投資・資産形成

サラリーマンがすべき投資戦略とは?

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最近は投資に関する話題を聞くことが増えましたね。投資をすることが一般的になりつつあるようです。

一方で、サラリーマンとして毎日会社で働き、残業や休日出勤で時間がなければ、投資や資産運用について考える余裕なんてありません。多くの方が何をしてよいか分からない状況でしょう。

そこで本記事ではサラリーマンがどのような戦略で投資をすべきか解説していきます。実はサラリーマンが取るべき投資戦略は非常にシンプルです。

サラリーマンは投資から逃れられない

サラリーマン_投資戦略昨今の日本の状況を考えると、サラリーマンは投資から逃れることはできません

日本の企業では給料アップはほとんど期待できませんし、たとえ給料が上がっても大部分は税金として取られてしまいます。また、人口減少で経済状況は悪化する一方で、今後も増税される可能性が高いでしょう。

つまり、何もしなければ日々の生活は苦しくなる一方です。

年配の方々には「同じ会社に何十年と勤めて、退職金をたんまりもらって、老後はゆとりのある生活」という必勝パターンがありました。給料もどんどん上がっていましたので、投資をする必要はありませんでした。

一方で、今の時代を生きるサラリーマンは日々の生活で目一杯な状況です。投資の力を借りて状況を打破する必要があるのです。

サラリーマンの特徴って何?

サラリーマンの投資戦略を考える前に、まずは一般的な日本のサラリーマンの特徴について整理していきます。

給料が安定している

毎月の給料がある程度一定という点です。

もちろん業績の悪化などによって減給やボーナスカットはあり得ます。しかし、基本的には毎月の給料は一定で、毎年1回の昇給があるかないか程度でしょう。

個人事業主の場合はダイレクトに売り上げの影響を受けます。そういった方々と比較すれば、サラリーマンの給料は基本的に安定していると考えられます。

今月の給料は40万円だけど来月は20万円なんてことは基本的にないのです。

爆発力がない

給料は安定しているものの、高額な給料を得にくいという特徴があります。

例えば、芸能人やアスリートのように年収数億円のような会社員はほぼいないでしょう。

基本的には会社のシステムの中で勤続年数や役職などによって給料が決まります。いくら成果を上げてもサラリーマンの給料アップはたかが知れています。

サラリーマンでは一発逆転できるほどの高年収になることは難しいのです。

会社へ拘束される

会社へ拘束される時間が長いのもサラリーマンの特徴です。

最近はリモートワークも普及し始めていますが、それでも多くの企業はオフィスでの勤務を求めています。

通勤時間や残業時間を入れれば、平日は12時間以上拘束なんてこともザラです。

また、コロナも明けて飲み会などが再開し始めています。休日にゴルフなどもあるかもしれません。

このように会社に拘束される時間が長いこともサラリーマンの特徴です。

サラリーマンがすべき投資戦略とは?

サラリーマンの特徴を考えると積立投資との相性が抜群であることが分かります。

サラリーマンは高額な年収を期待できない代わりに収入は比較的安定しています。簡単にクビにされることもありませんので、毎月一定の金額を投資へ回し続けるようなシステムを構築しやすいです。

また、多忙であることから投資の勉強や銘柄の分析に多くの時間を割くことはできません。

上記を踏まえて、積立投資を前提にしたサラリーマンの投資戦略を以下にまとめます。

戦略1:インデックス投資で積み立ての習慣を作る

サラリーマンがやるべき投資はインデックス投資です。

インデックス投資とは日経平均やニューヨークダウなどの株価指数へ連動する投資成果を目指す投資手法です。

例えば、日経平均に連動する投資信託(インデックスファンド)を1つ購入すれば、日本の企業225社を間接的に保有することになります。

この投資方法の利点は労力をかけずにある程度の成果が期待できる点です。

インデックス投資を数十年など中長期的に実践できれば、年率4~6%程度のリターンが期待できると言われています。

個別株投資では銘柄の詳細な分析が必要ですが、インデックス投資なら米国株全体や全世界株式などへの分散投資が1つの銘柄で完結します。忙しいサラリーマンに打ってつけの投資手法です。

しかも、投資信託であれば100円から投資ができますから、少額から投資を始めやすいです。

結論として、まずサラリーマンがやるべきなのはインデックスファンドへ積立投資をし、投資の習慣をつけていくことです。

戦略2:税制優遇制度をしっかり使う!

そして、税制優遇制度をフルで活用することも重要です。

サラリーマンは会社から税金や社会保険料が天引きされます。個人事業主のように経費をうまく活用することができませんので、サラリーマンができる節税対策は限られています。

したがって、資産形成を効率的に行うには国が用意している以下のような税制優遇制度をしっかり使うことが重要です。

  • NISA(少額投資非課税制度)
  • 確定拠出年金

NISA(少額投資非課税制度)

投資をする場合、通常は配当金や値上り益に約20%の税金がかかります。

一方で、NISA制度を活用すれば、NISA口座内での取引には基本税金が発生しません。

新NISA 活用戦略
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2024年から始まる新NISAでは非課税枠が一人あたり1,800万円と大幅に拡充されます。

この非課税枠を積立投資でどんどん埋めていくことが重要です。まずはこの枠を埋めることだけに専念してもよいくらいです。

確定拠出年金

確定拠出年金は老後資金の確保を目的に国が用意している制度です。

60歳までお金を引き落とせないというデメリットはありますが、NISA同様に運用時の利益は非課税ですし、拠出時にも節税のメリットがあります。

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資産運用が軌道に乗ってくれば、NISAの1,800万円の非課税枠を埋める見通しが立ってくるはずです。もしそこまで投資額が増やせたのなら、是非とも活用を検討したい制度です。

戦略3:配当金を増やしていく

NISAと確定拠出年金も満額やっているのなら、次に検討したいのが配当金を増やすことです。

税制優遇制度をきちんと満額使い切れるのであれば、もうお金に困ることはないと言ってよいでしょう。

逆にお金を増やすことが楽しくなってしまい、投資をやめられなくなるステージに突入します。投資にばかりお金を回してしまうので、いつまで経っても生活がよくなりません

そこで、ここまで来たら追加投資分は投資信託ではなくETF(上場投資信託)へ切り替えていきます。

ETFは投資信託が上場したもので、株と同じようにリアルタイムでの売買ができます。また、年数回程度分配金を受け取ることができます。

受け取った分配金は日々の生活に使っていくと決めるのです。そうすればお金を貯めると同時に生活の質を上げていくことができます。

著者からのアドバイス

ここでは2023年現在で投資歴約7年の著者の投資経験をもとに、これから投資を始める方が気を付けるべきポイントについてまとめていきます。

著者はサラリーマンとして働きながら30代で数千万円規模の資産を作りました。投資手法は本記事で紹介したインデックス投資が中心です。

プロの専門家を使う必要はない

お金や資産運用と聞くと、難しいし失敗できないのでプロに相談した方がよいと考えがちです。

しかし、インデックス投資であれば専門家にお金を払ってまでアドバイスを求める必要はありません。現に私自身も独学でここまで資産を増やしてきました。

今の時代はインターネット上で簡単に情報が取れますし、優良な投資本もたくさんあります。

また、インデックス投資は100円などの少額から投資ができます。数百円レベルであればたとえうまくいかなかったとしてもダメージはほとんどありません。

資産運用は一生付き合っていくものですから、自分で進んで勉強をしていくことが重要です。専門家にお金を払うのではなく、まずは少額から自分で試して学んでいく方がよいのです。

急いでお金持ちになろうとしない

誰しもすぐにお金持ちになりたいと思うものです。

周りの人が自分よりも資産を持っていれば早く自分も増やしたい焦ってしまいます。しかし、急いで資産を増やそうとするとうまくいかないことばかりです。

投資額を必要以上に多くしてしまったり、リスクの高い投資へ手を出したりして損をすることがほとんどです。結果として遠回りになるのです。

また、宝くじなどで急にお金持ちになった方はその後破産してしまう人が多いと聞きます。彼らは大金の使い方に慣れていないのです。

時間をかけて資産形成に取り組むことで、お金の使い方や扱い方を学ぶことができます。そうすれば一生お金に困ることはないでしょう。

資産運用にハマろう!

資産運用は最初が大変です。なぜなら、少額だと投資しても大きく資産を増やすことができないからです。

一方で、投資額が大きくなるにつれて指数関数的にお金が増えるようになります。そうなると資産がどんどん増えていくので資産運用も楽しくなってきます。

そして投資についてもっと知りたくなります。この状態に到達すれば投資にハマった状態、つまり投資が趣味になります。

自分でどんどん学べるようになるし、資産も増えて精神的に楽になります。このようなよい循環ができてくるので、生活の質も上がっていくでしょう。

まとめ

本記事ではサラリーマンの投資戦略についてまとめました。

サラリーマンは給料は安定してるものの、爆発力はなく一気にお金持ちになることはできません。一方で、積立投資との相性は抜群ですから、じっくり資産を作っていくのがよいでしょう。

また、国が用意している投資の優遇制度を活用することが重要です。これらの制度を最大限使うことさえできればお金に困ることはほぼないでしょう。

投資を始めて資産が増えてくるとどんどん楽しくなるし、生活の質も向上していきます。投資はとっつきにくいかもしれませんが、やるべきことは至ってシンプルです。少額からでよいのでまずは始めてみることが重要です。

以上、ご参考になれば幸いです。

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