投資・資産形成

「投資」と「自己投資」のどちらを優先すればよいのか?

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株式投資をしていると言えば、「若いうちは自己投資へお金を回すべきだ!」という意見を聞きます。

しかし、若いうちから投資をすれば長い投資期間が確保できますので、将来的に大きく資産を増やせる可能性があります。

したがって、「投資」と「自己投資」へどのような割合でお金を割り振ればよいのか、は人生において一つの大きなテーマになるでしょう。

本記事では投資及び自己投資の考え方や戦略についてまとめていきます。

投資と自己投資のどちらにお金を回すべき?

「投資と自己投資のどちらを重視すればよいのでしょうか?」

この問いに対して一概に答えることはできません

なぜなら、答えは年齢やその人の能力によって変わるからです。また、どちらか一方へ全振りするのはリスクが高いでしょう。

つまり、投資と自己投資へどのようにお金を回すのか、そのバランスが重要になってきます。

著者としては以下のように考えています。

  • 20代は少額から投資を始める。残りは自己投資へ割り振る。
  • 30歳前後である程度の方向性を決める。多くの人は投資への割合を高める。

投資 vs 自己投資

投資_自己投資_割合

まずは投資にお金を回した場合の利点、そして自己投資へ回した場合の利点について確認していきましょう。

投資

r > g」という式を見たことがある方も多いのではないでしょうか?

トマ・ピケティというフランス人経済学者によれば、投資などによって得られる資本収益率(r)は経済成長率(g)を超えると言われています。

つまり、労働などで得られる給料の増加よりも投資などで得られる収益の方が大きいのです。

その結果、経済格差はどんどん広がっていくと言うのです。

確かに日本では給料アップはほとんどありませんし、たとえ給料アップしたとしても高い税率のために手取りは増えません。

節約等を駆使してお金を投資に回した方が給料アップ以上にお金を増やせる可能性が高いでしょう。

早く始めれば少額の投資でも効果がある

特に若いうちから投資をすれば長期の投資期間を確保できます。

例えば、株式投資で年率5%のリターンが得られるものと仮定します。

月2万円の投資を定年まで40年間続けた場合、なんと3,000万円以上もの資産を作ることができます。

40年後の資産:30,520,404円

老後2,000万円問題をはるかに超える金額を準備することが可能です。

したがって、定年まで働き続けるつもりなら少額の投資で全く問題ないのです。

投資は難しくない

また、投資の良いところは能力が低い人でもある程度の結果が出せることです。

著者は高校を中退するような社会不適合人間です。仕事ができるわけでもありません。

しかし、投資を駆使することで資産5,000万円以上の準富裕層へと30代で到達しています。

生活費を給料以内に抑えて、余ったお金を投資に回し続けるだけでよいのです。

なんら難しいことはありません。

自己投資

一方で、自己投資へお金を回すことにも多くの利点があります。

まず一度身につけたスキルは一生使うことができます

例えば、若いうちに英語の勉強にお金をかけて英語が喋れるようになったとします。

そうするとそれからずっと外国人とコミュニケーションが取れるようになります。

逆にお金の場合は使ってしまえばなくなるものです。ここに大きな違いがあります。

大幅な給料アップの可能性も

また、自己投資をして仕事の能力を上げることができれば大きなチャンスがあります。

それは転職などで大幅に収入を上げられる可能性がある点です。

同じ会社へ勤めていては毎年の給料アップは大したことはありません。

しかし、転職すれば年収が一気に数百万円上がることも十分にありえるのです。

投資と自己投資のバランスは難しい

一流のビジネスパーソンに話を聞けば、若いうちは自己投資にお金を回すべきだとアドバイスするでしょう。

一方、一般的なサラリーマンであれば、投資でコツコツ資産を作るのがおすすめだと言うでしょう。

このような違いが生じるのは人が自分の経験から物事を話すからです。

自己投資によって稼ぐ力を高めてきた優秀な方からすれば、投資なんかよりも自己投資した方が効率的に収入や資産を増やすことができると考えます。

一方で、毎年の給料がほとんど伸びず、自己投資しても収入アップに繋がらない経験をお持ちの方は、投資の重要性を主張されるはずです。

このように人によってアドバイスは異なります。

どちらか一方へ全振りは危険

また、普通の人はどちらか一方へ全振りするのはおすすめできません

なぜなら、人生では何が起こるか分からないからです。

運悪く交通事故にあって仕事ができなくなってしまうかもしれません。

また、資本主義が崩壊して、お金の価値がなくなる未来が来るかもしれません。

どのくらいの割合で投資や自己投資へお金を回していくのかそのバランスが非常に重要になります。

著者の考え方は?

ここからは著者の経験をもとにおすすめの考え方をご紹介します。

まず年代で投資と自己投資への割り振り方は変えるべきだと考えています。

特に20代までは重要な時期でこの時期は自己投資を多めにし、5年~10年程度の社会人経験を得た30代である程度の方向性を定めるべきでしょう。

20代は少額の投資を始める

20代はまだ様々な可能性を秘めた年代です。

もしかしたら、将来大きく大成する可能性があります。自分の力を信じてある程度は自己投資へお金をかけたいところです。

一方で、将来どうなるかなんて誰にもわかりません。

少しでも投資にお金を回しておけば後々大きな助けになるでしょう。

そこで以下の方針がおすすめです。

投資:月1万円~2万円程度

自己投資:残り全て

月1万円~2万円程度の少額でよいので投資を始めましょう。

先にご紹介した通り、たとえ月2万円の投資であったとしても、定年まで続ければ老後に3,000万円以上もの資産が得られます。

年金と合わせれば十分すぎる金額です。

一方で、残りのお金は色々な経験をすることや資格取得など自己投資へお金を回すべきです。

そうすることで稼ぐ能力を高めることができ、会社にとって必要不可欠な人材になれる可能性があります。そうすれば会社内でも有利な状況を作れます。

20代は体力もありますので、仕事もプライベートも全力で取り組むのです。

30歳前後で方向性を決める

30歳前後になったら投資と自己投資のどちらを重視していくかある程度の方向性を決めます。

大卒で社会人になったとしても30歳になる頃には仕事の経験は10年弱あります。

この頃になれば、今後自分がどれくらい出世できそうか、転職で給料アップできそうか、将来が見えてくる頃です。

また、お勤めの会社の仕事が自分に向いているのか、あるいは会社員としての働き方自体が合っているのか自問自答していく必要があります。

もし自分は稼ぐ力をあまり高められないと考えれば、節約などを駆使して投資へお金を回す額をできる限り上げていきます。

そうではなくてバリバリ働けそうであれば、月数万円の投資を維持したまま引き続き自己投資にもお金を使っていきます。

なお、20代から少額で投資をしていれば、30代は投資がどういうものか実感できる頃でしょう。

その結果も見ながらどちらの割合を高めていくべきか検討するのです。

30歳くらいがターニングポイント!

著者の場合も、投資への割合を高めたのは30歳前後です。

入社したばかりの頃は仕事についていくことに精一杯で深く考えることはできませんでした。

しかし、30歳になる頃には、会社員生活をこのまま続けていくべきかよく考えるようになりました。

会社員生活はストレスが多く、このまま働いていたら健康を害してしまうだろうなと思うようになりました。

そこで30歳くらいからは投資への割合を高めることで、大きく資産を増やすことができました。

もちろん読書などのお金のかからない自己投資は継続しました。

しかし、給料アップよりも投資での収益アップの方が年々大きくなっていきました。

おすすめの自己投資について

それではどんな自己投資がおすすめなのでしょうか?

ここでは著者のおすすめの自己投資をいくつかご紹介します。

中にはお金をかけずともできることもありますので、是非若いうちから取り組んでいきましょう。

① 読書

読書はおすすめの自己投資法の1つです。

通勤や休憩中などの隙間時間に読むことができるし、1ヶ月に数冊本を購入したとしても数千円程度しかかかりません。

若くて給料が少ない時にもできる自己投資の代表格です。

読書の利点は違う世界や考え方を知ることができる点です。

仕事で会社の世界にどっぷりハマってしまうとその世界でしか生きられなくなってしまいます。

読書で会社以外の世界へと視野を広げることは非常に効果的です。

② 健康への投資

忘れてはいけないのが健康への投資です。

せっかく稼ぐ力を身につけたり、資産を増やしたとしても体が言うことを聞かなければ働くこともできないし楽しむこともできません。

ジムなどを活用して適度な運動をして健康寿命を長く保てるようにケアするのが重要です。

また、予防医学に力を入れるのもおすすめです。

歯医者へ行って定期的にクリーニングしたり、健康診断などをしっかりと受けましょう。

③ 海外旅行

海外旅行もおすすめの自己投資です。特におすすめなのは途上国への旅行です。

人口減少が続く日本を飛び出し、海外の雰囲気を味わうことで海外のパワーを感じることができます。

著者も東南アジアへ行った際にそのパワーに圧倒されました。

日本よりも発展しているのではないか思うような都市もたくさんあり、他国へ対する考え方が大きく変わったのです。

こう言った経験をすることで、仕事に対する意識も大幅に変えることができるでしょう。

④ 資格取得

資格取得のために勉強することもよいでしょう。

自分の業務に関連する資格を取得できれば昇給や給料アップに直結します。

また、特にそういったものがなければ簿記やFPの勉強をおすすめします

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よく資格なんて取得しても意味がないという意見を聞きます。

しかし、資格の勉強には、たくさんの参考書が用意されているケースが多く、体系的に勉強しやすいという利点があります。

おすすめの投資方法

一方で、投資をする場合はどのような銘柄を選べばよいのでしょうか?

こちらは至ってシンプルです。

2024年より始まった新NISAを活用して全世界株式や米国株へ連動する投資信託を購入しましょう。

若い方であればまずは以下のような全世界株式へ連動する銘柄がおすすめです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

本銘柄は投資信託のランキングでも常に上位に入る銘柄です。

まずはこのような銘柄をコツコツ積み立てて、投資がどういうものか理解すべきです。

30歳前後で投資へもっとお金を割り振ることを決めたのなら、投資の幅を広げていけばよいでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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