こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
少子高齢化、増税、年金制度の変更など私達が置かれている状況は厳しいと言わざるを得ません。そうなると問題になるのが老後資金の確保についてです。
本記事では老後に配当金生活を送るという選択肢について深堀りしていきます。
早期リタイアではなく老後に配当金生活に送るのであればハードルはそれほど高くありません。できるだけ若いうちから配当金生活への準備を進めておくとよいでしょう。
老後に配当金生活を送ることはありなのか?
老後に向けて配当金生活の準備を進めておくことはかなりおすすめです。
少子高齢化により公的年金の支給額が減る可能性が指摘されています。つい最近も政治家が年金制度改革の必要性を口にして話題になりました。
詳しくは割愛しますが、特に厚生年金、つまり会社勤めしている方の年金支給額が少なくなる可能性があります。これはたとえ定年まで会社員を勤め続けたとしても、公的年金だけでは老後は暮らせないことを意味します。
人生100年時代と言われる通り、平均寿命も伸びています。年金の支給開始年齢も上がっていくことが予想されます。現在20代や30代の方は70歳〜75歳まで働き続けなければいけないといった事態にもなりかねません。
老後資金の準備は確定拠出年金を活用すべき!
公的年金の不足分をどのように準備すべきかというと、まず第一に「確定拠出年金」を活用すべきです。
国は公的年金だけでは老後資金が不足することを分かっており、「確定拠出年金」という制度を整備しています。
この制度には会社が導入している場合に加入できる企業型確定拠出年金と、基本的に誰でも入ることができる個人型確定拠出年金(iDeCo)の2つがあります。どちらも税制メリットが大きいので、有効活用すればかなりお得に老後資金を準備できます。
ただし、確定拠出年金を活用してもまだ余力があるという方には、老後に向けて配当金生活の準備をすすめることがおすすめです。
以下では、老後に配当金生活を送るメリットについてご紹介していきます。
老後に配当金生活を目指すべき理由
年金だけでは生活できない!
皆さんは国民年金や厚生年金をどの程度もらえるかご存知でしょうか?
以下に国民年金受給者と厚生年金受給者の平均年金受給額を示します。
厚生年金加入者の平均受給額は14万円程度です。この金額だけで生活できないことはないかもしれませんが、生活するのがやっとな水準でしょう。
一方で、国民年金の場合は6万円にも満たない支給額です。国民年金だけではどう考えても生活するのは無理です。
冒頭で説明したとおり、会社員が加入する厚生年金の支給額が下がる可能性があります。また、国民年金は一定の支給額は確保されるものの、減額の可能性があると言われています。少子高齢化の影響はそれほど大きいのです。
もしこの公的年金に加えて、月5万円~10万円の配当収入があったらどうでしょうか?
厚生年金受給者なら月20万円以上、国民年金受給者も月15万円レベルになります。働かなくても生きていけるレベルの生活費の確保が可能です。
配当金生活を目指すのは大変ではない!
しかし、そんな簡単に月5万円以上の配当金を準備できるのでしょうか。
税引後利回り3%の高配当株へ投資したとしても、以下のように多大な資金が必要です。
- 月5万円の配当を得るために必要な資金:2,000万円
- 月10万円の配当を得るために必要な資金:4,000万円
もちろん、ほとんどの人はこんな大金を20代~30代に準備することはできません。しかし、「年金をもらう老後までに」という条件付きであれば、実はそこまで難しいことではありません。
以下に、20歳~60歳までの40年間に積立投資を継続した場合のシミュレーション結果を示します。
株式のリターンを5%/年と仮定すると、月数万円の積立で十分な資金を準備できます。
積立投資のシミュレーション結果
条件:毎月同額の積立を40年間継続、リターンは5%/年
・月1万円の投資:15,260,202円
・月2万円の投資:30,520,404円
・月3万円の投資:45,780,605円
月2万円の積立が継続できれば、月5万円の配当を得るために必要な2,000万円を余裕で突破できます。月2万円の投資で得られる3,000万円は月7.5万円以上の配当金に相当する金額です。
月5万や10万円を投資しろと言っているわけではありません。月2万円程度であれば何とか継続できそうではないでしょうか。
配当金生活なら増配も期待できる
正しい商品に投資していれば、増配が期待できる点も配当金生活の魅力です。
例えば、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)という米国の高配当株へ投資する商品があります。VYMの2007年から2020年の間の平均増配率は約6%です。
2007年→2020年の平均増配率:6.03%/年
これは相場が良い時期だけでなく、リーマン・ショック、東日本大震災、コロナショックを含んだ結果です。もちろん、リーマン・ショック時には一時的に減配になりましたが、平均すればこれだけ増配されているのです。
仮に65歳時点で月5万円の配当収入があった場合、5年後の70歳で約7万円、10年後の75歳時点で約9万円まで増えることになります。
VYMのような増配が期待できる商品をきちんと選んでおけば、時間が立つほどに生活はどんどん楽になっていく可能性があります。
老後における配当金生活を目指す上で注意すべき点
当然ながら投資にリスクはつきものですから、老後での配当金生活を目指す上で注意すべき点もあります。
それは「できるだけ早くから投資の経験をつけておく」ことです。
よく耳にするのが退職金を投資へ回して失敗する方の話です。突然大金を手にしてまともな判断ができず、誰かに進められた投資商品を購入して損をしてしまうケースです。
それまでに投資の経験が十分あればそのような安易な判断はしません。しかし、経験が無い方は人に進められるがままにダメ商品に大金を投資してしまうのです。
これは宝くじに当選した方の末路を見れば分かります。「お金の使い方」を知らない人が突然大金を手にすると、高級車を買うなど派手な生活に転じて、全てを失ってしまうのです。
したがって、若いうちからコツコツ投資をしていき、投資がどういうものか慣れておくことが重要です。
若いと言っても老後の生活がターゲットですから、40代や50代で全く遅くありません。それらの年代から投資を始めたとしても、定年までに10年~20年もの投資経験を得ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
老後に向けて配当金生活の準備を進めることはよい選択肢と言えるでしょう。公的年金だけでは生活費を賄うことは厳しいですから、配当金のような別の収入を確保する必要があります。
人生100年時代において、自分がいつまで生きるか当てることは難しいです。そのため、貯金だけで老後資金を確保しようとするのは有効ではありません。
月5万円~10万円の配当収入が目標であれば、若いうちから準備を進めればそこまで難しくありません。また、長期間の保有で増配も期待できますので、ゆとりのある老後生活を送ることができるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
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