高配当株投資で悩むのがどのように分散投資をするのかという点です。
高配当株と言えば米国株が人気ですが、税制メリットなどを考えれば日本株にも魅力があります。したがって、日米の高配当株へ分散投資をしたいところです。
高校中退投資家の考えとしては、2〜3割程度日本の高配当株を保有してもよいのではないかと考えています。
配当金生活における日米高配当株への分散投資!
配当金生活のために日米の高配当株をバランスよく買い集めたいとお考えではないでしょうか?
高配当株と言えば米国株がぱっと思いつきます。しかし、米国へ100%の投資でよいのかと言えばそれは疑問です。なぜなら、今後も米国経済の調子がよいとは限らないからです。
以下では、日本株と米国株のそれぞれのメリット、デメリットを確認するとともにどのように投資していけばよいか検討していきます。
メリットとデメリットは?
以下に米国株と日本株のメリットとデメリットをまとめます。
米国の高配当株のメリット/デメリット
■メリット
- 連続増配企業がたくさんある
- 優良な高配当株ETFがある
- グローバルな企業が多い
■デメリット
- 為替のリスクがある
- 税金面で不利
日本の高配当株のメリット/デメリット
■メリット
- 税制優遇がある
- 配当金を日本円でもらえる
- 株主優待がある
■デメリット
- 少子高齢化で成長性が疑問
- 優良な高配当株ETFがない
- 米国に比べて連続増配企業が少ない
米国株は株主還元に対して積極的で、例えば50年連続で増配している銘柄なんかもたくさんあります。一方で、日本株では最長は花王で約30年程度しかありません。
また、少子高齢化を考えれば、日本の市場はどんどん小さくなっていきますから、特に日本国内での活動が多い企業は苦しいところです。
一方で、米国は先進国でありながら人口が増加していますし、グローバル企業が多いため、今後も継続的な成長が期待できます。
日本株にもメリットがある
このように述べると米国株だけ購入しておけばよいと考えるかもしれません。
しかし、日本株にもメリットがあります。その筆頭が配当金に対する税制優遇です。
日本株から受け取る配当金には配当控除を活用できますから、税金を安く抑えられる可能性があります。
一方で、米国株は米国で10%を課税された後に日本の税金約20%が差し引かれます。日本株と比較して手取りが低下してしまいます。
いくら増配や成長が期待できるとは言え、米国株は税金面で圧倒的に不利なのです。
また、当然ですが配当金は日本円で受け取りますので為替の心配がありません。
更におまけ程度ではあるものの、会社によっては株主優待制度を導入している会社があります。優待制度の内容によっては、生活費を大きく削減できる可能性があるでしょう。
日米それぞれの割合はどうするべきか?
上述の通り、日本の高配当株を保有することにもそれなりのメリットがあります。しかし、一体どの程度の割合で投資をすればよいのでしょうか?
高校中退投資家Toshiのおすすめは以下の方針で購入することです。
米国株:米国高配当株ETF(VYM,SPYD、HDV)を定期的に購入
日本株:株価下落時に高配当株をスポット購入
米国株の場合は、VYMやHDVなどの優良な米国高配当株ETFがあります。こういった商品を購入しておけばリスクの高い個別株へ投資は不要です。
また、過去の傾向から株価は右肩上がりで上昇していますから、特に買うタイミングを図らずに定期的に購入してひたすら株数を増やしても問題ないでしょう。
一方で、日本株の場合はよい高配当株ETFがないため、個別株を購入する必要があります。右肩上がりの株価上昇は期待できませんから、株価下落時をじっくり待ってちょこちょこ拾っていく戦法です。
割合は特に決める必要はないものの、上記投資の結果として、米国株を7~8割、日本株を2~3割り程度に収まるのではないかと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
配当金生活を目指すなら日本と米国の高配当株を両方保有しておきたいところです。
日米の高配当株をバランスよく購入できれば、為替にも税金対策にも強い強固なポートフォリオを作ることができるでしょう。
特に初心者の方には購入が楽な米国高配当株ETFをベースにチャンスがあれば日本株を拾っていくようなスタイルがおすすめです。高校中退投資家も上記方針で株の購入を続けながら配当金生活を目指していきます。
以上、ご参考になれば幸いです。