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【海外銀行口座】海外での銀行口座開設のメリットを解説!

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「海外での銀行口座の開設は必要でしょうか?」

資産運用をされている方の中には、海外に銀行口座を開設することに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。実は私もその一人で、数年前に香港に銀行口座を開設して一部資産を運用しています。

その経験から申し上げると、ある程度の資産規模がある人にとっては、海外に銀行口座を所有することに大きなメリットがあると考えています。一方で、資産規模が少ない方にとってはわざわざ開設する必要はないでしょう。

本記事では海外に銀行口座を保有するメリットとデメリットについて説明し、皆さんの海外口座保有の必要性について解説していきたいと思います。

海外に銀行口座を所有するメリット

海外に銀行口座を所有することには多くのメリットがあります。特に資産規模が大きい方や海外投資を検討されている方にとっては銀行口座の保有は必須になります。

下記に示しました口座開設のメリットについて、1つずつ説明していきたいと思います。

海外の銀行口座を所有するメリット

  1. 海外投資の窓口に活用
  2. 将来的な円安への対策
  3. 資産のリスク分散
  4. 投資経験の向上

①海外投資の窓口に活用

日本の金融機関では購入できない商品へアクセスすることが可能です。

海外の銀行口座を利用することで、日本の金融機関で扱っていない商品を購入できます。例えば、日本企業の社債であれば、日本から購入できる社債と海外で購入できる社債で利回りが違う商品が出回っていたりします。

また、海外不動産を購入する場合は、現地の銀行口座を所有していなければ購入できない場合があります。海外の不動産投資を視野に入れている方にとっては必須でしょう。

②将来的な円安への対策

海外口座で外貨を保有することで、将来的な円安への対策になります。

ニュースなどでもよく取り上げられていますが、日本の借金はGDP比に対して230%を超えるところまできており、財政状況は極めて厳しい状況にあります。日本で財政破綻が起きるのではないかとも囁かれています。

もちろん、何も起こらなければよいのですが、日本経済がさらに悪化した場合には、円の価値が暴落する可能性があるでしょう。その際に、海外の口座で米ドルなどの外貨を保有して入れば、円安になっても資産を守ることができます。

なお、日本の銀行でも外貨を所有することは可能ですが、金融機関が破綻した際の保護の対象外です。

③投資のリスク分散

②とも関連しますが、日本がこのまま借金が増え続けていった場合、将来的に財産税や預金封鎖といった税金を導入する可能性があると言われています。国民の資産を没収して借金の返済に充てるということです。

もちろん、その様な自体になったら世界経済は大混乱でしょうから、実際に起こる確率はそこまで高くはないかもしれません。しかし、現在の日本の状況を考えれば、無視できないレベルまできていることは事実です。

万が一日本で上記のような緊急事態に陥ったとしても、海外の銀行口座は預金封鎖されたりしません。一部資産を海外で保有することは、資産分散の観点からも重要です。

④投資経験の向上

少し違った観点からのメリットですが、海外の銀行口座を所有することは、投資経験やスキルを大幅に向上させることができます。

海外に行って現地の銀行員と英語で会話をすることは、普通の海外旅行では経験できないことです。

また、実際に口座を開設することで日本の金融機関と海外の金融機関との違いを理解できます。自分のお金がかかっているわけですから、その国の国際動向や為替レートなどについても必死に勉強するでしょう。

私自身も、そういった経験を通じて、日本がいかに特殊な国であるかを実感させられました。実際に口座開設していみないと分からないことは結構あるのです。

海外に銀行口座を所有するデメリット

海外口座を所有するメリットについて説明してきましたが、当然ながらデメリットもあります。日本の金融機関に慣れている日本人にとっては、戸惑うことも多いでしょう。

以下では下記に示した口座開設のデメリットについて、1つずつ説明していきます。

海外の銀行口座を所有するデメリット

  1. 口座開設に費用が発生
  2. 口座維持手数料
  3. 英語力が必須
  4. トラブルへの対応

①口座開設に費用が発生

口座を開設すること自体にそれなりの費用が発生します。

その国に住んでいない「非居住者」が、海外で銀行口座を開設することは、実はかなり難しいことです。実際に「非居住者」が銀行口座を開設できる国はほとんどありません。

銀行からすれば、口座を維持するにもお金がかかりますし、ましてや犯罪に利用されてしまう可能性もあります。身元もわからない外国人に口座を開設しようとは普通は考えません。

結果として、大半のケースでは、現地の銀行とコネクションがある現地業者へお金を払ってサポートを依頼することになります。また、当然現地へ渡航するための費用も必要になります。

②口座維持手数料

海外の銀行口座を所有すると、通常口座維持手数料を支払う必要があります。

日本でも最近口座維持手数料について議論がされ始めており、批判的な意見が多いように見受けられます。しかし、実は海外では口座維持手数料を取るのが一般的なのです。

毎月数百円などの単位で手数料が徴収されます。それなりの金額を運用するのであれば投資のリターンで回収できるかもしれませんが、少額しか運用しないのであれば、割りに合わない可能性があります。

口座を維持するだけでどんどん資産が減少していく自体になりかねません。

③英語力が必須

海外の銀行ですから、当然最低限の英語力が必要です。

最近はネットバンキングを活用することで、日本から残高の確認や投資の指示が可能です。しかし、当然ながら日本語に対応していませんので、英語で全て確認する必要があります。

日本人は英語が苦手な方が多いので、この点は特にハードルが高いのではないでしょうか。

④トラブルへの対応

キャッシュカードを紛失したなどのトラブルが生じた時の対応が非常に大変です。

日本の銀行であれば、直接銀行に行ったり、電話をすればすぐに対応してくれるでしょう。しかし、海外の金融機関ではそうはいきません。

そもそも気軽に銀行に行くことはできないですし、電話をするにしても全て英語で対応しなければいけません。郵便物だって国際郵便ですから、トラブルの解決に時間や手間がかかることを覚悟しなければいけません。

海外に銀行口座を所有する必要はあるのか?

海外の銀行口座開設のメリット、デメリットについて説明してきましたが、結論として「一般的な資産規模の方にとっては必要ない」と考えます。

しかし、「海外の銀行口座に1,000万円以上預けることができる」というレベルの資産規模の方でしたら、リスク分散や金融商品へのアクセスの観点から口座開設してもよいかもしれません。私の感覚では、金融資産5,000万円以下の方には不要だと思います。

私の経験上、海外の口座開設は投資について色々と勉強することができますが、やはり維持管理に相当な労力を使っています。

最近は日本のネット証券も充実したサービスを提供していますので、一般的な投資家にとっては国内の金融機関を利用することで問題ないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では海外に銀行口座を開設するメリットやデメリットについて説明しました。

一般的な投資規模の方にとっては、海外に銀行口座を所有する必要はないでしょう。

しかし、海外の銀行口座を所有することで投資のスキルを大幅に向上させることができます。一定の資産規模を構築できたのなら、海外の銀行口座開設にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

なお、私は数年前に香港に銀行口座を開設しています。その時の体験談についても別記事でご紹介したいと思います。

以上ご参考になれば幸いです。

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