私は主にVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)という商品へ投資しています。
このファンドは世界中の株式約8,000銘柄へ投資する商品で、これ一本で世界中の株式を保有することができます。日本人投資家の間で非常に人気のファンドです。
商品の詳細は下記記事でもご紹介しています。
VTは基本的に年4回(3月、6月、9月、12月)の配当金を出しますが、2020年9月の配当金がバンガード社より公表されました。
まだSBI証券や楽天証券といった日本の大手ネット証券では公表されていないようですが、本記事では一足お先にVTの2020年9月の配当金をお伝えすると共に、過去の配当金の推移とも比較していきたいと思います。
コロナ禍の影響で、2020年3月と6月の配当は減配でした。2020年9月の配当金はどうだったでしょうか。
VTの2020年9月の配当金
VTの2020年9月の配当金は、「0.4025ドル/株」でした。
好景気であった2019年9月の配当金と比較すると、約7.5%減という結果です。6月は前年度と比較して35%減と大幅な減配であったため、6月と比較すると9月はまずまずの結果でした。
しかし、3月の0.2205ドル/株、6月の0.36ドル/株に続いて、連続で配当金は減配となりました。VTの配当金は、通常6月と12月に高い傾向にあります。12月の配当に期待したいところですが、コロナの収束はまだ見えませんので、次回もあまり期待できないでしょう。
過去の配当金との比較
過去の配当金と比較していきたいと思います。
下図に示した年間あたりの配当金の推移を確認すると、ここ数年は順調に増配しています。前年までのペースで行けば、今年は年間2ドル/株に到達する勢いでした。
しかしながら、3月、6月、9月までの配当金の合計は0.983ドル/株ですから、2ドルの到達はまず無理です。2019年の年間配当金1.87ドル/株から大きく下げることは間違いなさそうです。
VTの年間配当金の推移
次に2020年9月の配当金の結果を反映させた、過去の各月の配当金の推移を示します。
2020年の3月〜9月の合計配当金は、2019年と比較して約32%減の結果です。このペースは2014年〜2016年と同じくらいです。
2014年〜2016年の年間配当金は1.4〜1.5ドル/株程度ですから、2020年もその程度の配当金になることを覚悟する必要がありそうです。
所感
2020年9月のVTの配当金は、昨年度とほぼ同程度でまずまずの結果でした。コロナの収束が見えない状況では、多少の減配は仕方ないでしょう。この状況はまだしばらく続きそうですが、来年度以降の配当金の回復を願いたいと思います。
私は配当金生活を目指していますが、やはりこのような経済へ大打撃を与えるイベントがあると、配当金は大きく減配します。「投資のリスク管理」は重要ですので、是非みなさんも保有銘柄などについて検討していただければ幸いです。
引き続きVTの配当金の推移について追っていきます。
以上ご参考になれば幸いです。