投資をしていると、周りの人が羨ましく見えたり、自分がやっていることが正しいのか不安になりませんか?
高校中退投資家Toshiは6年ほどの投資経験がありますが、最近になってようやく投資に対して気持ちに余裕が出てきました。
どれくらい投資を継続すれば、あるいはどれくらいの資産規模になれば落ち着いて投資をすることができるのでしょうか?
本記事では高校中退投資家の事例を参考に投資に対する気持ちの変化や付き合い方について解説していきます。
投資に落ち着いて取り組めるようになるのはいつ頃からか?
高校中退投資家は最近になってようやく落ち着いて投資ができるようになってきました。
投資経験で言えば約6年、資産額で言えばアッパーマス層(金融資産3,000万円以上)に到達してからです。
これまでは資産を早く増やすために手持ち資金のほぼすべてを投資に回すようなスタイルで運用してきました。しかし、最近になってようやく投資したい気持ちを抑えて現金を多めに保有できるようになりました。
このような気持ちの変化はどうやって出てきたのでしょうか?
高校中退投資家Toshiの投資遍歴
まずは高校中退投資家の投資経験についてご紹介していきます。
① 投資信託と国内ETF(投資1~2年目)
投資を始めたばかりの頃は、主に投資信託や国内ETFへ投資していました。
最初は右も左も分からなかったので、以下の本に書いてある投資手法を真似することから始めました。
先進国株式のインデックスファンド(投資信託)と日本のTOPIXに連動する国内ETFを購入していました。
② 全世界株ETF(投資3年目~)
投資信託や国内ETFを購入しながら投資のことを勉強していくと、今度は米国ETFというものがあることを知ります。
そして、その中でもVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)という商品なら、この商品一つだけで世界中の株式を保有できることを知ります。主な投資対象を米国ETFへと変更しました。
③ 米国高配当株ETF(投資4年目~)
VTは全世界の株式へ投資するETFですから、他の商品をあれこれ購入する必要はありません。
しかし、これはこれで辛いものがあります。とにかく退屈なのです。
投資経験もそれなりに積んで投資のことを少しずつ理解し始める頃です。そこで今度は高配当株に興味を持ちました。
投資の指標を資産額から配当金の増大へと変更して、米国高配当株ETF(HDV、SPYD、VYM)を購入し始めました。
したがって、高校中退投資家は以下のような流れで投資をしてきたのです。
投資1~2年目:投資信託+国内ETF(先進国+日本)
投資3年目~:米国ETF(VT:全世界)
投資4年目~:米国高配当株ETF(米国)
少額ではあるもののこれ以外にも国内個別株などへも投資してきました。
6年かけてようやく投資手法が固まってきた!
上記のように様々な商品へ投資してきたわけですが、投資手法が固まってきたのはつい最近になってからです。
個別株はほとんどやっていないものの、それ以外の様々な商品を購入してそのリターンや特徴を肌で感じてきました。そして自分にとって一番居心地がよい投資手法として以下に落ち着きました。
インデックス投資(全世界株式)+米国高配当株ETF
投資を始めてから最初の4年ほどでかなりの金額をインデックスファンドに突っ込みました。今後数十年と保有し続けるのなら老後資金としては十分すぎるほどです。
そのため、VTへの追加投資は最低限にしていますし、資産の変動を見ることもほぼなくなりました。
一方でインデックス投資に加えて米国高配当株ETFを購入し続けているため、毎年配当金が増えていっています。これが投資を継続する大きなモチベーションになっています。
インデックス投資で最低限の資産を確保し、後はひたすら米国高配当株ETFを積み上げていくというスタイルが自分には合っているようです。
気持ちの変化はいつ頃からか?
やはりセミリタイアやFIREのゴールが見え始めたことが気持ちに大きな変化を与えました。
現在の資産はアッパーマス層(3,000万円以上)に到達し、配当金も月4万円以上へと積み上がってきました。
数年あれば5,000万円の金融資産が見えてきますし、配当金も6万円~7万円と増やしていける道筋が立っています。
高校中退投資家は独身ですから、5,000万円もあれば余裕でセミリタイア達成です。
こういった状態になって初めて、「少し現金を多めに持っておこう」とか「金などのコモディティも購入しておこう」というような気持ちになりました。先急ぐことなくじっくりと投資に取り組めるようになってきたのです。
少額で色々と経験することが大事
もう一つ重要な点は一通り経験することです。
よく「つべこべ言わず全世界の株式だけ購入し続ければよい」とか、「米国株だけ購入していればよい」と言う方がいます。確かにそうなのかもしれませんが、しかし人は実際にやってみないと納得できない生き物なのです。
したがって、個人的には最低限の地雷商品(レバレッジ型の商品など)を除いて少額で色々と購入してみることが重要だと考えます。多少の失敗があってもよいので、投資経験を通じて自分に合った方法や手法をじっくりと確立していくのがよいでしょう。
投資をしていると他人が羨ましくなることは多々あります。しかし、自分に投資の軸が出来てくると精神的に落ち着きが出てきます。
その域に到達せずに投資から離れてしまわないように、じっくりと時間をかけて資産形成に取り組んでいきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。