投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2024年2月)

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年2月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2024年1月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETFランキング_2023年1月
米国ETF週間売買ランキングを考察(2024年1月)こんにちは、高校中退投資家TOSHIです! 本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年1月末時点)をご紹介します。また、ランキング上位のQQQについて詳細をご紹介します。...

2024年2月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2024年2月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
2 バンガード S&P 500 ETF (VOO) SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY)
3 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
4 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
5 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
6 SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
7 iシェアーズ S&P 500 ETF(IVV) バンガード S&P 500 ETF (VOO)
8 Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ)
9 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL)
10 プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024/2/26~3/1楽天証券は2024/2/25~3/2の週間売買代金ランキング。

両ランキングともに上位銘柄に大きな変動はありませんでした。

SBI証券では2銘柄のみ入れ替えがありました。先月末のランキングからVTTECLが外れてIVVSPYが上位にランクインしてきました。

楽天証券の方も同じく2銘柄の入れ替えで、VTVYMが外れてSPYSPXLがランクインしました。

両ランキングともに全世界株へ投資するVTが外れて米国のS&P500指数へ投資するSPYが入ってきているのは面白いところです。

ランキング上位の商品のご紹介

米国ETFランキング_SPXL_2024年2月今月はSBI証券8位、楽天証券10位にランクインしたSPXLの詳細をご紹介します。

  • Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)

Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)

「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)」は、米国の優良銘柄500社で構成されるS&P500指数へ投資する米国ETFです。

ただし、銘柄名に「ブル3倍」と付いている点には注意が必要です。

ブルとは「強気」のことを意味します。ブル型の商品は相場が上昇する時に利益が大きく出るように設計されており、ブル3倍の銘柄は通常の値動きの3倍程度大きく上昇します。

一方で、相場が下落する際にはその分大きく下落しますので、値動きの激しいリスクの高い銘柄と言えます。

S&P500指数上昇→3倍程度上昇

S&P500指数下落→3倍程度下落

ランキングには入っていませんが、逆の値動きをする銘柄にSPXS(Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF)があります。

こちらはS&P500指数が下落する局面で儲かるように設計されています。

ブル型やベア型の銘柄の経費率は高い傾向にありますが、本銘柄も0.88%/年とかなり高めに設定されています。

構成銘柄

SPXLの構成銘柄トップ10を下表に示します。

順位 銘柄 構成比
1 Apple 7.03%
2 Microsoft 6.98%
3 Amazon 3.45%
4 Nvidia 3.06%
5 Alphabet Class A 2.06%
6 Meta Platforms Class A 1.96%
7 Alphabet Class C 1.75%
8 Tesla 1.72%
9 Berkshire Hathaway Class B 1.62%
10 JP Morgan Chase 1.23%

注: 2023年12月末時点の情報を基に作成

投資対象はS&P500指数ですから上位銘柄は米国の有名企業が並んでいます。

投資割合では特にAppleとMicrosoftが7%程度で高くなっています。

また、AIブームなどもあり半導体関連企業であるNvidiaが4位まで順位を上げています。

セクター別の割合

次にセクター別の投資割合です。

No. セクター 割合
1 情報技術 28.86%
2 金融 12.97%
3 ヘルスケア 12.62%
4 一般消費財 10.85%
5 資本財 8.81%
6 通信サービス 8.58%

注:2023年12月末時点の情報を基に作成。

情報技術セクターが約30%と高い割合です。2位と3位は金融とヘルスケアで、それぞれ13%程度あります。

株価推移

次にSPXLの株価推移を下図に示します。

SPXL_株価推移_2024年2月出典:Yahoo finance

直近では2021年に株価が高かったのですが、その後2022年の株価下落時には50ドル/株付近まで落ちています。

一方で、1年程度が経過した2024年には100ドル/株以上、つまり2倍以上まで株価が上昇しています。

このような値動きの大きさがSPXLの特徴と言えるでしょう。

リターン

SPXLの年別のリターンは以下のとおりです。

1ヶ月:12.70%

3ヶ月:33.33%

1年:69.19%

注:2023年12月末時点の情報

株価推移でもご説明したとおり短期での変動が非常に大きいことが分かります。

1ヶ月で10%以上、3ヶ月で30%以上、1年で約70%と最近の株価上昇に乗って大きなリターンを記録しています。

今後S&P500指数が上昇すると予想される方にとっては選択肢の1つになるでしょう。

まとめ

本記事では2024年2月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、SBI証券の8位、楽天証券の10位にランクインしたSPXLの詳細をご紹介しました。

SPXLは米国の優良銘柄で構成されるS&P500指数の値動きの3倍程度大きく動く銘柄です。

S&P500指数が上昇する局面で大きな利益を得ることができますので、今後株価が上昇するとお考えの方は購入を検討しても面白いでしょう。

一方で、指数の下落時にはその分大きく株価が下落します。リスクの高い銘柄ですから、特に初心者の方は投資を控えた方がよいかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。

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