どっちで買うべき?日本株投資における「特定口座」と「NISA」の使い分けを解説!
こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
日本の個別株、特に高配当株への投資は根強い人気がありますね。
日本人である我々にとって、日本企業は日々の生活に関連する企業が多いので、投資がしやすいはずです。
一方で、日本の個別株を購入する際に迷うことがあります。
それは特定口座で購入すればよいのか、それともNISAの成長投資枠で購入すればよいのかという点です。
本記事では日本の個別株を購入する際の口座の選び方について解説していきます。
日本の高配当株への投資が人気です!
最近は日本の高配当株が人気を集めています。
特に高配当株を長期保有し、配当や優待をもらい続けるという投資スタイルが注目を集めています。
高配当株をはじめとする日本の個別株への投資が人気な理由を以下にご紹介します。
配当金を増やしている
最近、日本企業は配当金を軒並み伸ばしています。
投資と言えば、まずは米国株を思い浮かべる方も多いはずです。
米国には何十年と配当を伸ばしている企業がたくさんあるからです。
一方で、最近は日本企業も負けていません。
ここ数年は株主還元を高めており、毎年のように「上場企業の配当が過去最高を記録した」というニュースが出ています。
ここ数年は米国企業を凌ぐ勢いで増配をしている企業もあります。
さらに、最近の日本株は株価も好調で、配当を受け取りながら株価が2倍〜3倍になっているという方もいるはずです。
著者もその一人で、4〜5年前に購入した銘柄の株価は3倍以上になっているものもあります。
情報を取得しやすい
日本企業であれば情報を取得しやすいという利点があります。
最近はインターネットやAIの発達により、海外企業の情報を容易に取得できるようになりました。
一方で、日本人にとっては日本企業の方が情報を取りやすいことに変わりはありません。
日本企業であれば母国語である日本語で情報を読めるし、日々の生活で企業の商品に触れる機会も多くあります。
個別株への投資では銘柄選定が大事になりますので、情報を得やすい日本株は投資しやすいと言えるのです。
優待制度の存在
優待制度があるのも日本株の魅力です。
株主優待はおまけのような制度ではありますが、優待をうまく活用することができれば、生活費を大きく抑えることが可能です。
優待には、自社商品の割引、QUOカード、食品の詰め合わせなど様々なものがあります。
投資を楽しみながらやるには優待のある日本株へ投資するという選択肢もあるのです。
NISAの存在
そして、2024年に開始された新NISAの存在も大きいです。
NISAは少額投資非課税制度のことを言い、その名の通り税制優遇のある制度です。
そのような流れもあり、今まで投資をほとんどしてこなかった日本人の中でも投資が浸透し始めています。
メディアなどでも日本株、特に高配当株や優待株の特集が頻繁に組まれています。
このように日本株への投資を検討している日本人が増えているのです。
特定口座とNISAの違いとは?
個別株を取引するには通常特定口座を活用することになります。
一方で、2024年から新NISAがスタートしたこともあり、NISAの成長投資枠を活用して投資をするという選択肢も出てきています。
以下では特定口座とNISA口座の違いについてご紹介していきます。
特定口座
特定口座では投資による利益(配当金や値上り益)に対して、20.315%の所得税及び住民税が発生します。
例えば、1万円の配当金を受け取った場合、手取りは約8,000円になります。
一方で、特定口座で受け取る配当金(日本株のみ)は、確定申告により総合課税で申告することで、配当控除を活用することができます。
これは簡単に言ってしまえば、収入が多くない方にとっては税金が安くなる制度です。
課税総所得金額等が1,000万円以下の場合では、所得税から配当金の10%を差し引くことができます。
実際には住民税との兼ね合いやその方の収入レベルによって変わります。
しかし、収入が低い方であれば、配当控除を活用することで、税率を20%から大きく下がることができます。
NISA口座
NISA口座では上記で説明した約20%の税金が発生しません。
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、個別株を取引できるのは成長投資枠のみです。
NISAは税金がかからないわけですから、税制面ではNISA口座の方が圧倒的に有利になります。
しかし、当然ながら投資可能額には上限があります。
下表に示す通り、成長投資枠は年間最大で240万円、合計で1,200万円までの投資しかできません。
| 成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 360万円/年 | |
| 240万円/年 | 120万円/年 | |
| 非課税期間 | 無期限 | |
| 最大利用可能額 | 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで) | |
| 開始時期 | 2024年〜(恒久化) | |
| 対象商品 | 株式・ETF・投資信託など | 一部の投資信託・ETF |
NISAは限られた枠なので、どのようにこの口座を使うのか検討する必要があるのです。
どちらの口座で日本株を購入すれば良いのか?
上述の通り、特定口座とNISA口座にはそれぞれ特徴がありますが、著者の結論としては、日本の個別株は特定口座での購入を勧めます。
以下ではその理由について解説していきます。
NISAではETFや投資信託購入するのがおすすめだから
NISAはその制度上、頻繁に売買するのではなく、長期で運用するのがおすすめです。
個別株は大きな下落や倒産などがあれば強制的に売却もあり得ます。
しかし、NISA口座で損をしたケースでは、損益通算(他の利益と相殺)ができません。
そのため、NISAでは多くの株式の集合体である投資信託やETFを活用して長期運用する方が良いのです。
特に無配の投資信託であれば、ファンド内で配当金が再投資されますので、非課税投資枠を追加で消費することもありません。
配当控除があるから
上述の通り、日本株から受け取る配当金には配当控除を適用することができます。
これにより、特定口座で購入したとしても税率を大幅に抑えることが可能です。
特に収入が低い方であれば、株の配当の税率を大きく下げることができます。
つまり、NISAの枠を使わずとも税率を下げられるのです。
配当より値上り益の方が大きいから
株の醍醐味はやはりキャピタルゲイン(値上り益)です。
以下記事では一般NISAの運用実績をご紹介しています。
一般NISAでは5年間しか運用できませんが、その期間に受け取った配当金による節税と値上がり益に対する節税では圧倒的に値上り益に軍配が上がります。
高配当株は配当を株主に還元するため、株価が大きく上昇する企業は多くありません。
したがって、非課税の恩恵を最大限受けるためにも、NISA口座では株価上昇を狙った方が賢い選択になるでしょう。
人によって答えは変わる
ただし、上記の提案には様々な前提があります。
例えば、NISAの非課税投資枠を使い切ることが前提になります。
もし、NISA枠を使いきれないのであれば、NISAの成長投資枠で購入した方が良いに決まっています。
なぜなら、特定口座で配当控除を活用しても税金をゼロにすることまではできないからです。
また、年齢が高くどんどんお金を使っていく方であれば、資産を大きく増やすことに固執する必要はもうないかもしれません。
そのため、成長投資枠で個別株を購入することだって選択肢に入ります。
このようなことを考慮すると、以下のような条件が当てはまる方であれば、特定口座での購入を検討するのがおすすめです。
- 将来的にNISA口座を使い切れる方
- 老後までに十分な投資期間がある方
- 収入が高くない方
まとめ
本記事では、日本の個別株への投資、特に高配当株へ投資する際の口座の選択について解説しました。
これから投資を長期にわたって取り組むことを想定されているのなら、個人的には特定口座で運用するのがおすすめです。
NISA口座では投資信託やETFなどを活用して堅実に運用すべきです。日本株は特定口座で購入して、配当控除により税金を抑えることを検討するのが良いでしょう。
もちろん、その方の置かれた状況によって大きく変わりますので、ご自身の状況に合わせて検討していただければ幸いです。
以上、ご参考になれば幸いです。

