投資・資産形成

ぱっとしない?日本の高配当株ETFを徹底比較!

米国の高配当株ETFだけでなく、日本の高配当株ETFへも投資したくありませんか?

高配当株といえば米国が有名ですが、やはり米国への集中投資を不安に感じる方もいるでしょう。日本の高配当株へも投資できれば、為替の影響を気にする必要がありません。

そこで、本記事では日本の高配当株ETFについてご紹介します。配当利回りの高い5つの商品をご紹介しますので、日本株へ投資を検討されている方はぜひご覧ください。

日本の高配当株ETFを徹底比較!

主要な日本の高配当株ETFを確認していきましょう。2021年1月時点で3%以上の配当利回り投資対象が株式(REITを含まない)のものを抽出しました。

主要な日本の高配当株ETF

  • MAXIS 日本株高配当70マーケットニュートラル(1499)
  • 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 (1489)
  • 野村日本株高配当70連動型上場投信 (1577)
  • ダイワ上場投信−TOPIX高配当40指数 (1651)
  • One ETF高配当日本株 (1494)

これらの高配当株ETFの利回りや信託報酬、純資産総額などを比較します。

コード 配当利回り 信託報酬 純資産総額 売買単位
1499 3.85% 0.40% 約59億円 1口
1489 3.68% 0.28% 約278億円 1口
1577 3.41% 0.32% 約677億円 1口
1651 3.32% 0.19% 約170億円 10口
1494 3.18% 0.28% 約154億円 1口

注:2021年1月時点の情報を基に作成。配当利回りは2021年1月26日時点。 信託報酬は税抜で表示。

高配当株へ投資するなら、配当利回りは税引後3%(税引前3.75%)はほしいところです。しかし、3.75%以上の配当利回りがあるのは「MAXIS 日本株高配当70マーケットニュートラル」だけです。

純資産総額は「野村日本株高配当70連動型上場投信」が約677億円とある程度集まっていますが、その他のETFは金額が大きくありません。

特に、1499は約59億円とかなり少ない額です。つまり、お金が集まっていない不人気商品であることを意味します。

以下では、もう少し詳細に個々のETFを確認していきます。

MAXIS 日本株高配当70マーケットニュートラル(1499)

今回ご紹介した中で配当利回りが最も高いETFです。2017年12月に上場したETFですが、純資産総額は約59億円とあまりお金が集まっていません。

信託報酬が0.40%と今回ご紹介した中で最も高いこともマイナスです。1口から投資が可能で、最低投資金額は約8千円です。

商品名の通り約70銘柄へ投資するETFで、上位10社は下表の通りです。携帯会社、自動車メーカーなどが上位に入っています。

順位 銘柄 構成比
1 トヨタ自動車 6.02%
2 日本電信電話 5.49%
3 KDDI 5.43%
4 ソフトバンク 5.08%
5 日本たばこ産業 5.03%
6 武田薬品工業 4.58%
7 三菱商事 4.32%
8 日産自動車 3.79%
9 伊藤忠商事 3.61%
10 デンソー 3.37%

出典:三菱UFJ国際投信HPを基に作成。上位銘柄は2020年12月末時点。

日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)

先にご紹介した1499よりは低いものの、税引後3%弱の配当利回りがあります。信託報酬が0.28%と1499と比較して安い点もよいでしょう。

こちらも2017年に設定されたETFですが、1499の4倍以上の資金(約278億円)を集めています。1口から購入可能で、最低投資額は約3万円です。

1489は約50銘柄の高配当株へ投資するETFで、上位10社は下表の通りです。景気敏感株である銀行や商社などが上位にランクインしています。

順位 銘柄 構成比
1 日本たばこ産業 3.79%
2 三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.68%
3 三井住友フィナンシャルグループ 3.65%
4 三菱商事 3.61%
5 キャノン 3.36%
6 みずほフィナンシャルグループ 3.25%
7 日本電信電話 3.24%
8 東京海上ホールディングス 3.16%
9 武田薬品工業 3.08%
10 MS&ADインシュアランスグループホール 3.05%

出典:NEXT FUNDSのHPを基に作成。上位銘柄は2020年12月末時点。

野村日本株高配当70連動型上場投信 (1577)

1577は今回ご紹介する中で最も資金を集めているETFです。配当利回りは3.41%ですから、税引後は約2.7%程度です。

2013年に上場したETFで今回ご紹介した中では最も歴史のある商品です。信託報酬は0.32%と1489よりも若干高いです。

こちらの商品も1口から購入可能で、最低投資額は約2万円です。

1577はその他の商品と比較して、上位商品の占める割合が低めで、最も投資比率が大きいヤマハ発動機でも2%以下です。

順位 銘柄 構成比
1 ヤマハ発動機 1.78%
2 豊田通商 1.69%
3 王子ホールディングス 1.67%
4 三菱瓦斯化学 1.66%
5 かんぽ生命保険 1.65%
6 ブラザー工業 1.65%
7 デンカ 1.62%
8 アマダ 1.61%
9 鹿島建設 1.57%
10 野村不動産ホールディングス 1.57%

出典:NEXT FUNDSのHPを基に作成。上位銘柄は2020年12月末時点。

ダイワ上場投信−TOPIX高配当40指数 (1651)

1651はその名の通り、約40銘柄へ投資するETFです。こちらも2017年に設定された比較的新しいETFです。

信託報酬は今回ご紹介した中で最安の0.19%です。一方で、配当利回りは3.31%とそこまで高くありません。40銘柄への集中投資をするのならもう少し高い配当利回りが欲しいところです。

上位10社の銘柄を下表に示します。今までご紹介した商品とほぼ同じラインナップです。

順位 銘柄 構成比
1 トヨタ自動車 5.7%
2 東京エレクトロン 5.4%
3 本田技研 5.0%
4 三菱UFJフィナンシャルG 4.9%
5 三井住友フィナンシャルG 4.8%
6 KDDI 4.6%
7 伊藤 忠 4.5%
8 武田薬品 4.3%
9 東京海上HD 4.1%
10 みずほフィナンシャルG 3.9%

出典:ダイワ上場投信のHPを基に作成。上位銘柄は2020年12月末時点。

One ETF高配当日本株 (1494)

こちらも2017年に設定されたETFで、日本の高配当株約50銘柄へ投資する商品です。

信託報酬はその他商品と同等レベルの0.28%です。配当利回りは3.19%であるため、税引き後では約2.5%まで落ちてしまいます。高配当株ETFとしては物足りない水準です。

上位10社の銘柄を下表に示します。今までご紹介してきた商品の上位銘柄とほぼ同じです。

順位 銘柄 構成比
1 日本たばこ産業 4.12%
2 デンカ 3.46%
3 五洋建設 3.11%
4 大東建託 3.05%
5 三菱瓦斯化学 2.94%
6 SANKYO 2.88%
7 豊田通商 2.88%
8 クレハ 2.78%
9 アサヒホールディングス 2.71%
10 オリックス 2.68%

出典:アセットマネジメントOneのHPを基に作成。上位銘柄は2020年12月末時点。

日本の高配当株ETFへの投資はありか?

高配当株への投資を考えるのなら、やはり税引き後3%である3.75%の配当利回りを確保したいものです。配当利回りだけを考えれば1499と1489が候補になるでしょう。

一方で、最も配当利回りの高い1499は信託報酬が高いことや総資産総額が少ないことが問題です。また、1489の上位銘柄には銀行などの景気敏感株が多く、不景気での減配が予想されます。現に1499、1489ともに2020年の配当金は2019年と比較して減配でした。

このように日本の高配当株ETFは米国の高配当株ETF(VYM、HDV 、SPYD)と比べるとかなり見劣りします。

個別株への投資は資金が必要

そのため、個別株へ直接投資すればよいという考え方もあります。ただし、日本の個別株の場合は単元株制度の関係で、1銘柄数十万円単位の投資額が必要です。

したがって、投資資金が少ない場合は今回ご紹介したようなETFを活用するのもありかもしれません。これらのETFを保有してどのような値動きをするのか勉強していき、徐々に個別株へステップアップしていく方法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本の高配当株ETFはぱっとしない商品ばかりでした。ただし、投資資金が少ない方にとっては、これらのETFへの投資も検討するに値するでしょう。

私自身も米国以外の高配当株へ投資していきたいので、これらのETFの活用も検討していきたいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

米国の人気高配当株ETFはこちらをご覧ください。

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