こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2024年6月)を解説していきます。
2024年6月のNISAランキング
2024年6月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
2 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
3 | 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
4 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
5 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
6 | Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式) | 楽天・NASDAQ-100インデックスファンド |
7 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | iFreeNEXT FANG+インデックス |
8 | iTrustインド株式 | TracersS&P500トップ10インデックス(米国株式) |
9 | HSBC インド・インフラ株式オープン | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株 | 楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年6月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年6月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券では「日経平均高配当利回り株ファンド」と「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」の2銘柄が外れて、「HSBC インド・インフラ株式オープン」と「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」がランクインしました。
楽天証券のランキングでは「iFreeNEXT インド株インデックス」が外れて、「TracersS&P500トップ10インデックス(米国株式)」が新たにランクインしました。
先月のランキングでご紹介した「TracersS&P500トップ10インデックス(米国株式)」は設定されたばかりの銘柄ですが、今月は両方のランキングにランクインしました。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の10位にランクインした「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」をご紹介します。
ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株
「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」はSOX指数(PHLX SEMICONDUCTOR SECTOR指数)の動きに連動する投資成果を目指す銘柄です。
SOX指数は米国上場の半導体関連企業30銘柄で構成される指数です。
本銘柄であれば、AIブームによって株価が大きく上昇している半導体セクターへ投資が可能です。
本銘柄は2023年3月31日に設定された新しい銘柄です。その影響もあり、純資産総額は2024年5月末時点で300億円ほどと多くない点は注意が必要です。
なお、信託報酬は年率0.1815%と良心的な水準です。
構成銘柄
「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」の構成銘柄を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | エヌビディア | 15.3% |
2 | ブロードコム | 9.6% |
3 | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) | 6.3% |
4 | マイクロン・テクノロジー | 5.1% |
5 | クアルコム | 4.7% |
6 | アナログ・デバイセズ | 4.4% |
7 | 台湾セミコンダクター(TSMC) | 4.3% |
8 | テキサス・インスツルメンツ・インコーポレーテッド | 4.3% |
9 | KLA | 4.1% |
10 | マイクロチップ・テクノロジー | 4.1% |
出典:ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株の月間レポートを基に作成(2024年5月末時点)。
1位は最近好調のエヌビディアで15%と高い割合になっています。
基本的には米国企業がメインですが、台湾とオランダの企業も含まれています。10位以内では7位に入っているTSMCが台湾の企業です。
リターン
「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」のリターンをご紹介します。
なお、比較対象のためにランキング1位と2位のeMAXIS Slim シリーズの商品のリターンも一緒に示しています。
銘柄 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|
ニッセイSOX指数 | 63.2% | 40.8% | 63.7% | -26.1% | 43.3% |
全世界株式(オール・カントリー) | 26.8% | 9.0% | 32.7% | -5.6% | 19.6% |
米国株式(S&P500) | 30.5% | 10.3% | 44.5% | -6.1% | 23.3% |
2023年3月に設定されたばかりの銘柄であるため、2023年はファンド設定時から年末までのリターンです。また、2022年以前はベンチマークの収益率になります。
過去のリターンからは年間で60%を超えるような高いリターンを記録しています。S&P500指数やオルカンをはるかに凌ぐリターンです。
一方で、2022年は「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」が最も大きく下落しています。
半導体セクターは高いリターンが狙えるものの、下落時はその分大きく下がる傾向があります。
まとめ
本記事では2024年6月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の10位にランクインした「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」の詳細を解説しました。
「ニッセイSOX指数インデックスF 米国半導体株」は今話題の半導体セクターへ投資ができる銘柄です。
過去の傾向からは高いリターンを記録していますが、下落時には大きく下がる傾向があるため注意が必要です。
メインの投資先にはおすすめしませんが、少額の投資であれば面白い投資先になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。