘柄名にある通り「ベア3倍」の商品であることに注意が必要です。投資対象の株価が下落した際に、逆にTZAの株価は上昇します。しかも3倍とありますから、通常の値動きの3倍大きく動きます。
したがって、米国小型株の株価の上昇局面では、TZAは逆に大きく株価が下落することになります。
株価推移
TZAの株価推移を以下に示します。株価が大きく下落した2020年のコロナショックで大きく株価が上昇していることが分かります。一方で、最近は大きな株価の変動は見られません。
出典:Yahoo finance
リターン
TZAの運用実績は以下の通りです。
TZAのトータル・リターン
- 1年:27.85%/年
- 3年:-51.36%/年
- 5年:-43.02%/年
- 10年:-43.10%/年
注:2022年4月30日時点
1年リターンでは上昇しているものの、3年、5年、10年リターンでは大きなマイナスとなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2022年5月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。今月は米国の小型株へ投資するTZAというETFをご紹介しました。
TZAはベア3倍の商品であるため、値動きが激しくリスクの高い商品です。しかも、経費率は1%/年と高めですから長期保有に向く商品ではないでしょう。
実際に3年以上のリターンは-40%以上となっていますから、長期投資をされている方には不要の商品でしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。