最新の2024年9月の分配金は以下の記事でご紹介しています。
本記事では米国の増配株へ投資ができるVIG(バンガード・米国増配株式ETF)の分配金についてご紹介します。
VIGは過去10年以上連続増配している企業を集めた銘柄です。今まで安定的に分配金を増やしてきましたし、株価の上昇も素晴らしく、S&P500指数のリターンにも負けず劣らずの結果を出しています。
VIGからは年4回(3月、6月、9月、12月)配当を受け取ることができますが、待ちに待った2023年9月の分配金が公表されました。
そこで本記事ではVIGの2023年9月の分配金を速報でお伝えするとともに、過去の分配金推移についても考察していきます。
2023年9月のVIGの分配金は昨年同時期と比較して増配という結果でした。
VIGの特徴
- 米国の連続増配企業へ投資ができる
- 分配り回りは低いものの高い増配率が期待できる
- 分配金だけでなく高い値上り益も狙える
VIGの2023年9月の配当金
2023年9月のVIGの分配金は「0.7705ドル/株」でした。
2022年9月の分配金は0.7150ドル/株でしたので、前年同時期と比較して約8%の増配になりました。
なお、VIGのPayable Date(配当金の支払い開始日)は10月3日です。
SBI証券では通常日本時間の翌営業日の振り込みとなります。したがって、10月4日頃の着金が予想されます。
過去の配当金との比較
VIGの過去の年間配当金の推移を示します。図を見ていただくと年間分配金が右肩上がりで増加していることが分かります。
しかもVIGの特徴はその増配率の高さにあります。2007年から2022年までの増配率は8%/年を超えています。これは約9年で分配金が2倍以上にまで成長したことを意味します。
次に2023年9月の分配金を反映させた各月ベースでの分配金推移を示します。
注:分配金の単位はドル/株。
2023年は3月、6月、9月と3期連続で前年同時期を大きく上回っています。しかも、どの月も過去のどの年よりも高い配当金を記録しています。
つまり、過去一番分配金の多かった前年を大きく上回っており、今年も年間分配金での増配がほぼ確実になったと言えるでしょう。
2023年の株価推移
次にVIGの年始からの株価推移をご紹介します。
年始1月3日の株価は151.78ドル/株でしたが、9月27日時点の株価は156.14ドル/株です。年始から株価は上昇し、7月〜8月くらいに高値をつけて現在は株価が下落気味です。
配当利回り
2023年9月27日時点の株価を基に計算した配当利回りは以下の通りです。
① 2022年の年間配当金を基準にした場合
2.9725ドル/株÷156.14ドル/株→約1.90%
② 直近4回(2022/12〜2023/9)の分配金を基準にした場合
3.1612ドル/株÷156.14ドル/株→約2.02%
VIGは分配金の増配が期待できるものの、配当利回りは2%程度と高くありません。
そのため、より高い配当利回りが期待できる米国高配当株ETF(SPYD、HDV、VYM)を好む投資家が多いのも分かります。
まとめ
2023年9月のVIGの分配金は2022年9月と比較して増配という結果でした。
9月は約8%増と前年を大きく上回る配当金でした。3月〜9月の合計でも大きく前年を上回っており、年間分配金でも増配になる可能性が極めて高いでしょう。
一方で、VIGの配当利回りは2%程度しかありません。しかし、長期保有で増配によりたくさんの配当を受け取れる可能性がありますので、投資対象としてぜひ検討したい銘柄の1つでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。