投資・資産形成

配当金生活にお勧めな米国高配当ETF! HDVの魅力を紹介

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「HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)という高配当米国ETFをご存知でしょうか?」

本記事では、配当金生活にお勧めな商品のHDVについて紹介したいと思います。HDVは米国高配当ETFとして有名な3つのETF(SPYD、VYM、HDV)の1つです。

どれも優れた商品ではありますが、総合的に考えると、このHDVは米国高配当ETFの第一候補になる商品です。コロナショックでの暴落においても、他の2つのETFと比較して一番よい成績を出しています。

本記事では、HDVの特徴を他の2つの高配当ETFと比較しながらご説明していきたいと思います。配当金生活を目指している方にとって、HDVはお勧めできる商品です!

HDVは配当金生活に向いている商品か?

「HDV」は配当金生活を目指す上で必須の商品であると考えます。下記では、SPYDやVYMとも比較しながら、HDVの特徴について考察していきたいと思います。

株価の推移

HDVは2011年に設定された商品です。2011年の設定以来(50ドル/株)、株価は順調に上昇しており、2019年には98.23ドル/株の最高値を記録しました。その後コロナショックもあり株価は下落しましたが、2020年10月現在で約82ドル/株まで回復しています。

2019年の最高値で考えれば、8年間で実に約2倍の株価に上昇した計算になります。株価の最高値までは年率で8%程度、現時点を基準に考えても年率5%程度の株価の上昇です。

株価の上昇とは別に配当金も受け取れるわけですから、設定以来かなりのリターンを記録してきたことになります。

なお、株価の上昇はVYMと同程度と考えればよいでしょう。VYMは2006年に設定された商品ですので単純に比較はできませんが、大体同じくらいの株価上昇を記録しています。一方で、SPYDは株価の上昇をほとんど見込めない商品です。

また、2019年の最高株価からコロナショックでの暴落を考えてみましょう。HDVは約33%の下落しましたが、VYMが約37%、SPYDが約48%ですから、3つのETFで最も暴落に強かったことになります。しかし、当然ながら株式ファンドですので、30%もの暴落は避けられないことは理解すべきです。

配当金

次に過去の配当金を分析してみましょう。HDVの配当利回りは、10月時点で4%程度と高い配当利回りを維持しています。

購入時期によって配当利回りは変わりますが、HDVの配当利回りは、通常VYMよりも高くSPYDよりも低くなります。

配当利回り: VYM < HDV < SPYD

また、過去の配当金の推移を下図に示します。年間配当金は順調に上昇しています。2018年以降は、1株あたりの配当金は3ドル/以上を記録しています。

年4回の配当金がもらえるようになった2012年以降の平均増配率は年6%程度です。これは、VYMと同等レベルです。なお、2016年に一時的に配当が減配となったものの、その後は安定して上昇しています。

2020年9月までの配当金は、前年を約9%程度上回っています。コロナショックにもかかわらず、配当が維持されているのは驚きです。

SPYDは約18%と大幅な減配、VYMは約2%増ですから、HDVが最も安定的に配当金を出していると言えるでしょう。

構成銘柄

HDVは、財務健全性が高い上に、配当を持続的に支払うことができる米国企業を選定して構成されています。銘柄は約75社で、上位銘柄は下表の通りです。

順位 銘柄 構成比
1 AT&T Inc. 9.28%
2 Exxon Mobil Corp. 8.73%
3 Johnson & Johnson  6.75%
4 Verizon Communications Inc. 6.58%
5 Chevron Corp. 5.67%
6 Pfizer Inc.   5.47%
7 Coca-Cola Co. 4.04%
8 Merck & Co. Inc. 3.96%
9 Cisco Systems Inc. 3.78%
10 Altria Group Inc. 3.59%

(注)2020年10月時点

赤字で示した7銘柄は、VYMの上位10銘柄と重複しています。SPYDとは上位10社の重複はありません。

なお、SPYDは単純に配当利回りの上位80銘柄を選定しています。SPYDとHDVの銘柄数はほぼ同じですが、HDVの方が株価の下落、配当ともに安定度は高くなります。

3つの高配当ETFを所有する必要はない

構成銘柄でも説明しましたが、VYMとHDVの上位銘柄は重複しています。したがって、3つ全てのETFを所有する必要はありません。

よく言われるのが、構成銘柄の多いVYMを1つ所有するか、HDVとSPYDの2つを所有するという選択肢です、HDVとSPYDは構成上位の銘柄が異なるので、2つを所有してバランスを取ると言うものです。

どちらを選ぶかは、ご自身の好みではないでしょうか。暴落で狼狽しないのであれば、HDVとSPYDの組み合わせの方が高い配当利回りを確保できます。下表に特徴を示します。

VYM HDV SPYD
配当利回り
増配 ×
株価上昇 ×
暴落への強さ ×

SPYDは設定からの期間が短いため特徴を把握できない部分もありますが、強みはなんといっても高い配当利回りです。一方で、暴落には滅法弱く、不況時に減配を覚悟する必要があります。

VYMとHDVはほとんど似たような特徴なのですが、配当利回りはHDVの方が高い傾向にあります。配当生活を目指すのであれば、HDVの方がよいかもしれません。

なお、最近の減配でSPYDはダメだと言う方が結構いらっしゃいます。しかし、もともと高い配当利回りを追求した商品ですから、暴落に弱いのは仕方ないと考えます。決して悪い商品ではありませんので、株価が下がった時に買い増しを継続する予定です。

購入にはSBI証券がおすすめ

HDVの購入は直接米国市場で行う必要があります。VYMを購入する楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドのような投資信託がないためです。

HDVの株価は2020年10月現在で約82ドル/株です。投資信託の場合は100円から購入できますが、HDVの場合は最低8,000円程度が必要です。

なお、米国株や米国ETFを購入するならSBI証券をお勧めします。米国ETFの定期積立サービスを利用できるからです。また、SBI証券と連携できる住信ネット銀行であれば、円からドルの為替手数料も抑えることができます。

詳細は下記記事でもご紹介していますので興味がある方はご覧ください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

HDVの特徴を他の高配当ETF(VYM、SPYD)と比較しながらご紹介しました。

どの高配当ETFも優れた商品ではありますが、配当利回りが4%程度と高く、株価の上昇も期待できるHDVは特にお勧めの商品です。ご自身のポートフォリオの1つに組み入れてみてはいかがでしょうか。

私はすでにVYMやSPYDを一定株数保有していますので、HDVの大量買いの予定はありません。しかしながら、今回の分析結果をみるとHDVは非常に優れた商品であることがわかります。株価低迷時にスポット買いをしていく予定です。

以上ご参考になれば幸いです。

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