投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2025年5月)

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2025年5月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきますので、ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2025年4月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETF週間売買ランキングを考察(2025年4月)
米国ETF週間売買ランキングを考察(2025年4月)本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2025年4月末時点)をご紹介します。また、ランキング上位のGLDについて詳細をご紹介します。...

2025年5月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2025年5月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
2 iシェアーズ 米国短期国債 ETF(SHV) Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
3 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
4 バンガード S&P 500 ETF (VOO) Direxion デイリー TSLA ブル2倍株式(TSLL)
5 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) グラナイトシェアーズ2倍ロングNVDAデイリーETF(NVDL)
6 Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF (NVDU) プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ)
7 プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF(NVDU)
8 JPM ウルトラ ショート インカム ETF (JPST) シェアーズ MSCI ドイツ ETF (EWG)
9 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)
10 JPM NDAQ エクイティプレミア インカム ETF (JEPQ) バンガード S&P 500 ETF (VOO)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成SBI証券は5/26~5/30楽天証券は5/25~5/31の週間売買代金ランキング。

SBI証券では4銘柄の入れ替えがありました。GLDM、SQQQ、SPXL、GLDMが外れて、NVDU、JPST、VTI、JEPQがランクインしました。

楽天証券も4銘柄の入れ替えで、PTIR、GLDM、VTI、GLDが外れて、TSLL、NVDL、NVDU、JEPQがランクインしました。

両ランキングともにブル型やベア型の銘柄が多数入っている点には注意が必要です。

ランキング上位の商品のご紹介

JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)今月はSBI証券の10位にランクインしたJEPQの概要をご紹介します。

  • JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)

JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)

JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)は、世界を代表するテックカンパニーで構成されるナスダック100指数を投資対象にする銘柄です。

ただし、株式を保有して値上り益を追求するだけでなく、コールオプションの売却を組み合わせることで、インカム収益の獲得を目指しています。

コールオプション:あらかじめ決められた価格で商品を買う権利のこと。

JEPQの特徴はこのコールオプションの売却を原資に毎月分配があることです。しかも分配金利回りが非常に高く、10%を超えるレベルです(2025年6月時点)。

2022年に誕生した比較的新しい銘柄でありながら、2025年6月時点で約26,000百万米ドルの純資産総額とかなり多くの資産を集めています。

インカム好きの日本人投資家からも人気を集めている商品です。

なお、経費率は0.35%/年と毎月分配にしては悪くない水準です。

投資銘柄

JEPQの組入銘柄のトップ10を下表に示します。

順位 銘柄 構成比
1 APPLE 7.4%
2 MICROSOFT 6.9%
3 NVIDIA 6.4%
4 AMAZON 4.8%
5 ALPHABET 4.0%
6 BROADCOM 3.3%
7 META PLATFORMS 3.1%
8 NETFLIX 3.1%
9 TESLA 2.3%
10 COSTCO 1.9%

注: JEPQのFact Sheetを基に作成(2025年4月末時点)

投資対象がナスダック100指数であるため、Apple、Microsoft、Nvidiaと誰もが聞いたことがある銘柄が上位に並んでいます。

セクター別の割合

次にJEPQのセクター別の投資割合を下表にまとめます。

順位 セクター 構成比
1 情報技術 40.6%
2 通信サービス 13.3%
3 一般消費財 12.2%
4 ヘルスケア 5.0%
5 生活必需品 4.7%
6 資本財 3.7%
7 金融 3.2%
8 公益事業 1.2%
9 素材 1.0%
10 エネルギー 0.2%
11 不動産 0.2%

注: JEPQのFact Sheetを基に作成(2025年4月末時点)

情報技術、通信サービスの比率が圧倒的に高くなっています。

ナスダック100指数が主にテクノロジー系の企業で構成されていますので、当然と言えば当然の結果です。

株価推移

JEPQの株価推移を下図に示します。

JEPQ_株価推移_2025年6月出典:Yahoo finance

赤の線がナスダック100指数、青がJEPQになります。

JEPQはコールオプションを売却するため、値上り益の収益は限定的になります

十分な運用期間があるわけではありませんが、上図からは株価上昇はあまり見込めないと考えた方がよいでしょう。

分配金利回り

次にJEPQの分配金利回りです。

6月6日時点の株価を基に計算した分配金利回りは以下の通りです。

① 2023年年間分配金

5.00088÷52.70→9.49%

② 2024年年間分配金

5.44331÷52.70→10.33%

このようにJEPQは10%近い分配金利回りがあります。

しかも、2025年は2024年と比較して増配していますので、直近12回で計算すると分配金利回りはさらに高くなります。

まとめ

本記事では2025年5月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、SBI証券の10位にランクインしたJEPQの概要をご紹介しました。

JEPQは米国の大型成長株の保有とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオから株式の配当金とオプションプレミアムを獲得し、これらのインカムを原資として毎月分配を目指す銘柄です。

運用実績が短いため参照できるデータが少ないですが、基本的にはインカムに特化した銘柄だと言えます。

分配金利回りは10%を超える水準ですから、配当金を好む投資家にとっては魅力的な銘柄になるでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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