2024年9月の最新の分配金速報は以下の記事でご紹介しています。
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)という商品をご存知でしょうか?
VTは約9,500銘柄の株式へ投資する商品で、この商品だけで世界中の株式を保有することができます。
VTは年4回(3月、6月、9月、12月)の分配金を出しますが、2022年6月の分配金がバンガード社より公表されました。
本記事ではVTの2022年6月の分配金をご紹介するとともに、過去の分配金推移について考察していきます。
VTの特徴
- 世界中の約9,500銘柄で構成
- VTだけで世界中の株式を保有可能
- 投資対象は50%以上がアメリカ
VTの2022年6月の配当金
VTの2022年6月の配当金は「0.5978ドル/株」でした。
2021年6月が「0.5049ドル/株」ですから、前年同時期から約18%もの大幅な増配になりました。
過去の配当金との比較
VTの年間配当金の推移を下図に示します。
コロナショックの影響で2020年は20%近い大幅な減配になりましたが、1年で回復しました。2021年の年間配当金は過去最高を記録しています。
次に2022年6月の分配金を反映させた各月の配当金推移を示します。
注:配当金の単位はドル/株。
2022年6月は2008年の設定以来、過去最高の配当金(6月)になりました。3月と6月の合計で考えても、2019年の0.8318ドル/株を超えて過去最高を記録しています。
前年は12月の配当金がかなり高かったため12月を待たないと分かりませんが、今年も増配の可能性が出てきました。
2022年の株価推移
VTの2022年年始からの株価推移を示します。
年始の1月3日は108.05ドル/株でしたが、6月17日時点の株価が83.97ドル/株です。年始から株価は下落し続けており、20%以上も下落しました。
出典: Yahoo finance
配当利回り
2022年6月17日時点の株価を基に配当利回りを計算してみましょう。
① 2021年の年間配当金を基準にした場合
1.955ドル/株÷83.97ドル/株→約2.33%
② 2021年9月〜2022年6月の分配金を基準にした場合
2.052ドル/株÷83.97ドル/株→約2.44%
年始以降の株価下落によって、VTの配当利回りは2.3%以上になっています。基本的には値上り益を狙う商品ですが、利回りも魅力的な水準になってきました。
まとめ
2022年6月の配当金は前年同時期から大幅な増配になりました。
年始から株価の下落が続いている状況ですが、積立投資を継続することで問題ないでしょう。株価下落は辛いかもしれませんが、配当金は増配傾向にありますし、利回りも2%台半ばとかなり高くなっています。
みなさんも全世界の株式へ投資できるVTの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
以上、ご参考になれば幸いです。