最新の2024年9月の分配金は以下の記事でご紹介しています。
本記事では米国の増配株へ投資するVIG(バンガード・米国増配株式ETF)の分配金についてご紹介します。
VIGは過去10年以上連続増配している企業を集めた銘柄です。世界最強の指数と言われるS&P500指数のリターンにも負けず劣らずの結果を出しています。
VIGからは年4回(3月、6月、9月、12月)の分配金を受け取ることができますが、待ちに待った2024年3月の分配金が発表されました。
そこで本記事ではVIGの2024年3月の分配金を速報でお伝えするとともに、過去の分配金推移についても考察していきます。
2024年3月のVIGの分配金は昨年同時期と比較して増配でした。
VIGの特徴
- 米国の連続増配企業へ投資
- 分配利回りは低いものの高い増配率が期待できる
- 分配金だけでなく高い値上り益も狙える
VIGの2024年3月の配当金
2024年3月のVIGの分配金は「0.7692ドル/株」でした。
2023年12月の分配金は0.7489ドル/株でしたので、前年同時期と比較して約3%の増配でした。
なお、VIGのPayable Date(配当金の支払い開始日)は3月27日です。
時差などの影響もありSBI証券では通常日本時間の翌営業日の振り込みとなります。したがって、3月28日頃のに皆さんの口座へ着金するでしょう。
過去の配当金との比較
VIGの過去の年間分配金の推移を示します。
年間分配金は綺麗な右肩上がりで増加していることが分かります。
VIGの特徴はその増配率の高さにあります。2007年から2023年までの増配率は8%/年を超えています。これは約9年で分配金が2倍以上にまで成長することを意味します。
次に2024年3月の分配金を反映させた各月ベースでの分配金推移を示します。
注:分配金の単位はドル/株。
コロナショックのあった2020年3月は減配でしたが、それ以降はどの四半期も前年同時期との比較で増配を続けています。VIGはこの安定感の高さが魅力です。
当然ながら今回発表された分配金は過去の3月の中で最も高い分配金になりました。
2024年の株価推移
次にVIGの年始からの株価推移をご紹介します。
年始1月2日の株価は170.07ドル/株でしたが、3月21日時点の株価は182.98ドル/株です。株価は年始から順調に上昇しており、すでに8%近くも上昇しています。
配当利回り
2024年3月21日時点の株価を基に計算した配当利回りは以下の通りです。
① 2023年年間分配金が基準
3.2081ドル/株÷182.98ドル/株→約1.75%
② 直近4回(2023/6〜2024/3)の分配金が基準
3.2284ドル/株÷182.98ドル/株→約1.76%
年始からの株価上昇もあり、配当利回りは1.75%付近まで下がっています。
VIGは10年以上連続増配する企業で構成されるため、よほどのことがない限り増配が期待できます。
しかし、配当利回りはかなり低く、配当を増やしたい方にとっては物足りない水準になるでしょう。
まとめ
2024年3月のVIGの分配金は前年同時期と比較して増配という結果でした。
米国高配当ETF(VYM、SPYD、HDV)が減配する中で、VIGはきっちり増配してきましたので、やはり安定感は群を抜いています。
また、株価の上昇も大きく、長期保有で値上り益と配当の両方が狙える銘柄です。
投資期間を長く確保できる投資家にとってはぜひとも検討したい銘柄の1つになるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。