配当金生活に憧れたことはありませんか?
働かなくてもお金が入ってくる配当金で生活できるなら、仕事に縛られることなく毎日を自由に使うことができます。多くの方がそのような生活をしてみたいと思うのではないでしょうか。
でも、そんな配当金生活をどのような投資手法で目指すべきなのでしょうか?
本記事では「今から配当金生活を目指したい!」とお考えの方向けに、どのような商品へどんな形で投資していけばよいのか解説していきます。
高校中退投資家Toshiの投資実績
- 投資歴約5年のサラリーマン投資家
- 米国ETFを中心に全世界の株式を保有
- 年間配当金は税引き40万円以上
配当金生活を目指すならどのような投資をすべきなのか?
配当金生活を目指すにはどんな投資商品にどのようにして投資すればよいのでしょうか?
特に投資経験がない方や投資を始めたばかりの方は迷ってしまうでしょう。老後資金の確保が目的であれば、全世界の株式へ投資する投資信託を購入し続ければよいでしょう。昨今では経費率が安い優良な投資信託がたくさんあります。
一方で、配当金生活を目指すためには配当金を受け取ることができる商品への投資が必要です。つまり、老後資金を確保するための投資商品とは違うものを選定する必要があります。
高校中退投資家が2021年11月時点で考える配当金生活を目指すためのおすすめ投資商品と手法を示します。
投資商品:VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
投資手法:定期買付と暴落時のスポット購入の組み合わせ
以下で詳しく解説していきます。
配当金生活を目指す上で購入すべき商品は?
配当金生活を目指す上で投資対象の候補になるのが、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)です。
VYMの特徴
- 米国の優良企業400銘柄以上へ投資
- 安定的な増配が期待できる
- 値上がり益(キャピタルゲイン)も狙える
幅広い分散が期待できる
VYMは世界経済の中心である米国を投資対象とし、配当利回りが高い400銘柄以上で構成されています。
個別株への投資の場合、その銘柄の株価が下落すれば大きなダメージを負います。もし倒産してしまえば価値は0円です。
一方で、VYMならたくさんの銘柄で構成されているので、たとえ1銘柄が倒産したとしても株価は0円になりません。
長期でコツコツと配当金生活を目指す方や投資を今から始めようとするなら、リスクの高い個別株ではなくVYMのような商品への投資からスタートした方がよいでしょう。
なお、VYMと同じように米国の高配当な銘柄へ投資する商品にはHDVやSPYDもあります。しかし、こちらは銘柄数が約80程度と少なめです。
HDV | SPYD | VYM | |
---|---|---|---|
設定年 | 2008 | 2015 | 2006 |
銘柄数 | 75 | 79 | 412 |
信託報酬 | 0.08% | 0.07% | 0.06% |
注:HDV/SPYDは2021年10月時点の情報、VYMは2021年8月末時点の情報を基に作成。
増配が期待できる
VYMの強みは増配が期待できる点です。VYMの配当利回りは3%程度と実はそこまで高くありません。
例えば、VYMへ100万円を投資してもたった3万円の分配金しかもらうことができません。しかも、ここから税金が引かれるわけですから、手取りは更に低くなります。
一方で、VYMの強みは安定的な増配です。以下にVYMの年間配当金の推移を示します。2008年以降では、なんと平均して6%/年以上増配しています。
2009年と2010年は減配しているものの、その他の年では増配し続けています。
このグラフから言えることは、たとえ購入時の利回りが3%程度だったとしても、長期的には増配により購入単価に対する利回りが4%、5%とどんどん上がっていく可能性があることを意味します。
ある程度の時間をかけて配当金生活を目指すのなら、VYMは有力な投資候補になります。
値上り益を期待できる
VYMは値上り益、つまり株価の上昇も狙える商品です。
以下にVYMの過去の株価推移を示します。
出典: Yahoo Finance
現在の株価を100ドル/株と考えても、2006年の設定から平均して6%/年以上株価が上昇をしています。
「配当金生活を目指すのに株価上昇?」と思うかもしれません。
確かに配当金生活を目指すなら重要なのは配当金です。しかし、投資期間は数年単位ではなく何十年という世界です。
当初は配当金生活を目指していたものの、どちらかというと配当よりも資産額が増えることに喜びを感じるようになるかもしれません。
その点VYMは配当金もそれなりにもらえるし、値上り益もそれなりに期待できるどっちに転んでも大丈夫な商品です。
VYMをどのように購入すればよいのか?
それでは、VYMをどうやって購入していけばよいのでしょうか?
高校中退投資家はVYMの購入方針を以下の通り想定しています。
- 投資資金の6~7割を定期買付で購入
- 暴落時に待機資金で追加購入
定期買付で購入
高配当株へ投資する場合、株価が下がったときを狙って購入するのが一般的です。しかし、株価の暴落がいつ起こるかなんて誰にも分かりません。
5年先、10年先まで暴落が起きないことだって普通にありえます。つまり、暴落を待っていたのではいつ投資を始められるか分かりません。
したがって、定期買付で毎月同株数のVYMを購入していくことがおすすめです。
先にご紹介したとおり、VYMは右肩上がりの株価上昇が期待できる商品でもあります。定期買付という手法との相性は悪くありません。
暴落時に追加購入
定期買付で淡々と購入していくものの、全力では購入せずに暴落時のために一部資金を残しておきましょう。
おすすめはルールを決めることです。例えば、以下のようなルールです。
- 投資資金のうち6割を定期買付に回し、残りは温存
- 20%以上の暴落が生じたときに追加購入する
月10万円の投資資金を確保できるのなら、毎月6万円投資して残りの4万円は暴落時用にとっておくことです。もちろん割合はその方のリスク許容度によります。
そして、例えば株価が20%以上下落したときに追加購入するというルールを決めるのです。2020年のコロナショックでは30%近い暴落を経験しました。このときは2014年付近の株価まで下がったことになります。
暴落時は動転してしまう可能性も十分考えられますので、上記のように自分の中でルールを決めて対応されるのがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
配当金生活を目指すのなら、配当金と株価上昇の両方を狙えるVYMという商品への投資がおすすめです。
株価の上昇が狙えますので定期買付で淡々と積み上げるような買い方との相性も悪くありません。
配当金生活を目指すなら、まずはVYMの購入から始めてみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。