フィリピン株への投資に興味はありませんか?
最近は米国株の調子が良くないため、新興国の株を少し保有するのも面白いかもしれません。新興国の中でもフィリピンは人口増加が著しく、今後も経済成長が期待できる国です。
そんなフィリピンへの投資を検討しているのなら、フィリピンを牛耳る財閥についてしっかり抑えておく必要があります。
本記事ではフィリピンの財閥として有名なラゾングループについてご紹介していきます。
港湾事業に強いラゾングループを解説!
ラゾングループはエンリケ・ラゾン氏が率いるスペイン系の財閥です。エンリケ・ラゾン氏は米国フォーブス誌によって、フィリピンの長者番付上位に度々選出されるほどの大金持ちです。
ラゾングループの主力事業は港湾事業で、世界中で事業を展開するインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICT)がグループの主力会社です。
ICTは下表に示す「フィリピン総合指数(PSEi)」にも選定されています。PSEiはフィリピンの主要30銘柄で構成される指標で、日本の日経平均をイメージすればよいでしょう。
注:2022年7月19日時点の情報を基に作成。
また、最近はカジノ事業にも参入しており、ブルームベリー・リゾーツ・コーポレーション(BLOOM)という企業も傘下に入っています。
以下ではラゾングループの主要企業をご紹介していきます。
インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICT)
インターナショナル・コンテナー・ターミナル・サービシズ(ICT)は港湾関係の事業を展開する会社です。
世界20カ国以上の33のターミナルにおいて、管理運営を行うグローバル企業です。
下図に示す通り、ICTは近年株価を大きく上昇させています。
出典:Investing.com
ブルームベリーリゾーツコーポレーション(BLOOM)
ブルームベリー・リゾーツ・コーポレーション(BLOOM)はSolaire Resort & Casinoというマニラの高級カジノリゾートを運営する企業です。
また、フィリピンだけでなく韓国の済州島のJeju Sun Hotel & Casinoも買収しています。
ブルームベリー・リゾーツ・コーポレーション(BLOOM)の株価推移は下図の通りです。2012年頃に株価が大きく上昇した時期がありましたが、それ以降はほぼ変化がありません。
出典:Investing.com
マニラ・ウォーター(MWC)
マニラ・ウォーター(MWC)はマニラ首都圏を中心に600万世帯以上に上下水道のサービスを提供する会社です。
もともとはアヤラ財閥というフィリピンで有名な財閥に属していましたが、つい最近になってラゾングループの一員になりました。
マニラ・ウォーター(MWC)の株価推移を下図に示します。最近はぱっとしない状況が続いています。
出典:Investing.com
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以前ご紹介した際にはアヤラグループの一員であったManila waterは今やラゾングループの傘下に入っています。
このようにフィリピンの財閥関連の企業の情勢は刻一刻と変わっていくのです。フィリピン株に興味があるのなら、財閥の動きをしっかり追っていく必要があるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。