高校中退投資家が勤める会社では確定拠出年金制度が導入されています。任意で加入や掛金の選択ができるのですが、私は満額拠出しています。
少子高齢化で年金支給額がどうなるかわかりませんから、このような制度を活用して老後資産を形成していく必要があるでしょう。加入には賛否両論あるのですが個人的にはお得な制度だと思っています。
今日は高校中退投資家の確定拠出年金の活用状況についてご紹介したいと思います。
確定拠出年金とは?
簡単に確定拠出年金の概要について説明します。
確定拠出年金は、一定の掛け金を加入者が拠出して運用し、その運用結果によって将来受領できる年金が決まるタイプの年金です。自分年金のようなもので、厚生年金などとは全く別物です。
確定拠出年金には企業型と個人型(Ideco)があります。企業型は確定拠出年金を導入している企業の従業員が加入することができます。
個人型は基本的には会社員ではない自営業の方などが対象です。掛金の上限はそれぞれが置かれている立場により違うのですが、基本的に老後の年金支給額が少ないと思われる方がたくさん運用できる制度になっています。
タイプ | 対象者 | 拠出限度 |
---|---|---|
企業型 | 確定給付型の年金なし | 55,000円/月 |
確定給付型の年金なし(個人型年金への加入OK) | 35,000円/月 | |
確定給付型の年金あり | 27,500円/月 | |
確定給付型の年金あり(個人型年金への加入OK) | 15,500円/月 | |
個人型(ideco) | 自営業者等 | 68,000円/月 |
厚生年金の被保険者 | 12,000円〜23,000円/月 | |
専業主婦等 | 23,000円/月 |
注:2020年7月現在
ただし、最近法改正がされて、将来的にはidecoへの加入要件が緩和される見込みです。最新の状況は逐一確認していく必要があります。
難しいことは抜きにして、要は老後資金は自分で運用して確保する時代になってきたと言うことです。
最近は2,000万円問題も話題になりました。特に若い世代の方はこのような制度を活用して老後の資金を確保していきましょう。
企業型確定拠出年金のメリット・デメリット
まずメリットについて考えてみたいと思います。
自分で運用できる
普通の人にはハードルが高いのかもしれませんが、投資をしている方にとっては大きなメリットでしょう。
国が運営する年金は債券を入れたりして運用をしていますよね。一方、まだ受給が先の若い方にとっては株式100%の運用の方がよいかもしれません。自分の投資の考えで商品を選べるのは大きなメリットです。もちろん運用は自己責任になりますが。。。
税制優遇
拠出した金額に対して社会保険料等の税金がかかりません。自分で貯金や投資をするなら、この制度を活用してお得に運用した方がいいよねってことです。
よく支払う社会保険料が下がるので、後々もらう厚生年金が減るとのクレームを入れる人がいます。しかし、それを上回る運用をすればよいだけですし、せこまで敏感になることかなって個人的には思っています。
自由財産
このメリットを述べている人は意外と少ないんですよね。むしろ私の場合はこのために拠出しています。
下記記事でご紹介した通り私の場合は老後のための資産形成はほぼ完結しました。
しかし、例えば私の今後の人生に何かのトラブルがあって自己破産する必要が出てきた場合、投資のお金は没収されてしまいます。一方で、確定拠出年金は老後の資金との位置づけですから差押禁止財産になるんです。
つまり法律的に違う意味を持つ財産なんですね。資産の分散の観点からも確定拠出年金に少しお金を入れておくことは重要だと思っています。
本当に起きるか分かりませんが、国が財産税や預金封鎖をした場合も確定拠出年金には手をつけないのではないかと思います。そんなことしたら生活保護とかが増えて結局国が面倒を見る必要が出てきますし。。。少なくとも手をつけられる優先順位は低いはずです。
ポータビリティ制度
確定拠出年金は持ち運びができます。最近は転職が当たり前の時代になっていますよね。日本の企業は長く務めた方に多くの退職金やベネフィットを与える仕組みになっています。
確定拠出年金は自分で運用しているものですから、転職先の企業へ持ち込み運用を継続したり、個人型で運用を続けることができます。
昔はこんな制度はなかったので、転職すると色々損することが多かったのですが、今は時代がだいぶ変わってきましたね。
次にデメリットを見てみましょう。
途中でやめられない
一度加入したら途中でやめられません。掛金をストップさせることは可能ですが、手数料を払い続ける必要があります。
ある程度の金額を投資できるのであればよいですが、特に個人型の場合は手数料がかかるので、拠出額が少ないと手数料が結構大きな影響を与える場合があります。
自由に商品の選択ができない(企業型)
企業型の場合は会社が決めた金融機関の商品(指定されたもの)の中から選んで運用することになります。
最近は低コストでよい投資信託がたくさん出ていますが、金融機関からするとそれらの商品は儲かりませんから、手数料が高いものばかりを売り付けてきます。
実際に、私の勤務先でもよい商品を選択することはできません。仕方なく一番マシな商品を選択して運用しています。
老後まで引き出せない
60歳以降までお金を使えません。あくまで老後のためのものという位置づけです。また、加入年数が短いと60歳でも引き出せないことがあります。
人生には色々なイベントがありますから、60歳以前にもお金が必要な場面が出てくるでしょう。お金があるのに引き出せないという事態に陥る可能性があります。
また、詳細は割愛しますが、その他にも特別法人税の議論もあります。ただ、これを復活させてしまうと誰も確定拠出年金なんてやらないんじゃないかと思うし、制度自体が崩壊しますよね。。。そんなこと国がするんでしょうか。
とりあえずこちらは予測できないので考えないことにしておきます。
高校中退投資家の運用状況
実は確定拠出年金を始めたばかりで運用額はそれほど大きくありません。2020年7月時点で約56万円です。ただ、高校中退投資家の生活費から考えると4ヶ月くらいは生き延びられます笑
拠出金額は約54万円で、運用利回りとしては4%弱/年になっています。まあまあの運用利回りではないでしょうか。
なお、運用商品は日本を除く先進国の株式へ投資するタイプで、信託報酬は0.2%を超えています。最近はもっと信託報酬の安い投資信託がたくさん出ているのですが、これ以外によい商品がないので仕方ないですね。。。
まとめ
今日は確定拠出年金制度について紹介しました。高校中退投資家にとってはメリットの方が大きいかなと思って加入しています。
デメリットの途中でやめられない、引き出せないというのも場合によっては、メリットになりうるかもしれません。強制的に老後資金の積立をする必要がありますので。
高校中退投資家の運用金額はまだまだ少ないですが、一定金額を確保するまでは拠出限度額の積立を継続していきたいと思います。
以上ご参考になれば幸いです。