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マルチカーレンシー口座も保有可能!TransferWiseの魅力を徹底解説

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TransferWiseという国際送金のサービスをご存知でしょうか?」

銀行で海外送金を手配すると高額な手数料を取られてしまいます。一方で、TransferWiseを利用すれば格安で海外送金ができるため、海外生活を送る方などには人気のサービスです。

ただ、大半の方は「自分には海外送金する場面がない」と思うかもしれません。しかし、TransferWiseには海外送金以外にも魅力的なサービスがあります。

それが、「マルチカーレンシー口座」と「デビットカード」です。

日本居住者はこれらのサービスを利用できませんでしたが、つい最近「マルチカーレンシー口座」を保有できるようになりました。

本記事では、Transferwiseの魅力をご紹介するとともに、実際にマルチカーレンシー口座へ入金した実体験についてご紹介していきます。

TransferWiseの概要と特徴

TransferWiseは国際送金サービスを提供しており、日本から世界数十カ国へ手軽に海外送金することができます。

TransferWiseは銀行で国際送金した場合と比較して、送金手数料が安く、また送金スピードも早いという特徴があります。また、全てネットで完結できるため、送金手続きも簡単です。

以下では、TransferWiseの特徴について説明していきます。

特徴①:手数料が安い

TransferWiseは、海外への送金を「国内送金だけ」で完結させることで手数料を抑えています。日本からアメリカへ送金するケースを例に考えてみましょう。

100万円をアメリカへ送金する場合、私が行う作業は日本のTranferWiseの法人口座へ国内送金するだけです。TransferWiseは日本円の着金を確認したら、アメリカのTransferWiseの法人口座から、アメリカの私の口座へドルを送金してくれます。

このように、実質的に国内送金のみをしているため、海外送金にかかる手数料を抑えることができるのです。

通常海外へ送金する場合は、複数の中継銀行を経由する必要があります。直接指定した銀行へ送金できるのは稀で、それぞれの中継銀行が手数料を取っていきます。したがって、高額な送金手数料を支払う必要があります。

特徴②:送金がスピーディー

上述したとおり、通常の国際送金では中継銀行を経由するため、着金までにそれなりの日数を必要とします。最短でも2〜3日はかかるでしょう。

しかし、TransferWiseの場合はスピーディーに対応してくれます。私が日本から香港へ送金した際の経験では、香港への送金を前日の夜に手配したら、翌日には銀行から着金の連絡が届きました。

このように、TransferWiseの場合は、1日程度で送金手続きをしてくれるため、至急お金が必要になった場合にも便利です。

特徴③:送金手続きが簡単

インターネットで送金手続きを完結させることができます。

ネットに慣れていない方は戸惑うかもしれませんが、一度送金の手配を経験すれば、手続きが簡単であることを理解してもらえると思います。手続きには5分もいらないでしょう。

最近はマネーロンダリングの関係で、簡単に海外へ送金できなくなっています。銀行で手続きをしようとすると、送金の目的についてしつこく聞かれるケースもあります。

私の経験上、TransferWiseから問い合わせがあったことは一度もありません。送金する際に送金理由(例えば投資など)を選択する必要がありますが、これもクリック1つで完了します。

なお、1回の総金額の上限は100万円ですが、数回に分けて手続きをすれば100万円以上の送金も可能です。

TransferWiseの魅力的なサービス

TransferWiseの基本サービスである国際送金サービスについて説明してきましたが、「海外送金するケースなんてない」という方も多いと思います。

しかし、海外旅行に行くことくらいはあるのではないでしょうか。TransferWiseには海外送金以外にも優れたサービスがあります。それが、「マルチカーレンシー口座」と「デビットカード」です。

マルチカーレンシー口座

TransferWiseが提供するマルチカーレンシー口座では50以上の通貨を保有することができます。しかも、口座手数料などは一切かかりません。

確かに日本の銀行でも外貨を保有することはできます。しかし、保有できる通貨はせいぜい10通貨程度ではないでしょうか。TransferWiseは、皆さんの旅行先の通貨を取り扱っている可能性が極めて高いのです。

また、TransferWiseは為替レートがよいという特徴があります。日本の銀行で外貨へ両替すると、かなり高い為替手数料が取られます。

加えて、TransferWiseでは、英国ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)、オーストラリア・ドル(AUD)、ニュージーランド・ドル(NZD)、 米ドル(USD)に関して、銀行口座の情報が発行されます。つまり、通常の銀行口座と同様に第3者から送金してもらうこともできるのです。

日本の銀行口座では、海外からの送金受け取りや外貨受け取りができない銀行も多数あります。また、受け取り手数料が異常に高かったりしますので、TransferWiseが提供するサービスは魅力的です。

なお、昨今では海外に銀行口座を保有することは非常に難しくなっています。下記記事で香港での銀行口座の開設についてご紹介しましたが、銀行員と英語でやり取りが必要でしたし、口座開設のサービスをしている業者へいくらかの支払いも発生しました。

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TransferWiseでは、容易にマルチカーレンシー口座の開設ができますので、資産運用の面でもメリットがあるかもしれません。

デビットカード

TransferWiseで「デビットカード」を発行することで、「マルチカーレンシー口座」から外貨決済をすることができます。

例えば、シンガポールへ旅行に行く予定を計画していたとします。旅行前にマルチカーレンシー口座で円からシンガポールドルへ変えておきます。そうすれば、現地でのシンガポールドルの支払いをデビットカードで済ますことができます。為替レートが良い時に両替しておけば有利なレートで支払いができるでしょう。

ちなみに、クレジットカードで外貨決済をすると非常に高い手数料が取られます。例えば、三井住友カードであれば、2020年10月現在で2.20%の手数料が発生します。一方で、TransferWiseではこのような手数料は発生しません。

また、ATMでマルチカーレンシー口座内の通貨を引き出すこともできます。一定額以上を引き出す場合は手数料がかかりますが、基本的にデビットカードで支払えば、ATMで引き落とす必要はほとんどないでしょう。

ただし、「デビットカード」は日本居住者はまだ利用することができません。TransferWiseは導入の準備を進めているようですので、早急に実現してほしいものです。

マルチカーレンシー口座の送金体験

実際に「マルチカーレンシー口座」へ米ドルを入金しましたので、その実体験についてご紹介します。

私はHSBC香港に銀行口座を所有していますが、昨今の香港情勢を考えると、口座の閉鎖も検討しなければいけない状況にあります。そこで、HSBC香港で保有している米ドルをTranseferWiseの「マルチカーレンシー口座」へ送金することにしました。

以下に簡単な送金手順を示します。

  1. TransferWiseへログインして、入金する金額を指定します。
  2. 送金の目的を選択すると、入金方法の選択の画面が表示されます。米ドルを電信送金する場合の手数料は5.34ドルでした。
  3. 送金先の口座情報が表示されます。私が試したケースでは、イギリスのTransferWiseの口座が指定されました。
  4. HSBC香港から指定された銀行へ送金をします。

週末にHSBC香港から送金しましたが、月曜日にはTransferWiseから着金の連絡がありました。TransferWiseへログインするとマルチカーレンシー口座のUSDに残高が表示されます。

このように「マルチカーレンシー口座」は一時的な資産の置き場としても活用できます。利息はつきませんが、海外旅行好きの方や海外生活を視野に入れている方は、口座を保有する価値があるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本日はTransferWiseが提供する魅力的なサービスについてご紹介しました。たとえ、国際送金をする必要がない方でも、マルチカーレンシー口座の保有はメリットがあるでしょう。

今後はより一層グローバルに活躍される方や、ノマド的な生き方も一般的になっていくはずです。私自身も海外セミリタイアを目標に資産運用をしておりますので、このようなサービスを徹底的に活用していきたいと思います。

なお、「デビットカード」については、まだ日本居住者には提供されていません。近いうちにサービスを提供できるように準備を進めているようですので、使用可能になった際にはまたご紹介したいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

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