せっかくHSBC香港に口座を開設したものの、うまく活用できずに悩んでいませんか?
世界的な大銀行であるHSBCは世界各国に支店を開設しています。海外で生活されている方や将来海外での生活を検討されている方の中には、口座開設を済ませている方もいるかもしれません。
一方で、HSBCで販売されている投資商品は多岐に渡るため、どの商品へ投資すればよいのか迷ってしまうのも事実です。
そこで、本記事ではHSBC香港で販売されている人気ファンド(2022年11月)をご紹介していきます。
なお、2022年10月の人気ファンドは下記記事でご紹介しています。
HSBC香港おすすめ人気ファンド2022年11月版
HSBC香港の2022年11月の人気ファンドは下表の通りです。
今月の人気ファンドは先月の人気ファンドから変更はありませんでした。カテゴリー別では債券へ投資するファンドが大部分を占めています。
2022年11月の人気ファンド
HSBC カテゴリー | ファンド名 |
---|---|
Global Equity – Broad | BLACKROCK SYSTEMATIC GLOBAL EQUITY HIGH INCOME FUND |
US Equity – Broad | HSBC Global Investment Funds – Economic Scale US Equity |
US Fixed Income | AB – American Income Portfolio |
Asian Fixed Income | HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME |
Short Duration Fund | HSBC Global Money Funds |
Short Duration Fund | HSBC GIF – ULTRA SHORT DURATION BOND |
Short Duration Fund | HSBC GIF-GLOBAL SHORT DURATION BOND |
Multi-Asset – US | HSBC GIF- US INCOME FOCUSED |
Multi-Asset – Global | HSBC Portfolios – World Selection 3 |
Commodity Funds | BlackRock World Energy Fund |
出典:HSBC香港HPより作成
人気ファンドのご紹介
それでは、新規にランクインした「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」について商品の詳細をご紹介していきます。
HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME
「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」はインドの債券へ投資する商品で、2017年に設定された比較的新しいファンドです。
投資対象は国債と社債の両方を含みますが、メインの投資先は国債です。また、投資先は全部で47銘柄(2022年11月末時点)と多くありません。
このファンドの特徴の1つが、配当利回りが7.3%とかなり高い水準であることです(2022年11月時点)。
購入手数料は2%、ファンドマネージャーへ支払う手数料(Management fee)は1.1%です。
投資セクターの割合
「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」の投資セクターの割合を下表にまとめます。
国債が6割以上と最も高い割合を占めます。また、地方債も10%程度があります。社債の中では金融セクターが10%程度と最も高い割合になっています。
No. | セクター | 割合 |
---|---|---|
1 | 国債 | 65.99% |
2 | 金融 | 10.54% |
3 | 地方債 | 10.20% |
4 | 銀行 | 7.28% |
5 | 輸送 | 2.87% |
6 | オイル&ガス | 1.25% |
7 | 電力 | 0.57% |
注:2022年10月末時点
債券の格付け
次に「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」が投資する債券の信用格付けです。
信用格付がBBB以上の債券は比較的安全であり、「投資適格」であると言われています。逆にBB以下はリスクの高い債券です。
BBBの格付けの債券が約7割と大半を占めています。一方で、信用格付がない銘柄も約3割とかなりあります。
格付け | 割合 |
---|---|
BBB | 67.48% |
BB | 2.11% |
NR | 29.11% |
Cash | 1.30% |
注:2022年10月末時点
リターン
2022年12月14日時点におけるリターンは以下の通りです。
1年リターン:-7.73%
3年リターン:-0.69%
5年リターン:-0.09%
直近1年のリターンはー7%とよくありません。また、3年及び5年リターンでもほぼ0%のリターンです。
暴落時の影響
2020年3月のコロナショックでは約8%程度基準価額が下落しました。投資先が債券であることもあり、下落幅はかなり抑えられています。
まとめ
本記事では2022年11月のHSBC香港の人気ファンドをご紹介しました。また、「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」という銘柄の詳細を解説しました。
「HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME」はインドの債券市場へ投資ができるファンドです。一方で、直近1年のリターンはマイナスで、3年及び5年リターンもほぼ0%です。
投資先としては面白い商品であるものの、ポートフォリオのメインとしては検討が難しい銘柄になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。