大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で投資をすると、お得なポイントを貯めることができるのをご存知でしょうか?
投資信託を保有や株の売買によって、SBI証券では「Tポイント」を、楽天証券では「楽天ポイント」を貯めることができます。
これらポイントの有効活用は、投資の種銭を作る上でも重要なスキルの1つです。
本記事ではSBI証券と楽天証券のポイントプログラムの概要と、私が実践しているポイント活用術についてご紹介したいと思います。
ポイントプログラムの概要
まずはSBI証券と楽天証券のポイントプログラムの概要について確認していきます。
SBI証券(Tポイント)
SBI証券を利用することで得られるTポイントの取得方法は、下記のとおりです。
SBI証券でのTポイント獲得方法
- 国内株式手数料マイレージ(国内株式現物取引)
- 投信マイレージ(投資信託保有残高)
- 金・プラチナ・銀マイレージ(金・プラチナ・銀取引)
- 新規口座開設
- 国内株式入庫
特に老後の資産を目的にコツコツ積立投資されている個人投資家の方は、②の「投信マイレージ」でのポイントの獲得がメインになるはずです。
SBI証券の「投信マイレージサービス」では、投資信託の月間平均保有残高が1,000万円未満であれば年率0.1%、1,000万円以上であれば年率0.2%相当のTポイントを獲得できます。
しかし、積立投資に適した信託報酬が低コストの人気商品には、これよりも低いポイント付与率が適用されます。
例えば、私も保有する「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」のケースでは、たった0.03%のポイント付与率しかありません。
仮に1,000万円の投資信託を保有しても、年間に取得できるポイントは、「3,000ポイント」程度にしかならないことを意味します。
「②投信マイレージ」以外の方法でポイントを取得されている方は稀でしょう。
①の「国内株式手数料」は基本的には払う必要がないものです。「アクティブプラン」を選択することで、1日の約定代金の合計額が100万円以下なら手数料は発生しません。
また、③の「金・プラチナ・銀マイレージ」は購入されている方が少ないでしょう。④と⑤は頻繁にポイントを獲得できる方法ではありません。
楽天証券(楽天ポイント)
楽天証券を利用することで得られる「楽天ポイント」の取得方法を下記にまとめます。
楽天証券とSBI証券で大きく違うのは、「楽天カードでの投信積立」でポイントを得られることでしょう。
楽天証券での楽天ポイント獲得方法
- 株式買売の手数料
- 投資信託の保有
- 個人向け国債の購入
- 楽天FX
- 日経225先物取引やオプション取引
- 楽天カードでの投信積立
SBI証券と同様に②の「投資信託の保有」がメインのポイント獲得方法になります。
楽天証券では、楽天銀行と口座を連携させて「ハッピープログラム」に登録することで、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントを獲得することができます。
仮に1,000万円保有すると月に400ポイント、年間4,800ポイントを受領できます。
投資信託の種類にもよりますが、SBI証券では年間3,000ポイント程度しか貯めることができませんので、楽天証券の方がポイントを貯めやすいかもしれません。
また、楽天証券では⑥の「楽天カードでの投信積立」が非常にお得なサービスです。
楽天カードを用いて投資信託の積立を行うことで、月額5万円までなら1%の楽天ポイントを獲得できるサービスです。
投資信託を積立されている方は必ず設定しておきたいサービスです。
ポイントの利用方法
SBI証券のTポイント、楽天証券の楽天ポイントをどのように活用することができるのか確認していきたいと思います。
Tポイント
Tポイントの主な使用方法は下記2つです。
SBI証券で投資信託を購入
Tポイントで投資信託を購入することができます。
SBI証券では投資信託を100円から購入することができますので、最低100ポイントから利用できます。
Tポイントの提携先で使用
Tポイントは様々な企業と提携しており、Tポイントを貯めたり使ったりすることができます。
Tポイントを利用できる提携先の例としては、ファミリーマート、吉野家、ウエルシアなど飲食店やドラッグストアなどです。
主要なT-ポイントの提携先一覧(2020年6月現在)
コンビニ | ファミリーマート |
スーパー | マルエツ、マミーマート等 |
ドラッグストア | ウェルシア、ハックドラッグ等 |
飲食関連 | ガスト、バーミヤン、夢庵、吉野家等 |
楽天ポイント
楽天ポイントもTポイントと同様に投資への使用や提携先でのポイント利用ができます。
楽天証券で投資信託や株式を購入
Tポイントと同様に楽天ポイントでも投資信託の購入が可能です。
楽天証券の場合は、投資信託に加えて、「国内株式の購入」にも楽天ポイントを利用することができます。
楽天ポイントの提携先で使用
Tポイントともかぶりますが、コンビニではファミリーマートで楽天ポイントが利用可能です。
また、有名どころではマクドナルド、すき家、サンドラッグなどが含まれます。
主要な楽天ポイントの提携先一覧(2020年6月現在)
コンビニ | ファミリーマート、ポプラ等 |
スポーツ | アルペン、スポーツデポ等 |
ドラッグストア | サンドラッグ、ココカラファイン、ツルハドラッグ等 |
飲食関連 | 吉野家、すき家、ほっかほっか亭、マクドナルド等 |
楽天ポイントの勢いは凄まじく、現在ではTポイント以上に普及しています。Tポイントから離脱する企業も出ているようで、ポイントの使いやすさなら楽天ポイントに軍配が上がります。
高校中退投資家のポイント活用方法
では、実際に私が投資から得たポイントをどのように活用しているのかご紹介したいと思います。
結論から言うと、
「ドラッグストアで洗剤、シャンプー、トイレットペーパーなどの日用品しか買わない」
と決めています!
ポイント投資してもあまり効果がない
貯めたポイントで投資信託や株を購入することはお勧めしません。
投資から得られるポイントは多い方でも数千ポイント程度です。数千円分の投資信託を購入したところで保有残高はほとんど増加しません。
また、これは私の経験ですが、貯めたポイントで以前から気になっていた別の投資信託を購入してしまい、保有する投資信託の数が増えて管理が煩雑になってしまったことがありました。
提携先で利用して固定費を節約
投資で貯めたポイントは、提携先で活用することをお勧めします。
ただし、洗剤やトイレットペーパーなど「日常生活で必ず購入しなければいけないもの」に限定することをお勧めします。
これらの日用品をポイントで支払うことで固定費の節約になります。しかも腐るものではありませんので、たくさん買ったとしてもストックしておけばよいです。
外食などに使うのも1つの方法ですが、やってはいけないのは不必要な支出をしてしまうことです。
ポイントが貯まったからいつもより豪華な食事をしたり、いつもは購入しないものを衝動買いすることにより、結局普段よりも支出が増加してしまう事態に陥る可能性があります。
まとめ
高校中退投資家のTポイント、楽天ポイントの活用方法は、
「ポイントの提携先で日用品を購入する」というものです。
特に楽天ポイントの場合は、楽天でんきの支払いなどにも利用できますので、私のポイントの使い方が最適解とは限りません。
しかし、人はお金やポイントがあるとつい無駄使いをしてしまうことがあります。
「日用品のみを購入する」というルールを設けることで、かなりの確率で失敗を減らすことができるのではないでしょうか。
皆さんもぜひ投資で貯めたポイントを有効に利用していきましょう。
以上ご参考になれば幸いです。