投資初心者におすすめのインデックス投資、この手法で投資を始めると1つの大きな問題に直面します。
それはインデックス投資が暇でやることがないということです。
投資をされているみなさんの中にもこの問題に直面している方が多くいるでしょう。
そこで本記事ではインデックス投資の暇とどう付き合っていくべきか解説していきます。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは日経平均やNYダウといった特定の指数に連動した投資成果を目指す手法です。
特に全世界株式や米国株(S&P500など)に連動する指数の投資信託(インデックスファンド)が人気を集めています。
政府もつみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を整備しています。
最近はこのような制度を活用して投資信託(インデックスファンド)を毎月購入されている方も増えてきています。
しかし、このようなインデックス投資には大きな問題が1つあります。
それは暇で暇で仕方がないということです。
インデックス投資が暇すぎる理由
それではなぜインデックス投資は暇なのでしょうか?
その理由には以下のようなことが挙げられます。
- 定期買付の設定以外にやることがない
- 日本での投資環境が整ってきた
- 資産増加のペースが地味
定期買付の設定以外にやることがない
インデックス投資は一度定期買付の設定をしてしまえば、後はやることがほとんどありません。
多くの方は会社員として毎月ほぼ一定のお給料を受け取りながら仕事をされているはずです。したがって、毎月の給料から月数万円などの形でお金を投資へ回していくのが一般的でしょう。
多くの証券会社では指定した投資信託を定額で毎週や毎月購入する積立設定ができます。この積立設定さえしてしまえば基本的に何もやることはありません。
会社員なら給料が頻繁に変わるわけではありませんから、積立額を変更する必要もほとんどないでしょう。
つまり、インデックス投資はやることがとにかくないのです。
日本での投資環境が整ってきた
日本における投資環境が整ってきたこともインデックス投資が暇であることに拍車をかけています。
私が投資を始めたのは7年くらい前ですが、その頃から格段に投資環境が改善されました。
当時の投資信託(インデックスファンド)の主流は「先進国株式」を投資対象にする指数でした。したがって、地域分散のために新興国を対象にする商品など複数の投資信託を購入されている方も多くいました。
しかし、ここ数年でインデックスファンドで壮絶な競争がおき、さまざまな指数へ連動する商品を安い手数料で購入できるようになりました。
その代表例が全世界株式を投資対象にする「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
この商品へ投資すれば全世界(40カ国以上)の株式を低コストで保有することができます。
したがって、この商品1つと現金だけでポートフォリオを組むことも可能になりました。
今までは複数の商品を選定するためにそれなりの時間が必要でしたが、現在は購入する商品をあれこれ考える必要がなくなったのです。
資産増加のペースが地味
インデックス投資は地味な投資であると言えます。
インデックス投資は特定の指数へ投資するものですから、数百や数千銘柄へ分散投資することになります。その結果、個別株などと比較して値動きはマイルドになりがちです。
特に資産規模の少ないうちは大きな変動はありません。投資をしていてもほとんど増えた実感を得ることができません。
このような地味な値動きがインデックス投資を暇や退屈だと感じさせるのです。
インデックス投資が暇で問題な理由
それではなぜ暇だと問題なのでしょうか?
それはインデックス投資の暇に耐えきれず、余計なことをしてリターンを下げてしまう可能性があるからです。
よく投資をしていることを忘れた方の方がリターンが高いと言われます。
途中で投資方針を変更して商品を入れ替えたりすることで余計な手数料を払ってしまう可能性があります。
また、タイミングを測って投資をすることもできますが、それは多くの場合でうまくいかないことが多いです。投資の世界には優秀なファンドマネージャー(プロ)がたくさんいるのです。
投資を少しかじった個人投資家が勝てるほどあまくないのです。
インデックス投資はタイミングを測ってやるものではなく、ただひたすら同じペースで投資を続ける方がよいのです。
日本人はお金が大好き
一方で、日本人はお金が大好きで投資にハマりやすい性格を持っています。
日本ではお金のことを人前で話すことはタブーとされています。
しかし、競馬や競艇などの公営ギャンブルも盛んですし、パチンコ店も至るところにあります。そして、年末の宝くじは大人気です。
投資を始めてお金が増えることを理解すると、多くの方はどっぷりと投資にハマってしまいます。
その結果、大して変わらない株価の変動を毎日のように眺めてみたり、新しい商品を必死に調べたりするのです。
何が言いたいかというと、投資していることを忘れろと言われても忘れることができない人の方が多いのです。
インデックス投資の暇を解決する方法
それではインデックス投資の暇とどのように付き合っていけばよいのでしょうか?
ここでは暇を解決する方法を解説していきます。
ETF(上場投資信託)を購入する
投資対象を投資信託だけでなく、ETF(上場投資信託)に広げることです。
ETFは投資信託と違って、個別株と同じように指値での注文などリアルタイムでの取引ができます。
そして、もう1つ重要なポイントが分配金が出されることです。
分配金を受け取ることで、資産額だけでなく分配金も投資のパフォーマンスを測る指標になります。
年数回の配当金の受け取りが大きなイベントとなり、投資を続けるモチベーションを維持できます。
また、会社以外から受け取るお金があることは、会社への依存度が下がっていることを実感できます。
このようにETFを投資対象に加えるだけでも、インデックス投資の暇が少し和らぐのです。
資格取得を目指す
投資にハマってあれこれ興味を持ったのであれば、資産形成の勉強をするのも1つの手です。
おすすめは以下のような資格です。
- FP技能検定
- 簿記
FPは社会保険、投資、不動産、相続など生きていく上で必須の知識を網羅的に学ぶことができる資格です。
この資格を取得して給料が上がるわけではありませんが、人生を賢く生きるために必要な知識を身につけることに意義があります。
また、簿記もおすすめも資格の1つです。
個別株投資をするなら簡単な財務分析ができなければいけません。財務諸表がどのようにできているのか簿記を勉強することで理解を深めることができます。
こういった勉強をしておくと本業にも良い効果をもたらします。
特に技術系の方々は専門的な知識は高いもののビジネスの基礎が弱い方が多くいます。そんな方も簿記で社会人としての最低限の知識を習得しておけば、会社でも恥をかくことはないでしょう。
SNSなどでの発信
ブログやTwitterなどで投資や資産形成に関わる情報を発信することも有効です。
SNSを使えば自分と同じような境遇に置かれている人や同じ悩みを持っている方を見つけることができます。
そのような方へ有益な情報を届けることは周りにも喜ばれますし、何より自分自身の勉強にもなります。
また、SNS上で自分のメンターを見つけて、インデックス投資を継続しようというモチベーションを得られるかもしれません。
さらに、ブログやSNSはうまくいけば一定の収入を得られる可能性もあります。お金もほとんど必要なく始められますから、是非とも検討したいことの1つです。
副業に取り組む
インデックス投資は地味な投資手法であることもあり、リターンは平均すれば年数%程度しか期待できません。したがって、一気にお金を増やすことはできません。
そうなると重要なのは投資にどれだけのお金を回せるかということです。つまり、入金力が物を言う世界なのです。
そこで、副業に精を出すのもおすすめです。
会社員として働きながら残った時間で副業をすることは大変です。ですから、投資のことを考える時間が自ずと減るのです。
しかも、少しでも会社外からの収入を受け取れれば、会社への依存度を下げることができます。
まとめ
インデックス投資は投資初心者に本当におすすめできる手法です。
購入する商品さえ間違わなければ、プロ並みの成果を出すことができます。
一方で、インデックス投資の問題点は暇で退屈だということです。多くの方はこの暇に耐えきれず余計な売買を繰り返してリターンを下げてしまいます。
インデックス投資が暇だと感じたら、本記事でご紹介したような方法をぜひ試してください。そしてインデックス投資の暇とうまく付き合っていきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。