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【HSBC香港】おすすめ人気ファンド 2021年3月版

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世界有数の銀行である「HSBC香港」では様々なファンドを購入することができます。

本記事では、HSBC香港で毎月公表されている人気ファンドについてご紹介します。今回は2021年3月の人気ファンドの解説です。

なお、2021年2月のおすすめ人気ファンドは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

【HSBC香港】おすすめ人気ファンド 2021年2月版高校中退投資家Toshiは世界でも有数の銀行である「HSBC香港」に銀行口座を開設しています。「HSBC香港」では、様々な商品を購入することができますが、どのような商品が人気なのでしょうか? 本記事では、2021年2月のHSBC香港人気ファンドについてご紹介します。HSBC香港に口座開設を検討している方、口座を保有されている方はぜひご覧ください。...

HSBC香港おすすめ人気ファンド 2021年3月版

HSBC香港のホームページで紹介されている、2021年3月の人気ファンドを下表にまとめました。

このところずっと人気ファンドに変動はなかったのですが、2021年3月は6つも新しいファンドがランクインしました。新規にランクインしたファンドは赤字で示しています。

2021年3月の人気ファンド

HSBC カテゴリー ファンド名
Global Equity Blackrock Systematic Global Equity High Income Fund
Asian Fixed Income Fidelity Funds Asian Bond Fund
Asian Fixed Income JPMorgan Asian Total Return Bond
US Fixed Income AB – American Income Portfolio
Multi-Asset – Asia HSBC COLLECTIVE INVESTMENT TRUST-HSBC CHINA MULTI-ASSET INCOME
Multi-Asset – Asia HSBC GIF – MANAGED SOLUTION-ASIA FOCUSED INCOME
Multi-Asset – Asia JPM Asia Pacific Income
Multi-Asset – Asia Schroder Asian Asset Income Fund
Multi-Asset – Global JPMorgan Multi Income 
Multi-Asset – Global Amundi HK – Balanced Fund 

出典:HSBC香港HPより作成

2021年2月までは投資対象が債券のものがメインでした。しかし、2021年3月は、マルチアセット(債券と株式の両方が投資対象)の商品が6つと一気に増加しました。

なお、新規にランクインしたファンドは、マルチアセットが4つと株式が1つの計5つでした。

人気ファンドのご紹介

それでは、新規にランクインした人気ファンドについてご紹介していきます。今回は下記3つのファンドのご紹介です。

今回ご紹介するファンド

  • Blackrock Systematic Global Equity High Income Fund
  • JPM Asia Pacific Income
  • JPMorgan Multi Income

Blackrock Systematic Global Equity High Income Fund

世界中の株式を投資対象にするファンドです。米国高配当株ETFのHDVなどを運用するブラックロックの商品です。

投資先の上位銘柄には、Alphabet、Nike、Adobe、Appleなど米国の有名企業が並んでいます。

購入手数料は3%、ファンドマネージャーへ支払う手数料(Management fee)は1.5%で、他の銘柄と同水準です。

地域別の投資割合

下表に地域別の投資割合をまとめます。投資先トップはアメリカで、過半数を占めます。

特徴的なのはマレーシアがトップ10に入っていることです。ただし、割合としてはたった3%弱ですから、大きな影響は与えないでしょう。

No. 割合
1 アメリカ 56.29%
2 日本 8.33%
3 カナダ 6.46%
4 スイス 4.99%
5 イギリス 4.43%
6 台湾 3.88%
7 中国 2.69%
8 マレーシア 2.67%
9 香港 2.33%
10 スウェーデン 2.25%

                      注:2021年2月末時点のデータ

投資セクター

次に、投資セクター別の割合です。情報技術や金融が上位に入っています。大きな特徴はありません。

No. セクター 割合
1 情報技術 19.90%
2 金融 15.38%
3 一般消費財 12.96%
4 資本財 12.72%
5 生活必需品 11.78%
6 ヘルスケア 9.99%
7 通信サービス 9.62%
8 素材 4.13%
9 公共事業 2.49%
10 エネルギー 0.53%
11 不動産 0.49%

          注:2021年2月末時点のデータ

リターン

3年リターン、5年リターンの平均は約9%/年と成績はそれなりによいです。

コロナショックの影響

2020年のコロナショックの時に、30%程度基準価額が下落しました。他の株式ファンドと同水準の下落率です。

その後、2020年9月頃には下落前の水準まで戻し、現在は過去最高水準の基準価額です。

JPM Asia Pacific Income

日本を除くアジア太平洋地域を投資先にするファンドです。株式、債券の両方を投資先とし、その割合は株式へ約65%、債券へ約35%です。

投資先の上位銘柄は、Taiwan Semiconductor Manufacturing Co LtdやSamsung Electronics Co Ltdで、割合としてはそれぞれ5%を超えるレベルです。

なお、2021年4月末時点の配当利回りは約4%あります。

地域別の投資割合

株式の地域別の投資割合を示します。中国への投資割合が最も高くなっています。また、アジア太平洋地域ということで、オーストラリアも投資先の上位に入っています。

No. 割合
1 中国 16.6%
2 台湾 10.5%
3 オーストラリア 8.4%
4 香港 8.4%
5 韓国 6.7%

                      注:2021年1月末時点のデータを基に作成

次に債券の投資先です。こちらも中国への投資が15%以上と高くなっています。

No. 割合
1 中国 16.5%
2 香港 4.2%
3 インドネシア 3.9%
4 その他 2.9%
5 インド 2.6%

                      注:2021年1月末時点のデータを基に作成

リターン

3年リターン、5年リターンは約6%/年と、先にご紹介したBlackrock Systematic Global Equity High Income Fundよりも低い水準です。

コロナショックの影響

2020年のコロナショックの際は、25%程度基準価額が下落しました。投資対象に債券が入っているため、株式のみに投資するファンドよりは下落は抑えられています。

ただし、下落前の水準に戻ったのは2020年11月頃です。Blackrock Systematic Global Equity High Income Fundと比較すると遅めです。

JPMorgan Multi Income

JPM Asia Pacific Incomeと同様にJPモルガンが運用するファンドです。JPM Asia Pacific Incomeとの違いは、「投資先が世界全体であること」と、「債券への投資割合が約50%と高め」であることです。

投資先の上位銘柄は、Taiwan Semiconductor Manufacturing Co LtdやSamsung Electronics Co Ltdです。JPM Asia Pacific Incomeと同じですが、割合としては1.5%以下です。より分散されたファンドと言えるでしょう。

2021年4月末時点の配当利回りは約4%あります。

地域別の投資割合

下表に全体に占める株式の投資国の割合を示します。アメリカへの投資が約15%と高くなっています。なお、セクターでは、金融、不動産、テクノロジーの割合が高めです。

No. 割合
1 アメリカ 14.95%
2 アジア(新興国) 6.42%
3 アジア(先進国) 5.61%
4 ユーロ圏 4.31%
5 ヨーロッパ(ユーロ圏除く) 2.6%

                    注:2021年2月末時点のデータを基に作成

次に全体に占める債券の投資先の割合です。アメリカが約35%と高く、その他の国は数%しかありません。株式と合わせて約50%の投資対象がアメリカです。

No. 割合
1 アメリカ 34.49%
2 ユーロ圏 3.24%
3 カナダ 0.92%
4 イギリス 0.81%
5 ヨーロッパ(ユーロ圏除く) 0.63%

                    注:2021年2月末時点のデータを基に作成

リターン

3年リターン、5年リターンは約6%/年で、JPM Asia Pacific Incomeとほぼ同じです。

コロナショックの影響

2020年のコロナショックの際は、25%程度基準価額が下落しました。また、下落前の水準に戻ったのは2020年11月頃です。

つまり、値動きはほぼJPM Asia Pacific Incomeと同じです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2021年3月の人気ファンドには大きな変動がありました。先月のランキングと比較すると5つも新しいファンドが入っています。

本記事では、株式ファンドの商品1つとマルチアセットの商品2つをご紹介しました。やはり、株式のみへ投資するファンドの方がリターンは高い結果でした。

また、全世界を投資先にするファンドでも、中身の大半はアメリカが投資先だったりします。この当たりはしっかりと商品を確認してから購入を検討する必要があるでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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