最新の2024年9月の分配金は以下の記事でご紹介しています。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)を保有されている方は分配金の受け取りを楽しみに待っているでしょう。
VYMからは年4回(3月、6月、9月、12月)配当を受け取ることができますが、先日2023年3月の分配金が公表されました。
本記事ではVYMの2023年3月の分配金を速報でお伝えするとともに、過去の分配金推移についても考察していきます。
2023年3月の分配金は昨年2022年3月と比較して増配という結果でした。
VYMの特徴
- 米国の高配当銘柄約440社へ幅広く分散が可能
- 2023年3月時点で配当利回りは3.2%程度
- 配当だけでなく値上り益も狙えるバランスが取れたETF
VYMの2023年3月の配当金
2023年3月のVYMの分配金は「0.7172ドル/株」でした。
2022年3月の分配金が「0.6622ドル/株」でしたので、前年同時期と比較して8%以上の増配になりました。
VYMのPayable Date(配当金の支払い開始日)は3月23日です。
SBI証券の場合は通常翌営業日の振り込みとなりますので、3月24日頃に口座へ振り込まれる見込みです。
過去の配当金との比較
VYMの年間配当金の推移を下図に示します。
リーマン・ショックの影響で2009年〜2010年は2年連続で減配でした。しかし、その後はきれいな右肩上がりで配当金が増配し続けています。なんと12年連続で増配しているのです。
次に2023年3月の分配金を反映させた各月ベースでの分配金推移を示します。
注:分配金の単位はドル/株。
2023年3月は過去の3月の中で最も高い分配金になりました。まだ最初の分配金だけですが、今年の年間配当金も期待できそうです。
先に分配金が公開された米国高配当株ETFのSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は大幅な減配でした。VYMの安定感はやはり魅力です。
2023年の株価推移
次にVYMの年始からの株価推移をご紹介します。
年始1月3日の株価は108.02ドル/株、3月17日時点の株価は101.52ドル/株です。特に3月に株価が大きく低下しており、年始からは約6%の下落となりました。
配当利回り
2023年3月17日時点の株価を基に計算した配当利回りを以下に示します。
① 2022年の年間配当金を基準にした場合
3.2518ドル/株÷101.52ドル/株→約3.20%
② 2022年6月〜2023年3月の分配金を基準にした場合
3.3068ドル/株÷101.52ドル/株→約3.26%
3月の株価下落もあり、配当利回りは3%を超えてきました。
ただ、今回の増配を加味しても約3.3%の配当利回りにしかなりません。VYMは安定して増配をしていますが、利回りとしては物足りない水準です。
まとめ
2023年3月のVYMの分配金は2022年3月と比較して約8%の増配でした。
過去の3月の配当金の中でも過去最高となり、2023年は上々の滑り出しとなりました。
VYMは配当利回りは若干物足りないものの、増配がありますので長期保有によりどんどん配当金を増やすことができます。
以上、ご参考になれば幸いです。