こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
高校中退投資家はVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)という商品を約2,000万円保有しています。
VTは配当をあまり出さない成長株を含んでおり、米国の高配当株へ投資するVYM、HDV、SPYDなどと比較して配当利回りは低くなります。しかし、VTを長期で保有することにより、「高配当化」する可能性が十分にあります。
本記事ではVTを長期保有することでどの程度配当利回りを高めることができるのか、高校中退投資家の経験を踏まえてご紹介していきます。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの特徴
- 世界中の約9,500銘柄の株式で構成
- 世界中の株式を保有することが可能
- 投資対象の60%程度が米国
VTを長期保有することで高配当化するのか?
VTは全世界の株式を間接的に保有できる商品です。したがって、投資はこの商品と現金だけで十分と言う投資家もいるほどです。
一方で、このような投資は退屈でつまらないのも事実です。VTをひたすら購入するだけでは楽しみがないからです。
そんなときに投資へのモチベーションを与えてくるのが「配当金」です。この配当金を受け取ることでモチベーションを維持することができ、結果として投資を長期間継続する原動力になります。
VTの配当利回りは高くない
成長株を含むVTの利回りは高くありません。
2022年4月14日時点の株価と2021年の年間分配金を基にした配当利回りは以下の通りです。
1.955ドル÷98.60ドル=1.98%
一方で、同様の条件で米国の高配当株へ投資するSPYD、VYM、HDVの利回りを計算すると以下の通りです。これらの銘柄と比較すれば、VTの利回りが物足りないと感じてしまうのが普通でしょう。
VYM:3.0961ドル÷112.36ドル=2.76%
SPYD:1.5493ドル÷44.50ドル=3.48%
HDV:3.5080ドル÷108.32ドル=3.24%
注:2021年の年間配当金と2022年4月14日時点の株価を基に算出
株価の上昇とともに増配していく
しかし、VTは毎年のように分配金を増加させているのも事実です。
2020年はコロナショックの影響で減配したものの、その下げ幅は過去の分配金と比較すれば限定的でした。2021年にはコロナ以前の分配金のレベルまで一気に回復しています。
そのため、2013年~2021年の増配は以下の通りかなり高くなっています。
VTの増配率:6.05%/年
購入単価で考えれば利回りは高くなる
したがって、長年保有するVTの配当利回りはどんどん上がっていく可能性があります。
高校中退投資家ToshiがVTを購入したのは2017年頃からですから、保有期間はまだたった5年程度です。しかし、この5年の増配によって、以下の通り利回りは2.66%まで高まりました。
高校中退投資家の平均購入単価:73.52ドル/株
2021年の年間分配金:1.955ドル/株
配当利回り:約2.66%
このように現在の利回りと比較しても約0.7%も上がっており、VYMの利回りに迫っています。たった、5年保有しただけです。
増配が今後も続けばどうなるのか?
増配が今後も続くと仮定すると将来の利回りはどうなるのでしょうか?
先にご紹介した2013年〜2021年の増配率(6.05%/年)が継続する場合を想定してみましょう。
年 | 分配金(ドル/株) | 配当利回り |
---|---|---|
2022 | 2.073 | 2.8% |
2023 | 2.199 | 3.0% |
2024 | 2.332 | 3.2% |
2025 | 2.473 | 3.4% |
2026 | 2.622 | 3.6% |
2027 | 2.781 | 3.8% |
2028 | 2.949 | 4.0% |
2029 | 3.128 | 4.3% |
2030 | 3.317 | 4.5% |
2031 | 3.518 | 4.8% |
10年後には購入単価に対して5%近い利回りまで成長します。したがって、現時点の米国高配当株ETFの利回りを大きく上回ります。
もちろんこれは過去の増配率が継続すると仮定した場合です。しかし、増配率が少し下がったとしても、長期間保有することで高配当化していくと考えてよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
VTのようなインデックスファンドをコツコツ積立ていくのは非常に退屈で、別の投資手法を試したくなるかもしれません。一方で、VTは長年の保有により、購入単価に対する配当利回りはどんどん高まっていきます。
特に若い年代の方であれば投資期間を長く確保できます。すぐに配当金を受け取る必要がないのであれば、VTのようなインデックスファンドは有力な投資対象になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。