セミリタイア生活

サラリーマンは加入できない?付加年金は自営業者やフリーランスの特権!

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国民年金に上乗せして保険料を納める付加年金という制度をご存知でしょうか?

付加年金を活用すれば、将来もらえる国民年金の支給額を増やすことができます。

この付加年金には、サラリーマンである会社員は入ることができません。自営業者やフリーランスの方だけが入ることができる制度です。

ただし、セミリタイア生活を送っている方や配当金生活をされている人にも使い道のある制度です。非常にお得な制度ですので、しっかり理解して付加年金の活用について検討しましょう。

付加年金で将来もらえる年金額を増やそう!

自営業者やフリーランスの方が将来もらえる年金はどの程度になるかご存知でしょうか。

令和3年度の国民年金

  • 月額65,075円(ただし、40年間保険料を納めた場合)

さすがに約6万5千円の国民年金だけでは食べていけません

会社員の場合は厚生年金に入るので、稼げば稼ぐほどたくさん年金保険料を納める必要が生じます。その代わり、将来もらえる年金額も増額されていきます。

このことから、自営業者やフリーランスは会社員以上に老後資金の準備をしておく必要があります。

年金を増やすための制度はたくさんある!

そんな年金が少ない自営業者のために、公的年金に上乗せ可能な年金制度が多数用意されています。

  • 付加年金
  • 国民年金基金
  • 小規模企業共済
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)

いくつか選択肢がある中で、最も手軽に年金額を増やすことができるのが「付加年金」です。以下では、付加年金の魅力をご説明していきます。

付加年金は自営業者等の特権!

まず、厚生年金に加入する会社員は付加年金に加入することができません。したがって、高校中退投資家Toshiは付加年金に加入していません。

しかし、調べれば調べるほど「付加年金」には大きな魅力があることに気付かされます。

付加年金の仕組み

付加年金の仕組みは実にシンプルです。

保険料:毎月の国民年金保険料に400円/月を上乗せして支払う!

付加年金(円/年)=200円×保険料を支払った月数

国民年金の支払いは最大で20歳~60歳までの40年間です。仮にこの40年間付加年金を支払い続けると、下記の通り年間10万円近く年金を増やすことが可能です。

支払う保険料の合計:400円×12ヶ月×40年=192,000円

付加年金(円/年):200円×12ヶ月×40年=96,000円

月換算すれば、毎月8,000円を国民年金に上乗せして受け取ることができます。つまり、本来受け取ることができる65,075円/月から73,050円/月まで年金額を高めることができるのです。

付加年金の魅力

そんな付加年金ですが、高校中退投資家が考える魅力は下記の通りです。

高校中退投資家が考える付加年金の魅力

  • 死ぬまで増額が続く
  • たった2年で元が取れる
  • 掛け金が安く継続しやすい
  • 繰下げ受給の対象

死ぬまで増額が続く

また付加年金は死ぬまで支給の対象です。

2年で元が取れてそれ以降は納めた金額以上をもらい続けることができます。しかも死ぬまでです。

当然ながら自分で運用する場合は投資で失敗するリスクを背負います。しかし、付加年金であれば国が支払いを保証してくれます。

たった2年で元が取れる

なんと言っても元を取りやすい制度だという点です。

先にご紹介したとおり、付加年金の掛け金が400円/月であるのに対して、付加年金の増額分は200円/月です。これが意味するところは、たった2年間年金を受け取るだけで、元が取れてしまうということです。

通常の国民年金の場合はどうでしょうか?

毎年掛け金や給付金額が変わりますが、令和3年の掛け金と支給額でざっくり計算してみます。

合計納付額:16,610円×12ヶ月×40年=7,972,800円

回収期間:7,972,800円÷65,075円/月=約123ヶ月

40年かけて約800万円の国民年金保険料を支払います。それらの掛け金の回収までに約123ヶ月、つまり約10年が必要です。

付加年金はたった2年で回収できてしまうわけですから、非常にお得な制度であると言えます。

掛け金が安く継続しやすい

付加年金の保険料はたった400円/月と少ないので、継続しやすいというメリットがあります。

本当はiDeCoや国民年金基金を使ってたくさん老後資金を確保したいけど、毎月数万円も掛け金を拠出できない方もいるでしょう。

そういう方には最低でも付加年金だけには入っておいてほしいところです。月8,000円が年金として増額されれば、水道光熱費など生活費の一部を払うことができます。増額分は大きくありませんが、決して侮れない金額です。

更に加入後に脱退、再加入することも可能です。拠出額は少ないので、無理なくお手軽に始められる制度です。

繰下げ受給の対象

国民年金は65歳から受け取ることができますが、受け取りを66歳や67歳などへ遅らせることを年金の「繰下げ受給」と言います。

年金の繰下げを行った場合、繰下げた月数に対して0.7%年金額が増額されるというメリットがあります。

実は付加年金もこの「増額」の対象です。

例えば、3年間年金の受給を繰下げて、68歳から年金を受取るケースを考えてみましょう。

増額される付加年金:96,000円/年×0.7%×36ヶ月=24,192円

約24,000円/年を増額させることができます。繰下げ後の付加年金の合計金額は120,192円/年になります。

付加年金にデメリットはあるのか?

次に付加年金のデメリットについても確認しておきましょう。

  • 増額される金額が少ない
  • 国民年金基金との併用は不可

1つ目のデメリットは、増額される金額が少ないことです。40年納めてたった月8,000円しか増額させることができません。

したがって、付加年金だけでは不十分で、iDeCoや小規模企業共済などその他の制度の併用を検討する必要があります。

また、もう1つのデメリットとして、「付加年金」と「国民年金基金」が併用できない点が挙げられます。

国民年金基金への加入を検討するのであれば、付加年金は諦める必要が出てきます。

付加年金はセミリタイアや配当金生活にもおすすめ!

付加年金への加入は、セミリタイア生活や配当金生活にも使えるのではないかと考えています。

理由は単純に「セミリタイア生活が失敗したときの保険」になるからです。

そもそも配当金生活やセミリタイア生活をしている人は、ある程度の資産を構築しているはずです。そのため老後を過度に心配する必要はありません。

一方で、少なからず配当金生活に失敗する可能性があるのも事実です。よっぽどのことが無い限り老後資金は大丈夫だけど、万が一のために少しだけ年金を増やしておきたい人に付加年金は持ってこいです。

掛け金はたった400円/月ですから、セミリタイア生活を送る方でも納めることができるでしょう。

セミリタイア生活に余裕があるなら、付加年金にも加入して老後破産の確率を少しでも下げておくことをおすすめします。

まとめ

付加年金は個人事業主やフリーランスが加入できるお得な制度です。

会社員に比べて個人事業主等は年金が少ないのですが、実は年金を増やす制度が数多く存在します。

付加年金のような制度を計画的に活用できれば、フリーランスや自営業者が老後を恐れる必要は全くありません。むしろ会社員よりも老後資金の準備の自由度が高いと言えます。

付加年金に興味のある方はお住まいの市区町村役場に問い合わせてみてください。高校中退投資家もセミリタイア生活に突入したら付加年金の活用を検討したいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

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