米国ETF週間売買ランキングを考察(2026年8月)
こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2026年8月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきますので、ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2026年7月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2026年8月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2026年8月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
| 順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
| 2 | iシェアーズ 米国国債 0-1年 ETF(SHV) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
| 3 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
| 4 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) | TRex 2倍 ロング MSTR Daily Target ETF(MSTU) |
| 5 | ラウンドヒル メモリー ETF (DRAM) | State Street SPDR S&P 500 ETF(SPY) |
| 6 | ヴァンエック 金鉱株ETF(GDX) | T-REX 2倍 ロング SNDK Daily Target ETF (SNDU) |
| 7 | SPDR ゴールド シェア(GLD) | SPDR ゴールド・シェア(GLD) |
| 8 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | Direxion デイリー MU ブル2倍 ETF (MUU) |
| 9 | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG) | プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(TQQQ) |
| 10 | SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト(GLDM) | グラナイトシェアーズ2倍ロングCOINデイリーETF(CONL) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は8/24~28、楽天証券は8/23~29の週間売買代金ランキング。
両社ともに4銘柄の入れ替えがありました。
SBI証券では、MUU、SNDU、SPY、TQQQが外れて、GDX、GLD、AGG、GLDMがランクインしています。
また、楽天証券では、VOO、VTI、NBIL、DRAMが外れて、MSTU、SPY、GLD、CONLがランクインしました。
特に目立つ動きとして、両証券でゴールド(金)関連銘柄(GLD、GLDM、GDX)への資金流入が見られます。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の4位にランクインしたMSTUの概要をご紹介します。
- TRex 2倍 ロング MSTR Daily Target ETF(MSTU)
TRex 2倍 ロング MSTR Daily Target ETF(MSTU)
TRex 2倍 ロング MSTR Daily Target ETF(MSTU)は、ナスダック100指数に採用されている「マイクロストラテジー(ティッカー: MSTR)」の日々の株価の値動きに対して2倍(200%)連動することを目指すレバレッジETFです。
マイクロストラテジー社は、本業に加えて企業の財務戦略として大量のビットコインを購入・保有していることで知られています。そのため、株価がビットコイン価格の変動に強く連動する特徴を持っています。
そのため、「ビットコインの価格変動を増幅させた激しい値動きの商品」とも言えます。
重要なポイントの1つに、「1日の値動きの2倍」を目指す銘柄である点があります。 この仕組みが、後述する長期保有に向かない致命的なリスクを生む原因となります。
初心者が絶対に知っておくべき3つのリスク
ランキング上位にあると「みんなが買っているから安全」と錯覚しがちですが、構造上、初心者にとって極めて不利なリスクが存在します。
① 横ばいでも資産が減るリスク
日次で2倍を計算し直す仕組みのため、価格が上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場では、基準価額が自然とすり減っていきます。
仮に対象となる株価が元の水準に戻ったとしても、MSTUは元値に戻らずマイナスになる現象が発生します。
② 想像を超える下落スピード
原資産が1日で10〜15%下落した場合、MSTUは20〜30%近く急落します。
わずか数日の下落相場で元本が半分以下になるケースも珍しくありません。精神的な負荷が極めて大きく、初心者が冷静さを失って底値で狼狽売りしてしまう要因になります。
③ 高い保有コスト
レバレッジETFは一般的なインデックスファンド(オルカンやS&P500など)と比べて経費率が高く設定されています。
保有期間が長くなるほど、コスト負担がリターンを押し下げます。
初心者に不要な理由
今回、楽天証券の上位にランクインしたわけですが、私はこのような高レバレッジ商品には基本的に手を出していません。
なぜなら、ビットコインというただでさえ価格変動が大きい商品にレバレッジを効かせたリスクの高い銘柄であるためです。
もし将来的にこういったレバレッジETFを触る局面があるとしても、それは以下のような条件が揃った時だけに限定すべきだと考えています。
- 基本の資産形成(長期・分散・積立投資など)が十分に確立していること
- 万が一、投資した金額がすべてゼロになっても生活に一切支障が出ない「完全な余剰資金」であること
- 「大きなリターンを狙う短期勝負。ダメならダメで仕方がない」と完全に割り切れること
生活基盤やメインの資産形成とは完全に切り離せない限り、手を出すべきではありません。
したがって、投資初心者には不要な銘柄だと言えるでしょう。
まとめ
本記事では、直近で楽天証券の米国ETFランキング上位にランクインした話題の「MSTU」について詳細をご紹介しました。
MSTUは、ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジー社にレバレッジがかかった商品です。
上昇トレンドに乗った際の爆発力こそすごいですが、その代償として極めて大きい下落リスクと減価リスクを背負う短期トレード用の道具です。
ランキングで見かけて気になったとしても、「世の中にはこういう過激な商品もあるんだ」とチャートを眺めて勉強するにとどめ、ご自身の堅実な投資ペースを崩さないことをおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。
