「アドレスホッパー」という言葉をご存知でしょうか。
家を持たずに色々な場所を転々としながら生きる人や生き方のことを言います。
高校中退投資家Toshiは、この「アドレスホッパー」になることに魅力を感じています。
特にセミリタイアを達成した後は居住地に縛られないので、「アドレスホッパー」として生活することを真剣に検討しています。
本記事ではこの「アドレスホッパー」として生きるメリットやデメリットについてご紹介していきます。近い将来、家を所有しないことが普通になる日が来るのではないでしょうか。
アドレスホッパーにはメリットがたくさん!
「アドレスホッパー」になることで、何か良いことはあるのでしょうか?
我々は日々生活する中で我慢していることがたくさんあります。「都心で狭い部屋に高い家賃を払う」、「満員電車に乗って毎日通勤する」、など例を挙げればキリがありません。コロナでリモートワークが普及したことによって、これらの生活スタイルに疑問を持ちはじめた方も多いはずです。
「アドレスホッパー」になってしまえば、今までの常識が大きく変わります。なぜ「アドレスホッパー」が魅力的なのか、その理由をリストアップします。
アドレスホッパーになるメリット!
- その地域のいいとこ取りができる
- 病気を軽減することができる
- 自分に合う場所を探せる
- 様々な文化に触れられる
その地域のいいとこ取りができる
「〇〇の夏は過ごしやすい!」
「▲▲の秋は食べ物が美味しいんだよな!」
このように地域ごとに魅力的な季節があったりしないでしょうか。
例えば、北海道の冬は雪がたくさん降るので生活は大変です。一方で、夏は本州に比べて涼しい気候で過ごしやすいでしょう。沖縄であれば、冬は本州に比べて暖かいので、寒いのが苦手な方に向いています。
「アドレスホッパー」なら、季節によって住む場所を変えることができます。夏は北海道、冬は沖縄、その他の季節は東京に住む、といった生活もできます。つまり、自分が過ごしやすい環境やその地域の良い季節をいいとこ取りできるのです。
また、日本は台風などの災害が多い国です。台風などの季節的な自然災害であれば、リスクの高い地域を避けながら生活拠点を移していくことも可能です。
病気を軽減することができる
いまや国民病の1つになったのが花粉症です。特に3月〜4月はつらいという方も多いのではないでしょうか。
実は私も花粉症で、毎晩のように目が痒くて目が覚めてしまいます。外に出るのも億劫で、運動不足で健康にも悪い状態が続いています。
しかし、「アドレスホッパー」なら解決です。春に沖縄や海外に一時的に「避難」すればよいのです。スギ、ヒノキがない地域に移動してしまえば、病院に行く必要もないし薬を購入する必要もありません。
別の例を挙げればアトピーなど肌に係る病気です。こういう症状を持っている方にとっては、冬の乾燥は辛いはずです。思い切って沖縄に「避難」すれば、症状が和らぐ可能性があります。
このように「アドレスホッパー」になることで病気の悩みから開放されるかもしれません。健康的に生活できるし、仕事のパフォーマンスも良くなるはずです。
自分に合う場所を探せる
色々な場所に住むことで、自分に合った地域や生活スタイルを見つけることができます。
最近は田舎への移住特集が組まれることが多いですが、よく聞くのが「田舎へ移住して失敗した」ケースです。
理想と現実は大きく違うものです。都心に住んでいれば田舎の生活がよく見えるし、田舎に住んでいれば都会の便利さに魅力を感じます。
「アドレスホッパー」になれば、例えば3ヶ月間住んでみて自分に合う街か確認することができます。様々な場所に住むことによって比較対象が増えるので、その地域の特徴なども理解することができるでしょう。
ずっと「アドレスホッパー」でいる必要はありません。人生において、「アドレスホッパー」になって自分の生活スタイルに適した場所を探す時期があってもよいはずです。
様々な文化に触れられる
「アドレスホッパー」になり、様々な文化に触れることで、考え方の幅を広げることができます。
同じ場所に住んで生活し続けると、おのずと考えが固まってしまうものです。私も地元に帰って友人と話すと、正直「考え方が狭いな」と感じることが多々あります。
「アドレスホッパー」になって様々な地域に行くことで、新しい発見ができます。その地域の名産だったり、お店や観光スポットなど1つ1つが違います。いつもと違う人々、文化を感じることができます。
観光で数日滞在するのではなく、数週間~数ヶ月の間「住むこと」によって大きな発見があるはずです。
アドレスホッパーにはデメリットもある。。。
当然ながら住む場所を転々とする「アドレスホッパー」にはデメリットもあります。ここではアドレスホッパーのデメリットについて解説していきます。
アドレスホッパーのデメリット
- 住所の確保が大変
- 住居費が高い
- 友人、家族との関係
住所の確保が大変
日本で生活するのなら、「住所」がないことはやっかいです。
銀行、証券会社、クレジットカード等々、必ず住所を登録する必要があります。本人限定受取の郵便物が届くこともあります。
また、税金や行政関連のサービスを受けるには、やはり現住所での手続きが必須です。
実家に住所を置かせてもらうことができればよいのですが、そのような頼れる場所がなければ、別の手段を考えなければいけません。
そんな方には別記事でご紹介したポケットレジデンスを活用する手もあります。
たった月1万円で住所を持つことができ、さらには郵便物の受け取りもしてくれます。
いずれにしても「住所を維持するために多少のコストを支払う必要」があります。
住居費が高い
住む場所をコロコロ変えるということは、住居費にコストがかかる可能性が高いです。
例えば、ホテルに滞在するのではあれば安くても5,000円/泊程度を見ておく必要があるでしょう。もしそうなら30泊で月15万円になってしまいます。
地方に住居を構えれば、月2~3万円でアパートを借りられるこの時代に、月15万円は高すぎでしょう。
しかし、最近は様々なサービスを提供する会社が出てきており、「アドレスホッパー」でも住居費を抑えることが可能になってきています。
例えば、Airbnbです。ホテルよりはランクが下がりますが、様々なタイプの部屋を探すことができます。また、1ヶ月の長期滞在で割引になる制度もあります。
地方であれば、東京で家賃を払うレベルかそれ以下で電気・ガス代が込みで部屋を借りれるでしょう。敷金・礼金も必要ありません。
その他にも、下記の通り定額で全国の複数拠点に住むことができるサービスもあります。
会社 | 価格(月額) | 物件数 | URL |
---|---|---|---|
ADDress | 4万円 | 全国に120拠点以上 | HP |
HafH | 8.2万円 | 国内外108拠点 | HP |
Hostel Life | 7.5万円 | 約35拠点 | HP |
注:2021年3月時点。Hostel Lifeは個室タイプの場合
もちろん、個室タイプだとそれなりの値段になりますが、それでも東京の家賃と比較すれば安く済みます。敷金、礼金、水道光熱費などが入っている点も考えれば、これらのサービスを利用するのも悪くない選択肢です。
友人、家族との関係
そして、最後に大きな問題になるのが家族や友人との関係です。
子供がいるのであれば、子供の学校のことを考えて、どこかに定住するのが普通でしょう。また、例えば、親の介護をする必要があれば、やはり「アドレスホッパー」として生活するのは難しいはずです。
しかし、技術の進歩によってこのような問題も近い将来解決するはずです。
例えば、コロナの影響もあり、リモート授業が一般化し始めています。また、介護でも5Gの普及が進めば、家にセンサーを配置して、常時モニタリングが可能になります。
現にこういった技術の進歩によって、Zoomで遠くの友人や家族と画面を見ながら話すことが一般的になりました。
今後も技術の進歩によって、アドレスホッパーの敷居はどんどん低くなるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょう。
本記事ではアドレスホッパーのメリット、デメリットについてご紹介しました。
1つの場所に住まない生活スタイルは、まだまだ一般的ではないかもしれません。しかし、最近は様々なサービスが出てきており、「アドレスホッパー」の敷居が下がっています。「アドレスホッパー」が一般的になるのもそう遠くないのかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。