こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
VT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)という全世界の株式へ投資できる銘柄をご存知でしょうか?
著者はVTへの投資で老後資金の準備をしてきましたが、2021年に評価額が2,000万円を突破したため、老後資金の確保はほぼ完了しました。
その後VTを放置していたところ、2024年2月時点でなんと評価額が2,700万円まで大幅に増加しました。
本記事では著者のVTの運用結果と今後の方針についてご紹介していきます。
VTの運用額が2,700万円へ!
2024年2月にVTの運用額が2,700万円を突破しました。
2021年11月時点で約2,000万円でしたから、2年ちょっとで700万円も評価額が増えたことになります。
2,000万円を突破してからは毎月2株の分配金再投資以外は追加購入していません。
なぜここまで大幅に評価額が増加したのでしょうか?
株価はほぼ変わらない
VTの株価推移を以下に示します。
出典: Yahoo finance
実は評価額が2,000万円を突破した2021年11月と比較して、2024年2月時点の株価はほぼ同じです。
毎月2株の投資はしていますので、株数自体は若干増えています。しかし、株価上昇のために評価額が大幅に増加したわけではありません。
為替の影響が大きい!
一方で、この2年間の間に為替は大きく変動しました。
出典: Yahoo finance
評価額が2,000万円へ達した2021年11月と現在のドル円の為替レートを比較すると以下の通りです。
2021年11月:約114円/ドル
2024年2月:約150円/ドル
2021年11月よりも30%以上も為替が円安になったのです。
2,000万円の30%は600万円です。したがって、この2年間に増えた700万円の大部分は為替の影響によるものだと評価できます。
大幅に評価額が減る可能性も!
円安により大きく評価額が上がったということは、逆に円高になれば大幅に評価額が下がる可能性があるということです。
例えば、150円/ドルの為替レートが120円/ドルへと約20%下がったとします。この場合、2,700万円の評価額は以下の通り大幅に減ってしまいます。
約2,160万円
これに株価下落も加われば、一時的に2,000万円を下回る可能性もあるでしょう。
老後資金としては十分すぎる
VTの評価額が2,700万円を超えましたが、VTには手をつけず老後までずっと放置するつもりです。
著者は現在30代ですので、年金受給開始の65歳までに25年以上の期間があります。
今後25年間VTを放置した場合の評価額のシミュレーションを示します。分配金は全て使ってしまう想定で、想定リターンは年率2%〜4%と控えめに設定しています。
25年後には2%の年率リターンで4,400万円、3%で5,600万円、4%で7,200万円程度まで成長します。
65歳になったら投資界隈で有名な「4%ルール」を活用して取り崩していったとしても、年間200万円程度の生活資金を準備できます。
これだけの金額があれば仮に年金がなくてもなんとかやっていけます。老後資金として十分すぎる金額でしょう。
VTを購入するのは変わり者になった!
全世界の株式に投資できるVTは魅力的な銘柄の1つです。
しかし、今から投資を始めるのならほぼ100%の人間がVTを購入する必要はないでしょう。
なぜなら、全世界株式へ投資する投資信託が充実したからです。
例えば、以下の銘柄であれば、VTの経費率0.07%/年よりも安い経費率で投資ができます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
VTへの直接投資には以下のようなデメリットがあります。
- 分配金が自動で再投資されない
- 分配金の二重課税是正のために確定申告が必要
- 最低投資額が高い
上記を考えれば、米国ETFであるVTに積極的に投資する理由が見当たりません。
著者が投資を始めた頃は全世界の株式へ手軽に投資できる銘柄がなかったため、VTへ投資していました。
しかし、今ではVTを保有しているなんてかなりの変わり者になってしまいました。
まとめ
本記事では著者が老後資金のために運用しているVT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)の運用成果についてご紹介しました。
運用額が2,000万円を超えたこともあり、為替の変動だけでもかなりの金額が動くようになりました。
しかし、著者は30代で取り崩しはまだまだ何十年と先ですから、気にせずこのまま放置し続けるつもりです。
また、今は投資信託が充実しており、VTをわざわざ購入するメリットはなくなりました。これから投資される方は投資信託を購入するのがよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
為替の影響もありますが、VTは著者の想定以上のペースで評価額が増えています。