「HSBC香港では、どのような投資商品が人気なのでしょうか?」
高校中退投資家Toshiは世界有数の銀行である「HSBC香港」に口座を保有しています。
本記事では、HSBC香港で毎月公表されている人気ファンドについてご紹介します。これら人気ファンドを考察することで、世界の投資家がどんな商品に興味を持っているのか理解することができます。
なお、下記記事で2020年12月のHSBC香港ファンドランキングをご紹介しました。本記事は2021年1月版の人気ファンドの解説です。
HSBC香港おすすめファンドランキング 2021年1月版
HSBC香港のホームページで紹介されている2021年1月の人気ファンドを下表にまとめました。
2021年1月のランキングは2020年12月のランキングと全く同じでした。
2021年1月の人気ファンド
HSBC カテゴリー | ファンド名 |
---|---|
Specialised Sector Equity | JPM US Technology A |
Domestic Equity – China | JPMorgan China Pioneer A-Share Fund |
Asian Fixed Income | Fidelity Funds Asian Bond Fund |
Asian Fixed Income | HSBC Asian Bond Fund |
Asian Fixed Income | HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund |
Asian Fixed Income | Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund |
Asian Fixed Income | BlackRock Asian Tiger Bond Fund |
Asian Fixed Income | JPMorgan Asian Total Return Bond |
US Fixed Income | AB – American Income Portfolio |
Multi-Asset – Asia | HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME |
Multi-Asset – Asia | HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME |
出典:HSBC香港HPより作成
人気ファンドの多くが債券を投資対象にするものです。株式が投資対象の商品はたった2つで、中国またはアメリカを投資対象にするものです。
また、債券や株式に加えて不動産やコモディティなどへも投資するマルチアセットの商品も2つ入っています。
人気ファンドのコロナショックから現在までの値動き
人気ファンドのコロナショックからの値動きについて考察していきます。
2020年3月の底値を0%とした場合、2021年1月末時点までにどれだけ基準価額が上昇したかを示します。
ファンド名 | 上昇率 |
---|---|
JPM US Technology A | 141.34% |
JPMorgan China Pioneer A-Share Fund | 104.22% |
Fidelity Funds Asian Bond Fund | 19.54% |
HSBC Asian Bond Fund | 13.90% |
HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund | 17.33% |
Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund | 18.71% |
BlackRock Asian Tiger Bond Fund | 18.78% |
JPMorgan Asian Total Return Bond | 15.89% |
AB – American Income Portfolio | 23.68% |
HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME | 43.10% |
HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME | 30.29% |
出典:HSBC香港HPより作成
株式のみを投資対象にする「JPM US Technology A」と「JPMorgan China Pioneer A-Share Fund」の上昇率がずば抜けて高い結果となりました。
債券のみを投資対象にするファンドは20%以下ですから、株式ファンドのほうが5倍以上も高い結果です。
次にコロナショック前の最高値と2021年1月末時点の基準価額を比較してみます。
ファンド名 | 下落前の最高値との比較 |
---|---|
JPM US Technology A | -16.78% |
JPMorgan China Pioneer A-Share Fund | 66.13% |
Fidelity Funds Asian Bond Fund | 4.92% |
HSBC Asian Bond Fund | 2.29% |
HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund | 4.52% |
Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund | 3.80% |
BlackRock Asian Tiger Bond Fund | 3.81% |
JPMorgan Asian Total Return Bond | 3.52% |
AB – American Income Portfolio | 1.83% |
HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME | 18.89% |
HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME | 8.50% |
出典:HSBC香港HPより作成
中国株を投資対象とする「JPMorgan China Pioneer A-Share Fund」は過去最高値を大きく更新していることが分かります。
一方で、「JPM US Technology A」は過去との比較で唯一マイナスです。これは、2000年頃のITバブルのときの基準価額が高かったためです。ここ10年くらいで考えれば、「JPM US Technology A」の基準価額は非常に高い状態です。
その他のファンドも、数%ではありますが、過去の基準価額と比較して最高値を更新しています。先月に引き続き、株高、債券高の状況が継続しています。
所感
いかがでしたでしょうか。
2021年1月の人気ファンドは、先月と全く同じで変動はありませんでした。
株式ファンド、特に中国の株式を投資対象にするファンドが大きく基準価額を上昇させています。株式は債券と比較して安定性に欠けますが、資産を大きく増加させるにはやはり株式への投資が必須でしょう。
コロナワクチンの接種が各国で始まっています。特に米国では急速に接種率が上昇しており、今後は経済も回復に向かうでしょう。人気ファンドにどのような影響を与えるのか、次月以降もHSBC香港の人気ファンドを分析していきます。
以上、ご参考になれば幸いです。