VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)という商品をご存知でしょうか?
VYMは米国の高配当株400銘柄以上へバランスよく投資できる商品で、米国ETFの中でも非常に人気のある商品です。
VYMは年4回(3月、6月、9月、12月)配当を出しますが、2022年3月の分配金が公表されました。
そこで本記事ではVYMの2022年3月の分配金について速報でお伝えするとともに、過去の配当金推移とも考察していきます。
2021年12月は前年同時期と比較して大幅な増配でした。2022年もこの流れに続くことはできたでしょうか?
VYMの特徴
- 米国の高配当銘柄約410社へ幅広く分散が可能
- 配当利回りは3%程度
- 高配当株ETFでありながら値上り益も狙える商品
VYMの2022年3月の配当金
2022年3月のVYMの配当金は「0.6622ドル/株」でした。
2021年3月の分配金が「0.6564ドル/株」でしたので、前年同時期との比較で微増となりました。
過去の配当金との比較
VYMの過去の年間配当金の推移を下図に示します。
リーマン・ショックの影響で2009年〜2010年は2年連続で減配でしたが、それ以降はコロナショックも含めて11年連続で増配をキープしています。
次に2022年3月の配当金を反映させた各月ベースでの推移です。
注:分配金の単位はドル/株。
2022年3月の配当金は過去の3月の中で最も高い配当となりました。
一方で、3月の配当金は6月、9月、12月と比較して少ない傾向にあります。したがって、今年も年間配当金で増配できるかどうかは6月以降の配当が重要になってきます。
2022年の株価推移
次にVYMの年始からの株価推移をご紹介します。
年始1月3日の株価は112.64ドル/株、3月17日時点の株価は112.01ドル/株です。年始からまだ2ヶ月半ほどしか経っていないこともあり、株価に大きな変化は見られません。
出典:Yahoo finance
配当利回り
2022年3月17日時点の株価を基に計算した配当利回りを以下に示します。
① 2021年の年間配当金を基準にした場合
3,0961ドル/株÷112.01ドル/株→約2.76%
② 2021年6月〜2022年3月の分配金を基準にした場合
3,1019ドル/株÷112.01ドル/株→約2.77%
VYMの現在の配当利回りは3%を下回っています。高配当と呼ぶには最低でも3%の利回りはほしいところです。
まとめ
VYMの2022年3月の配当金は昨年同時期からは微増という結果になりました。
11年連続で年間配当金を増配させていますし、株価についてもこの2ヶ月半で大きな下落は見られません。VYMの安定感はやはり魅力的です。
ただし、現在の配当利回りはかなり低くなっており、高配当株としての魅力は下がっている状況です。
以上、ご参考になれば幸いです。