セミリタイア生活をするならどこへ移住すればよいのでしょうか?
仕事に縛られることのないセミリタイア生活なら、住む場所をある程度自由に選ぶことができます。
住む場所によって生活費は大きく変わるだろうし、田舎すぎると単調な生活に飽きてしまうかもしれません。
充実したセミリタイア生活を送るには自分にあった場所を見つけることが重要なのです。
著者はセミリタイア生活をするなら地方都市への移住をおすすめします。
本記事では地方都市へ移住するメリットやおすすめのエリアを紹介していきます。
なぜ地方都市への移住がおすすめなのか?
セミリタイア生活を送るには東京を離れて地方都市へ移住するのがおすすめです。
その理由を以下にまとめます。
家賃の安さ
地方都市への移住を薦める最大の理由が家賃の安さです。
総務省実施の社会生活統計指標によれば、民営賃貸住宅の家賃(1ヶ月3.3m2当たり)は以下の通りです。
東京の家賃が頭一つ抜けていることが分かります。したがって、東京を避けるだけでも大きく家賃を下げられる可能性があります。
もちろん、上記は市町村別のデータではないので、東京でもエリアによっては安い物件も探せるでしょう。
しかし、地方移住で家賃を下げることは一つの選択肢になるはずです。
労働からの収入が極端に減るセミリタイア生活では、生活費をどこまで落とせるかが重要になります。
地方都市への移住であれば、生活費の中で最も大きなウェイトを占める家賃を削減できるのです。
新しい土地で心機一転できる
地方都市への移住であれば、新しい街で新しい経験を積むことができます。
セミリタイアを目指す方の多くは、都会での生活に疲れた方が多いのではないでしょうか。
そう言った方が自然豊かな地方へ移住することで、ゆったりとした生活リズムの中で生活ができます。
また、首都圏を離れることで、新しい文化や価値観にも触れることができます。
著者は地方出身ですが、久しぶりに実家に帰ると時間の流れが東京とは違うと感じることが多々あります。
地方移住なら都会の騒がしさから離れることができるので、精神的にも落ち着いて生活ができるでしょう。
移住支援制度がある
地方移住することで支援金を受け取れる可能性があります。
地方は人口流出が続いており、歯止めをかけるために国や市町村は様々な対策を立てています。
その1つが移住支援金制度です。
東京に在住または通勤する人が地方へ移住する場合に、最大100万円の地方支援金がもらえるケースがあります。
新生活のスタートにはお金がかかりますから、補助金をもらえるのであればかなり助かるでしょう。
候補になる地方都市の条件とは?
地方都市と言ってもたくさんの市町村が存在します。どのような基準で移住先を検討すればよいのでしょうか?
家賃の安さなどに加えて、以下のような条件を満たす地方都市への移住がおすすめです。
生活インフラが整っている
車を持たずとも生活できる都市です。
家計の中で大きなウェイトを占めるのが車の維持費です。
公共交通機関がある程度発達しているエリアであれば、車を持たずとも生活が可能です。
車を保有せずに自転車や公共交通機関を利用して生活できれば、生活費を大きく下げることができるでしょう。
スーパー、病院などが徒歩・自転車圏内に揃っているエリアを候補地として選定すべきです。
ある程度仕事の選択肢がある
いざとなった時に働ける場所があることも重要です。
セミリタイアではフルタイムの勤務を辞めるわけですが、適度に働く環境を確保することはセミリタイア生活を成功させる確率を上げます。
全く働かない生活を退屈に感じる方もいますし、必ずしもセミリタイア生活での資金繰りがうまくいくとは限らないからです。
これがど田舎ではどうでしょうか?インターネット上での仕事か農家さんのお手伝いなどに限られてしまいます。
ある程度の人口規模の都市に住めばそれなりの選択肢があります。自分に合った稼ぐ手段を探しやすくなるでしょう。
自分の趣味や生活スタイルを満たす都市
人によって求めるものは変わるのですが、ご自身の趣味や生活スタイルを満たす都市であることも重要です。
例えば、食の充実を求めるのであれば、食が有名なエリアを選ぶのもの1つの手です。
また、旅行好きであれば空港へのアクセス、国際線の有無なども重要な要素になるかもしれません。
セミリタイア後に自分がどのような生活をしたいのかによって、移住先は大きく変わります。
あまり田舎すぎない
あまりにも田舎すぎないことも重要です。
日本の人口減少は急速に進行しており、この20年~30年の間に多くの自治体が消滅するとも言われています。
特に過疎化が進行する田舎では、生活インフラが維持できなくなるようなエリアがたくさん出てくるでしょう。
よほどの田舎暮らしを実践したいのであれば別ですが、そのようなエリアへの移住はリスクが高いと言えます。
また、田舎暮らしは人付き合いの距離が都会とは大きく違います。
都会とは人の距離が違うので、田舎での生活をストレスに感じる可能性もあります。
著者おすすめの地方都市
それでは具体的にどのような都市がおすすめなのでしょうか?
ここでは上記を加味して著者の独断と偏見でおすすめの移住先をご紹介していきます。
福岡市
まず候補として考えたいのが福岡市です。
福岡市は九州最大の都市で人口は100万人以上います。川崎市と同等レベルの人口規模の都市です。
福岡の魅力はなんと言っても食です。
ラーメン、もつ鍋、明太子など様々な名物料理があります。
加えて、コンパクトシティで生活しやすいのもポイントが高いです。車なしでも生活でき、かつそこまで家賃が高くないエリアがあります。
そして、福岡市の中心地から空港までのアクセスの良さも魅力です。東京よりもアジアへの距離が近く国際便も多数あります。
名古屋市
名古屋市は人口200万人を超える中部地方最大の都市です。
東京、大阪に次ぐ日本の第三の都市であるため、いざとなった際に働く場所の確保もしやすいです。
また、東京と大阪の中間くらいに位置しており、どちらにも行きやすいのは魅力です。
ある程度の都市での生活を好むけれど、東京よりは家賃を抑えたい方にはおすすめです。
静岡市
静岡市は人口70万人程度の静岡県の県庁所在地です。
人口規模から考えても名古屋や福岡よりは小さい街になります。
一方で、その分自然豊かな環境で生活できる点は魅力です。
伊豆などは夏の旅行先として人気ですし、海産物などの食も有名です。
そして、何よりも東京へのアクセスの良さはポイントが高いです。
たまに東京に遊びに行きたい、用事は東京で済ます、けれど少し都心の生活には疲れた、そんな方にはちょうどよい都市になるでしょう。
松山市
松山市は愛媛県の県庁所在地で四国最大の都市です。
四国最大の都市であるものの、人口は約50万人ほどと多くありません。
一方で、そこそこの人口規模があるので、ある程度の交通インフラは整っています。
また、松山市と言えば道後温泉が有名です。より落ち着いた生活をしたい方にとってはおすすめの都市になるでしょう。
立場や状況によって移住先は大きく変わる
上記では4つの移住先の候補をご紹介しましたが、ご自身の置かれた状況によって移住先を選定する必要があります。
お子さんがいて教育のことを考えるのであれば、東京周辺の埼玉や千葉などを移住先に選んだ方がよいかもしれません。
ここではおすすめしませんでしたが、本格的に農業をやりたければもっと田舎を選択することが答えになるかもしれません。
年齢や家族構成、趣味によってもセミリタイア候補地は変わってくるのです。
本記事が自分にとって最適な移住先を探す参考になれば幸いです。