仕事を辞めてセミリタイアしても東京に住み続けますか?
最近はコロナの影響でテレワークが本格化しており、脱東京の動きもあります。ましてやセミリタイアしたのなら、わざわざ家賃の高い東京に住む必要はないでしょう。
本記事では、現在東京に住んでいる方が、セミリタイア生活のために移住する場合を想定して、おすすめの移住先を3つご紹介します。
田舎への移住を勧める方もいますが、目指すべきは生活環境の整っている政令指定都市です!
セミリタイアにおすすめの移住先3選!
移住先を決める際に何を考慮すべきか?
もちろん、セミリタイアした後の居住地に正解はありません。
家族のいる地元に戻る人もいるでしょうし、友達がたくさんいる東京を選ぶ人もいるでしょう。子供がいる方は転校を避けるために同じ場所に住み続けるかもしれません。
そういったことを全て抜きにした場合、私が考える移住先の選定基準は下記の通りです。
- 家賃が安いこと
- 車なしで生活できること
- 魅力的な街であること
- いざとなったら働く環境があること
セミリタイア生活を送るのにまず考えるべきなのは、生活コストをできるだけ安く抑えることです。
三大固定費の1つである住居費は支出の大部分を占めます。家賃を抑えれば生活が楽になりますから、できるだけ安い地域へ引っ越すべきです。
ただし、田舎への移住はあまりおすすめできません。私の地元もそうですが、車を所有しなければ生活ができないからです。車を所有するにはお金がかかりますから、逆に固定費が増えてしまう可能性もあるのです。電車やバスなどの公共交通機関がある程度発達した地域を選ぶべきでしょう。
また、いざとなれば仕事を探せる場所がよいです。あくまでセミリタイアですから、週数日働くことも選択肢に入って来るからです。
セミリタイアをすれば時間に余裕ができます。娯楽があまりにもない田舎では飽きてしまう人も多いでしょう。
結論として、「それなりに発展した都市」を目指すべきなのです!
セミリタイアにおすすめの都市はここだ!
上記で説明しました基準を満たすおすすめ移住先として、ズバリ下記3都市をご紹介します。
高校中退投資家Toshiがおすすめする移住先!
- 福岡県福岡市
- 北海道札幌市
- 大阪府大阪市
① 福岡県福岡市
福岡市は約160万人の人口を有する九州最大の都市です。各都道府県の住民に行うアンケート(生活満足度ランキング)では、必ずランキングの上位に入る都市です。
■福岡市の魅力
福岡市の魅力はなんと言っても食です。もつ鍋、水炊、明太子、ラーメンなど数えたらきりがないほど有名な食べ物があります。
また、街がコンパクトにまとまっており、地下鉄やバスもありますので車なしでの生活が可能です。空港へのアクセスも抜群で、博多駅から地下鉄5分で空港まで行けます。東アジアや東南アジアへの国際便も飛んでいますから、旅行好きにはおすすめです。
なお、福岡市の魅力については、下記記事でも紹介しています。
■家賃相場
福岡市の1人暮らしの賃貸物件の相場は、3万円後半~5万円程度と格安です。
福岡市の賃貸相場(ワンルーム・1K・1DK)
- 東区:4.00万円
- 博多区:5.03万円
- 中央区:5.37万円
- 南区:4.34万円
- 西区:4.53万円
- 城南区:3.81万円
- 早良区:5.05万円
注:HOME’S HPを参考に作成(2021年1月時点)。駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料を基にHOME’Sの基準で算出。
家賃相場は駅徒歩10分以内の賃貸物件を目安にしています。セミリタイアしたら駅近に住む必要はありませんから、駅徒歩20分などまで広げれば、人気エリアでも3万円代でアパートを見つけることができるでしょう。
② 北海道札幌市
次におすすめなのが札幌市です。札幌市の人口は福岡市よりも多い約200万人です。札幌雪まつりなどのイベントも多く、観光都市として有名です。
■札幌市の魅力
札幌市は福岡同様に食が有名です。札幌ラーメン、海鮮丼、ジンギスカンなど様々なご当地料理があります。また、ウィンタースポーツを楽しめることも魅力の1つでしょう。
夏は涼しいので暑いのが苦手な方におすすめです。また、スギやヒノキの花粉症の方にとっては、花粉症で苦しまないというのもメリットになるはずです。
札幌から新千歳空港へは40分程度で行くことができます。国際線は少なめですが、韓国、中国、フィリピン、アメリカ(ホノルル)、シンガポール、タイへ飛んでいます。
■家賃相場
札幌市の家賃相場は福岡市以上に安いです。最も高い中央区で5万円を切るレベルです。少し市街地から離れてよいのなら、3万円を切る物件を見つけることもできるでしょう。
札幌市の賃貸相場(ワンルーム・1K・1DK)
- 中央区:4.66万円
- 北区:4.16万円
- 東区:3.73万円
- 白石区:3.69万円
- 豊平区:3.83万円
- 南区:3.27万円
- 西区:4.06万円
- 厚別区:4.07万円
- 手稲区:4.04万円
注:HOME’S HPを参考に作成(2021年1月時点)。駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料を基にHOME’Sの基準で算出。
■札幌市のデメリット
夏が涼しい代わりに冬が寒いことがデメリットです。私のように寒いのが苦手な方は厳しいかもしれません。また、冬の光熱費がある程度高くなることも覚悟しておいた方がよいでしょう。
③ 大阪府大阪市
大阪市もセミリタイア生活におすすめの都市です。東京に次ぐ第2の都市ですから、地下鉄、電車、バスなどの公共機関が発達しており、車を所有する必要がありません。
また、大都市だけあって様々なイベントもありますので、娯楽も充実しています。
■大阪市の魅力
大阪市は大都市だけあって、様々な娯楽施設がありますので、生活していて飽きることはないでしょう。また、激安スーパーも多く生活費を抑えることも可能です。
私のような海外セミリタイア生活を目指している人間にとっては、関西空港から様々な国へ直行便があるのも魅力です。
■大阪市の家賃
東京に次ぐ第2の都市でありながら、大阪市内の家賃相場は4.6万円/月~6.68万円/月と激安です。もちろん福岡、札幌と比較すると高いのですが、東京との比較では圧倒的に安いのです。
例えば、東京23区で最も安いのは、葛飾区で6.53万円/月です。下記に示す通り、大阪市でもっとも高い北区が6.68万円/月ですからほぼ同じ金額です。
東京と同等レベルの大都市でありながら、家賃は半分近くで住めます。生活環境を落とさずに固定費の削減が可能です。
大阪市の賃貸相場(ワンルーム・1K・1DK)
- 都島区:6.09万円
- 福島区:6.41万円
- 此花区:5.95万円
- 西区:6.34万円
- 港区:5.64万円
- 大正区:5.84万円
- 天王寺区:6.30万円
- 浪速区:6.37万円
- 西淀川区:5.31万円
- 東淀川区:4.96万円
- 東成区:5.64万円
- 生野区:5.02万円
- 旭区:5.22万円
- 城東区:5.54万円
- 阿倍野区:5.75万円
- 住吉区:4.60万円
- 東住吉区:5.28万円
- 西成区:5.23万円
- 淀川区:6.23万円
- 鶴見区:5.33万円
- 住之江区:5.23万円
- 平野区:5.11万円
- 北区:6.68万円
- 中央区:6.58万円
注:HOME’S HPを参考に作成(2021年1月時点)。駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料を基にHOME’Sの基準で算出。
■大阪市のデメリット
関西圏ということで東京から移住する場合は相性があると思います。特に始めて関西に行く人にとっては、少し刺激が強いかもしれません。
また、大阪は人口が多いですから、ゆったりしたセミリタイア生活を希望するのなら先に紹介した福岡、札幌の方が落ち着いて暮らせるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セミリタイア生活を送るには生活環境が整備されており、居住費などの固定費を抑えることができる政令指定都市クラスの街を選ぶとよいでしょう。
もちろん目的や相性もありますので、一概にどの街がよいか断言することはできません。しかし、今回ご紹介した3都市はどの都市も魅力的に感じたのではないでしょうか。
テレワークの普及で東京に住む理由が薄れてきています。セミリタイアした方だけでなく、会社員も自分が好きな街に住みながら仕事をする時代が来るかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。
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