投資・資産形成

2023年6月におけるNISAの投資信託ランキングをご紹介!

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NISA(少額投資非課税制度)を活用して投資をするならどんな銘柄を選べばよいのでしょうか?

多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるでしょう。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。

そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券のNISAで購入されている人気銘柄のランキング(2023年6月)を解説していきます。NISAで投資する際の商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2023年5月のランキングは下記記事でもご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

NISAランキング_インド株インデックス
2023年5月におけるNISAの投資信託ランキングをご紹介!みなさんはNISA(少額投資非課税制度)を活用して資産形成をされていますか? 本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の2023年5月のNISAランキングをご紹介していきます。NISAの活用を検討されている方、活用されている方はぜひ御覧ください。...

2023年6月のNISAランキング

2023年6月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
3 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 楽天・全米株式インデックス・ファンド
4 SBI・全世界株式インデックス・ファンド 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
5 eMAXIS Slim国内株式(日経平均) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
6 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
7 ニッセイ日経225インデックスファンド iFreeレバレッジ NASDAQ100
8 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス iFreeNEXT インド株インデックス
9 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) キャピタル世界株式ファンド
10 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 楽天レバレッジNASDAQ-100

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は6月のつみたてNISAの積立設定金額ランキング楽天証券は6月のNISAの積立設定金額ランキング。

SBI証券では日本株の好調ぶりもあって日経平均に連動するインデックスファンドが2つランクインしました。5位の「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」と7位の「ニッセイ日経225インデックスファンド」です。

楽天証券は先月7位だった「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が外れて「楽天レバレッジNASDAQ-100」がランクインしました。1位〜7位までは先月のランキングから銘柄/順位ともに変動はありませんでした。

ランキング上位商品のご紹介

2023年6月_NISA_eMAXIS Slim国内株式(日経平均)今月はSBI証券の5位にランクインした「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」をご紹介していきます。

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)

「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」は日経平均の株価に連動するように設定された投資信託です。

日本の株式市場を広範に網羅するTOPIX(東証株価指数)とは異なり、東京証券取引所プライムに上場する中から市場流動性の高い225銘柄に絞った指数です。

なお、「eMAXIS Slimシリーズ」は業界最低水準の運用コストを目指すことをコンセプトに掲げています。

そのため、信託報酬は税込で年率0.143%と格安です。7位の「ニッセイ日経225インデックスファンド」の信託報酬(年率0.275%)よりもかなり低い水準です。

ただし、純資産総額は2023年5月末時点で約280億円と少なめであることは気になります。

同じく「eMAXIS Slimシリーズ」で人気の「S&P500指数」や「全世界株式」に連動する商品は1兆円以上の純資産総額があります。

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)の構成銘柄

「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」の組入上位10銘柄を下表に示します。

1位のファーストリテイング(ユニクロ)の割合が10%以上と高くなっています。2位の東京エレクトロンは半導体関連の会社ですがこちらも6%以上あります。

順位 銘柄 比率
1 ファーストリテイリング 10.6%
2 東京エレクトロン 6.3%
3 アドバンテスト 3.9%
4 ソフトバンクグループ 3.6%
5 ダイキン工業 2.9%
6 KDDI 2.8%
7 ファナック 2.6%
8 信越化学工業 2.3%
9 テルモ 1.8%
10 TDK 1.7%

出典:eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の月次レポート(2023年5月末時点)を基に作成

セクター別の割合

次に「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」のセクター別の投資割合を下表に示します。

1位は電気機器で約25%と高い割合です。上位銘柄では東京エレクトロン、アドバンテスト、TDKなどが含まれます。2位は小売業ですがこちらはファーストリテイリングの10%大部分を占めています。

順位 セクター 構成比
1 電気機器 25.3%
2 小売業 12.1%
3 情報・通信業 10.0%
4 医薬品 6.9%
5 化学 6.9%
6 機械 5.5%
7 サービス業 4.5%
8 輸送用機器 4.2%
9 精密機器 4.0%
10 食料品 3.5%

出典:eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の月次レポート(2023年5月末時点)を基に作成

リターン

「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」のリターンを下表に示します。

なお、比較対象のためにその他「eMAXIS Slim」シリーズの商品も一緒に示しています。

銘柄 2019 2020 2021 2022
国内株式(日経平均) 20.6% 18.1% 6.4% -2.4%
先進国株式 28.9% 9.0% 38.3% 3.8%
全世界株式(除く日本) 27.5% 9.0% 34.1% 2.3%
全世界株式(オール・カントリー) 26.8% 9.0% 32.7%  2.1%
全世界株式(3地域均等型) 21.6% 8.7% 19.3%  -1.6%
米国株式(S&P500) 30.5% 10.3% 44.5%  6.0%
バランス(8資産均等型) 16.3% 1.0% 16.0% -0.5% 
新興国株式 18.4% 8.8% 8.7% -8.5% 

国内株式(日経平均)のリターンは、2020年は他の銘柄と比較してかなり高いのが特徴です。

一方で、2021年は一番低いリターンです。2019〜2022のトータルリターンで考えると、先進国株式や米国株式などよりもかなり低いリターンです。

まとめ

本記事では2023年6月のNISA人気ランキングをご紹介しました。また、SBI証券の5位にランクインした「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」の詳細を解説しました。

「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」は日経平均に連動する投資信託です。最近日本株が好調であるため人気が出ているのかもしれません。

一方で、2019〜2022のリターンの比較では先進国株式や米国株式に大きく遅れを取っています。2023年の日本株は調子がよいですから今後に期待したいところです。

以上、ご参考になれば幸いです。

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