「投資はいつから始めるべきでしょうか。」
多くの方は、「投資するお金はないから自分には無理」、「投資で損しそうで怖い」などとお考えではないでしょうか。
私は投資を20代後半から始めた人間ですが、「もっと早く投資を始めていれば」と後悔することがよくあります。
私の考えは、「投資は学生からでも始めるべきだ」です。ただし、条件として、アルバイトでもなんでもよいので自分でお金を稼いでから、と考えています。
本記事では、なぜそんなに早くから投資を始めるべきなのか、その理由について解説していきたいと思います。
投資は学生からでも始めるべきだ
たとえアルバイトで稼いだお金だとしても、お金を稼ぐようになったらすぐに投資を始めた方がよいと考えています。
投資はスケールがものをいいますので、少額で投資したところでさほどもうけを得ることはできません。しかしながら、一定の資金が貯まってから投資を始めることはおすすめできません。
例えば、サラリーマンを退職した方が、退職金を投資して大損をしたという話をよく聞きます。当然投資に関する本を読んだり勉強をしたりしていたはずです。
投資は実際にやってみないとどんなものか分からないものです。いきなり大金を投資してしまったため、正常な判断ができず損をしてしまったのではないでしょうか。
その点、投資資金の少ない若い方が投資をしてみることは、非常に有益なことだと考えます。大きなお金を運用するまでに、投資がどんなものか学べるからです。
なお、投資というと頻繁に売買する「デイトレード」や「FX」などを思い浮かべる方が多いかもしれません。そして、多くの方が投資に対して悪いイメージを持っているのではないでしょうか。
しかし、長期投資を前提とした少額の積立投資(毎月一定額を買付していく手法)であれば、比較的安全に投資を始めることができます。
実際に、国もつみたてNISAやiDeCoといった投資をする際に税制が優遇される制度を作り、老後の資産形成の後押しをしています。
投資を早いうちから始めることのメリット
投資は早いうちから始めて、徐々に勉強していった方がよいと述べました。その方が、将来投資で失敗するリスクを減らせるからです。
投資を早く始めることには、これ以外にも数多くのメリットがあります。以下ではそれらのメリットについて、1つずつ解説していきたいと思います。
投資を早く始めるメリット
- ビジネス関連の知識がつく
- 投資の力を実感できる
- 時間があるうちに勉強できる
- 人生を生き抜く力を養える
ビジネス関連の知識がつく
社会人として株式市場や財務関連の知識は必須です。投資をすることによって、自然とこれらの知識を習得することができます。
投資を始めると、経済や企業関連のニュースに敏感になります。また、個別株を始めれば、会社の決算書なども読むことになるでしょう。
このように、投資を始めることにより、社会人として必須のビジネススキルを向上させることができます。
投資を始める前の私は、経済ニュースなどにほとんど関心がありませんでした。社会人であるにもかかわらず、財務諸表すら読めないダメサラリーマンでした。
しかし、実際のところは、当時の私と同じような「社会人としての常識」がない方が、結構周りにいます。もしかしたら大半がそんな人かもしれません。
ほとんどの人がまともな知識を持っていませんので、投資を始めて知識を得れば、「周りの一歩先」をいくことができます。
また、学生の方であれば、就職活動に圧倒的に有利です。有名企業だからという理由ではなく、利益をきちんと出せる会社なのか、投資をする視点から企業選定ができるようになるはずです。
時間があるうちに勉強できる
社会人になると、勉強時間を確保するのが本当に難しくなります。
私が勤める会社では、残業が多いため投資の勉強時間を確保することがかなり大変でした。休日や仕事が終わった後を活用して勉強しましたが、やはりかなりエネルギーが必要です。
また、年をとるにつれて、結婚したり子供ができたりと様々なライフイベントがあります。家族へ割く時間も増えるわけですから、自分が使うことができる時間は確実に減ります。
そのため、時間がある学生のうちに投資を始めて、少しでも投資のことを勉強しておくことが重要です。
投資の力を実感できる
20歳から積立投資を継続できれば、30歳になった時点ですでに10年近い投資経験が得られます。おそらく、投資商品が含み益のある状態になっているはずです。
このような、少額でも積立投資を継続することで、早いうちに投資のパワーを実感できます。そうすれば、投資をさらに継続することができ、老後資金の準備も万全になるはずです。
私は、「もっと早く投資を始めていればよかったな」と考えることがよくあります。
なぜなら、もし後数年早く投資を始めていれば、すでにセミリタイアできるくらいの資産を構築できていた可能性があるからです。
人生を生き抜く力を養える
日本が置かれている状況を冷静に見ると、「投資からは逃げられない」と考えるべきです。
日本の財政状況や少子高齢化に歯止めがかからない現状を見れば、日本の経済に希望を持つのは難しいでしょう。また、海外との競争も激化しています。そのうちGDPもインドやインドネシアといったアジアの国々に抜かれていきます。
したがって、「成長の見込める海外へ投資して資産を増やす」ことは、日本人にとって必須になります。
定期預金で年利5%〜6%だった親世代とは違うのです。親の言うことを100%信じてはいけません。ある程度のリスクをとって、資産を増やす力をつけていく必要があります。
まとめ
これからの日本では、投資は避けては通れないものです。
どうせやらなければいけないなら、早くから投資を始めて、知識や経験をつけていくべきです。
投資信託の積立投資であれば、100円から投資を始めることができます。投資の敷居は決して高くはありません。
証券口座の口座開設もそれほど時間をかけずにできる時代です。少額でも構いませんので、すぐにでも投資を始めてしまいましょう。
以上ご参考になれば幸いです。