「HSBC香港では、どのような投資商品が人気なのでしょうか?」
高校中退投資家Toshiは世界有数の銀行である「HSBC香港」に口座を所有しています。
本記事では、HSBC香港で毎月公表されている人気ファンドについてご紹介します。これらの人気ファンドを考察することで、世界の投資家がどんな商品に興味を持っているのか理解できるでしょう。
なお、下記記事で2021年1月のHSBC香港ファンドランキングをご紹介しました。本記事は2021年2月版の人気ファンドの解説です。
HSBC香港おすすめファンドランキング 2021年2月版
HSBC香港のホームページで紹介されている2021年2月の人気ファンドを下表にまとめました。
2021年2月のランキングは、2021年1月のランキングと全く同じです。このところずっとランキングに変動はありません。
2021年2月の人気ファンド
HSBC カテゴリー | ファンド名 |
---|---|
Specialised Sector Equity | JPM US Technology A |
Domestic Equity – China | JPMorgan China Pioneer A-Share Fund |
Asian Fixed Income | Fidelity Funds Asian Bond Fund |
Asian Fixed Income | HSBC Asian Bond Fund |
Asian Fixed Income | HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund |
Asian Fixed Income | Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund |
Asian Fixed Income | BlackRock Asian Tiger Bond Fund |
Asian Fixed Income | JPMorgan Asian Total Return Bond |
US Fixed Income | AB – American Income Portfolio |
Multi-Asset – Asia | HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME |
Multi-Asset – Asia | HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME |
出典:HSBC香港HPより作成
人気ファンドの多くは投資対象が債券のものです。株式のみを投資対象にする商品はたった2つで、中国またはアメリカが投資対象です。
また、債券や株式に加えて不動産やコモディティなども投資対象にするマルチアセットの商品も2つ入っています。
人気ファンドのコロナショックから現在までの値動き
人気ファンドのコロナショックからの値動きについて考察していきます。
2020年3月の底値を0%とした場合、2021年3月末時点までにどれだけ基準価額が上昇したかを示します。コロナから1年経ってどの程度基準価額が回復したか理解することができます。
ファンド名 | 上昇率 |
---|---|
JPM US Technology A | 133.06% |
JPMorgan China Pioneer A-Share Fund | 81.69% |
Fidelity Funds Asian Bond Fund | 16.78% |
HSBC Asian Bond Fund | 12.15% |
HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund | 15.03% |
Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund | 16.79% |
BlackRock Asian Tiger Bond Fund | 16.86% |
JPMorgan Asian Total Return Bond | 14.59% |
AB – American Income Portfolio | 21.54% |
HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME | 36.39% |
HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME | 30.47% |
出典:HSBC香港HPより作成
傾向は先月から全く変わらず、株式を投資対象にする「JPM US Technology A」と「JPMorgan China Pioneer A-Share Fund」の上昇率がずば抜けて高い結果となりました。
一方で、先月から「JPMorgan China Pioneer A-Share Fund」が20%近く下落しました。その他のファンドも下落しているものの、中国株へ投資するこのファンドが最も大きく下げました。
次にコロナショック前の最高値と2021年3月末時点の基準価額を比較してみます。
ファンド名 | 下落前の最高値との比較 |
---|---|
JPM US Technology A | -19.64% |
JPMorgan China Pioneer A-Share Fund | 47.81% |
Fidelity Funds Asian Bond Fund | 3.29% |
HSBC Asian Bond Fund | 0.72% |
HSBC CIT-HSBC Asia High Income Bond Fund | 0.46% |
Blackrock Global Funds-Asian Tiger Bond Fund | 2.13% |
BlackRock Asian Tiger Bond Fund | 2.13% |
JPMorgan Asian Total Return Bond | 2.35% |
AB – American Income Portfolio | -0.19% |
HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME | 13.24% |
HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME | 8.65% |
出典:HSBC香港HPより作成
中国株が大きく下落したものの、いまだに中国株を投資対象にする「JPMorgan China Pioneer A-Share Fund」が過去最高値を大きく更新した状態です。
債券ファンドの多くはコロナ前の最高値とほぼ同水準です。一方で、「JPM US Technology A」は過去の最大値との比較で約20%も低い水準にあります。2000年のITバブルがいかに株高であったのかが分かります。
所感
いかがでしたでしょうか。
2021年2月の人気ファンドは、先月と全く同じで変動はありませんでした。
中国株式を投資対象にするファンドが大きく基準価額を下げたものの、いまだに基準価額は高い水準にあります。長期的に投資できるのであれば、やはりパフォーマンスのよい株式ファンドがおすすめです。
世界各国でワクチンの接種が進んできました。来月は人気ファンドにどのような変化があるでしょうか。引き続き人気ファンドを追っていきたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。