こんにちは、高校中退投資家TOSHIです!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年3月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券の人気米国ETFの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2023年2月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2023年3月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2023年3月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | プロシェア ウルトラプロ ショート QQQ ETF (SQQQ) | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL) |
5 | Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF (SPXS) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
6 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) |
7 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD) |
8 | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
9 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) |
10 | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は3/20~3/24、楽天証券は3/19~3/25の週間売買代金ランキング。
SBI証券は先月のランキングからTECSとVTが外れて、QQQとTECLが入ってきました。
楽天証券は先月のランキングからSPXS、VT、SQQQの3つの銘柄が外れて、SPYD、TECL、TMFがランクインしました。
各ランキングの中で赤字で示した3つずつが、片方のランキングにしか含まれていない銘柄です。
楽天証券にはSPYDとVYMの高配当株ETFがランクインしていますが、SBI証券の方には高配当株ETFはランクインしていません。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の10位にランクインしたTMFをご紹介していきます。
- Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
「Direxionデイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)」は20年超の米国債、つまり米国の超長期国債へ投資するETFです。
商品名に「ブル3倍」とありますが、これは投資銘柄の株価が上昇する際に大きく利益が出るように設定された商品です。
ブル3倍の商品は通常の3倍程度大きな値動きをしますので注意が必要です。
ブル3倍商品の値動き
- 投資対象の指数が10%上昇→約30%下落
- 投資対象の指数が10%下落→約30%上昇
なお、ブル型の商品は通常経費率が高い傾向にあり、TMFの経費率も0.90%とかなり高めです。
TMFの株価推移
ここ数年のTMFの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo Finance
コロナショック以降、株価が大きく下落していることが分かります。株価推移からも分かる通り、ここ数年のリターンは大幅なマイナスです。
TMFの株価は今後上昇?
ここ最近のリターンはマイナスですが、なぜTMFが人気ランキングの上位に入ってきたのでしょうか?
よく債券と金利はシーソーの関係であると言われています。
現在、米国は急激なインフレを抑えるために利上げをしています。利上げされて債券の利率が上がると、当然ながら現在保有している利率の低い債券は魅力がなくなります。
そのため、利上げによって債券の価格は下落する傾向にあります。
利上げ→債券価格下落
利下げ→債券価格上昇
反対に利下げ局面では、現在の債券の方が利率が高く魅力があるので株価は上昇する傾向にあります。
最近のニュースでも米国の利上げはそろそろ終わり、今年中には利下げに転じる可能性が高いと言われています。
こういった背景からTMFの株価が今後上昇すると考える人が増えているのかもしれません。
まとめ
本記事では2023年3月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、米国の長期国債へ投資するTMFという銘柄の詳細をご紹介しました。
米国の金利上昇もそろそろ終わり、これから利下げが始まる見込みです。こういった背景から、TMFへの投資を検討されている方が増えているようです。
一方で、TMFはブル型の商品で値動きが通常の債券ETFより大きくなる点には注意が必要です。
以上、ご参考になれば幸いです。