VT（バンガード・トータル・ワールド・ストックETF）という商品をご存知でしょうか？
VTは全世界の約9,500銘柄の株式を投資対象にする商品で、この商品だけで世界中の株式を保有することができます。
VTは年4回（3月、6月、9月、12月）の分配金を出しますが、2022年12月の分配金がバンガード社より公表されました。
本記事ではVTの2022年12月の分配金をご紹介するとともに、過去の分配金推移について考察していきます。
残念ながら2022年12月の分配金は前年同時期との比較で減配でした。
VTの特徴
- 世界中の約9,500銘柄で構成
- VTだけで世界中の株式を保有可能
- 投資対象は50％以上がアメリカ
VTの2022年12月の配当金
VTの2022年12月の配当金は「0.6381ドル/株」でした。
2021年12月が「0.7850ドル/株」でしたから、前年同時期から19%近い大幅な減配でした。
過去の配当金との比較
VTの年間配当金の推移を下図に示します。
2022年も増配を期待していましたが、残念ながら若干の減配となってしまいました。ただし、コロナ前の年間配当金よりは高い水準をキープしています。
次に2022年12月の分配金を反映させた各月の配当金推移を示します。
注：配当金の単位はドル/株。
2022年は3月と6月は前年同時期との比較で増配でしたが、9月と12月は減配となりました。その結果、前年を3％下回る年間配当金になりました。
2022年の株価推移
VTの年始からの株価推移を示します。
年始の1月3日は108.05ドル/株でしたが、12月15日時点の株価が87.62ドル/株です。10月頃に底値をつけてから株価は回復してきていますが、それでも年始の株価との比較では約19%低い水準です。
出典: Yahoo finance
配当利回り
2022年12月15日時点の株価を基に配当利回りを計算してみましょう。
1.8957ドル/株÷87.62ドル/株→約2.16％
12月は減配になりましたが、それでも利回りとしては2％以上をキープしています。VTは配当金を狙う商品ではありませんが、それなりの利回りがあります。
まとめ
2022年12月の配当金は前年同時期との比較で大幅な減配という結果でした。
年間配当金でも2021年を下回る結果となりました。VTは配当を狙う商品ではありませんが、配当利回りの面では残念な結果に終わりました。
ただし、この商品だけで全世界の株式を保有できる優れた商品で長期保有にも適しています。来年に期待しましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
